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イノベーションというとハードルが高いイメージがあるが、本書では改善レベル、一石二鳥の問題解決をイノベーションと定義する。
アマゾンという会社と日本の会社の大きな違いは、マインドセットにあると感じます。決められたルールに基づきオペレーションエクセレンスを目指す日本と、ルールを変える事自体を仕事とするアマゾン。どちらか変化に対応できるかは明らか。
マインドセットだけでなく、それが定型業務に落とし込まれている事が凄い。その一例がアイディアをプレスリリース化する事。テンプレートも決まっていて、この考え方の型が、ビジネスの動体視力を鍛え、社員のレベル、会社のレベルを上げているのかもしれない。
印象的なのが、イノベーションは何も目新しい事ばかりではなく、「今までありそうで、なかったもの」が重要だと筆者は言う。しかし大事なのはそれだけではなく、細部にこだわり抜き、他者が容易に真似できないレベルを作り上げる事。
その為に、自社の強みを使うもよし、他社とアライアンスも良し、あくまでそのサービスをどうやって高めるか。当たり前だが、徹底した顧客視点がポイントなのだと思います。
色んな意味で刺激のある本ですし、細かい手法にも言及している実践の本だと思います。