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ルクシオンに対応する形で登場した新たな人工知能端末イデアル。どうにも不穏な雰囲気を醸し出す彼だけど、これについてはリオンとルクシオンが初対面した際の会話や6巻ラストを見ればおおよその予想はできる感じか
レリアはリオンへの対抗策としてイデアルを探しだしたようだけど、その拾い物はレリアどころか人類を滅ぼすものになるような……
そういった想定外の事態ばかり発生する共和国編。遂に聖樹が牙を剥いたのかと思いきや、もっと予想外の存在が事態に介入してきましたな
本当にあの魔装ってのは何なのだろうね?
この巻で主に問題となっているのは共和国編ヒロインのノエルとルイーゼの身の振り方だったように思う
ノエルは巫女であるために少しでもマシな人生を歩もうと思うなら自分を庇護する存在が必要になる
ルイーゼは複雑な感情を抱いていた弟にそっくりなリオンとの向き合い方を考える必要がある
ノエルについては前巻の時点である程度答えが出ているような気がするし、ルイーゼについても今回の事件を通してこのまま共和国に居ても権力争いの中枢に巻き込まれるだけ
どう考えても二人ともこのままリオンの庇護下に入る事が正しいように思えるんだよなぁ…
ただ、そのためにはリオン自身の決断がある程度必要になる。婚約者であるオリヴィアやアンジェリカに対してあのヘタレっぷりであり、よくよく思い返せば婚約時もほぼ罠にはめられるまで認めなかったことを考えると現状を変えるにはリオンにはひと押し、ふた押し必要になってくるような
そのためには共和国でさらなる動乱が起きて二人の身に危機が起きなければリオンは決断しない感じかな
そういや、リオンの正体について気になる記述があったね
ルイーゼの弟にリオンがそっくりで仕草すら似ていたのは単純に他人の空似と受け取っていたのだけど、「お助け券」のくだりを見るにリオンは本当にルイーゼの弟の転生体である可能性があるのだろうか?
レリアが二作目の主人公のイレギュラーな双子の妹として登場したことも併せて考えると転生者があの世界に生を受けるには何かしらのルールが存在するのではないかと思ってしまう