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インタビューや挨拶の言葉を拾ったもの。映画「ビリーブ」 ドキュメンタリー映画「RPG」も見ているが、短い誌面で彼女の歩みと功績、考え方のエッセンスがわかる。
<インタビュー>
ー仕事でこれまでずっと守ってきた方針について
当時、自分の仕事は重要な意味を持つと、信じていました。女性がどれほど見下されているかを世間にわからせる必要がある、と信じていたのです。男性は、人種差別は忌むべきことで、宗教を差別するのは悪いことだと分かっていたのに、女性が直面している障壁に関しては、女性のためを思って優しくしてあげているものだと思いこんでいたのです。・・女性は実は崇められていたのではなく、鳥籠の中にいた。
法律も役割分担が反映されていて、出産で妻を亡くし父子家庭となった男性には、女性にある育児給付を受けられなかった。この男性の裁判で弁護に尽力した(勝った)
ー今世界でもっとも必要なことは?
ひとことで表わすとしたら、「他人の声に耳を傾けること」 アメリカは(多種多様な背景を持つ)「多くからひとつへ」です。
ー二十歳の自分に向けてアドバイスするとしたら?
女の子には「とにかく、やってみなさい」です。「自分以外の人に向けて働きなさい」(社会還元)
ー青年には?
地域社会に還元するのは同じ。青年に対しては「子どもを育てる喜びと、その責任を感じるチャンスを逃さないように」
ーご主人とは?
とにかく面白い人で、ユーモアのセンスに優れていた。自分というものをしっかり持っていて、自分の才能に自信があったから、私の実力を畏れることなく、ライバルともみなさなかった。それどころか、正反対。自分が生涯を共にしたいと思った女性なんだから、特別な人にちがいない、って信じていたと思いますよ。
<スピーチ>
2018.4.10ニューヨーク歴史協会で
ハンド判事の、1944年セントラルパークに集まった移民を前にしたこの言葉・・自由の精神とは、己の正義に固執しないこと。他の人々の心を理解しようと努める精神のこと。そして自分の利益だけでなく、他人の利益をも、公平無私に慮る精神のことです・・これを人生の指針として下さい。
<ギンズバーグの下した判決>
・最高裁、バージニア州立軍事学校で、長年男子のみの入学者としてきたのを違憲とした。
・精神疾患を身体障害と認定し、アメリカ障害者法の適用を可能にした。
・アメリカ全州での同性婚の合法化を決定
「信念は社会を変えた!」シリーズで、①グレタ・トゥーンベリ ②ネルソン・マンデラ ③ルース・ベイダー・ギンズバーグ ④ステフィン・カリー ⑤グロリア・スタイネム ⑥ブライアン・スティーブンソン
2020.10.30初版 図書館
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小ぶりで薄い本で、あまり本を(特に伝記などは)読まない若い読者向けに作られた本なのかな、と思って読み始めると、フリガナは振ってあるものの、文章そのものは子ども向けというわけではない。
伝記に近いもの(略歴プラス当時の社会情勢程度のもの)と、本人へのインタビュー、写真(出版当時のもので、幼い頃、若い頃のものなどはない)、名言で構成されている。
はっきり言って30分で読めてしまうけれど、何にも知らない人にもとっつきやすいし、読みやすい。そもそもこれはネルソン・マンデラ財団の企画したシリーズものの一つで、原著者への著作権料は開発途上国への翻訳や、このシリーズに基づく映画、書籍、教育プログラムなどを無償で閲覧する支援のために用いられると書いてあり(P73)、話題の人物を取り上げてお手軽に稼ごうというようなよくある出版理由とはちがうので、これはこれでいいと思う。
ただRBGの人生をちゃんと知りたいなら、むしろ絵本の『大統領を動かした女性 ルース・ギンズバーグ』(汐文社)の方がよくわかる。
彼女の名言も、英文併記だったらもっと良かったし、期待したほどの内容ではなかった。良い本ではあるが。
しかし、ネルソン・マンデラ財団のこの企画で大抵の日本人が知っていそうなのはマンデラとグレタ・トゥーンベリくらいで、RBGは最近亡くなってニュースになったから一部の人は知っているだろうが、その他のステフィン・カリー、グロリア・スタイネム、ブライアン・スティーブンソンは知らない人の方が多いだろうから(私も知らない。後で読みます)、売れる人の収益で、売れない人の分も出せる、ということもある。
(ただ、グレタ・トゥーンベリはまだ若いので、このシリーズに限らず、本を出す事で彼女の将来の選択の自由を奪うことのないようにして欲しいと、老婆心ではあるが、思う。)
個人的には、RBGの能力の高さはもちろんだが、良き伴侶を得られた幸運(なのか。それも才能なのかもしれないが。)も彼女を偉大にしたのだと思う。夫は(彼も有能な法律家であったが)彼女の能力を高く評価し、仕事を続けるためのサポートをし(家事、育児はもちろん)、彼女に変わらぬ敬意を持ち続けた。
世に有能な女性は多いが、これ程素晴らしい伴侶を持つ人がどれくらいいるだろうか。家庭と仕事の板挟みで夫と上手く行かなくなる。子どもを安心して預ける所がない。そういったことで、能力があっても泣く泣く仕事を諦めたりセーブしたりしている女性は多いと思う。特に日本は。家庭が安定しなければ、十分な仕事もできない。
これ程の伴侶にたった17歳で出会い、若くして結婚し、愛し合いながら生涯添い遂げた。そのことが、奇跡のように思えてしまうのは、私だけだろうか。
(「私の賢さを気に入ってくれた、ただひとりの男性」P70と本人が言っているのだから稀な人であったことは分かっていた。)
調べたら、ステフィン・カリーはバスケットボールの名選手ということだから、知っている人も多いのかもしれない。自分がスポーツ苦手なため知らなかっただけの可能性あり。すみません。
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私の夢は、社会のあらゆる階層で、男性と女性が真の意味でパートナーとなり、今より暮らしやすい世界が実現することです。
1993年〜2020年
アメリカ合衆国連邦最高裁判所判事
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以前、ビリーブという映画を観た。
そのときはこんなにすごい人だと知らなかった。
この本の作りはなんというかちょっと物足りないのが少し残念なのだが。
女性が入れないスペースなどあってはいけない。
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先般亡くなった際に、経歴や業績を見てはいたものの、ニュース等ではどういう人柄かというのはいまいち伝わってこなかった。なんとなくもっとトゲトゲした人、仕事一本槍みたいな人を想像してしまっていたのだが、この本にあるインタビューを読んでその心根の温かさや配偶者との特別な関係性を知れてよかった。印象に残ったのは、自分の才能を社会に還元し、自分よりも恵まれていない人の役に立てなさいという言葉。きっとこの利他的な姿勢こそが、彼女が人に選ばれ尊敬された理由なんだろうなあと思うとともに、我が身を振り返って色々反省。
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「夢を叶えるには才能だけではなく、努力も必要です。」
不遇な状況に置かれても努力し続けたからこそ掴んだ夢。
私もルース・ベンダー・キンズバーグさんのように自分の置かれた環境の良し悪しに関係なく、夢に向かって努力できる人になりたい。
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映画の「ビリーブ 未来への大逆転」をみて、この女性について知った。
アメリカの法学者であり、弁護士であり、アメリカの最高裁判事に選ばれた2人目の女性。
差別や権利について先進的なイメージがあるアメリカでも、1950年代の頃、女性は家庭を守るべき、女性を守るために女性の権利を制限するという考えが一般的だった。性による義務や権利の違いは当然であり、それが差別だと認識されていなかった。
その時代に、疑問を持ち、不屈の精神で男女の社会的平等を擁護し、生涯闘い続けた女性の生き方がかっこよかった。
印象に残ったところ
○他人に耳を傾けること。
意見、文化、宗教、アイデンティティなどの違いを容認し、素晴らしいと称賛できるようになること
○レディであること
自立する女性であること。レディとは、白い手袋をする女性のことではなく、怒りに任せて言い返したりせず、何度か深呼吸してから、理解していない人々を教え導くように応える女性になる、という意味。
○働くことについて
何をするにせよ、どのような職業を選ぶにせよ、必ず「自分以外の外に向けて働きなさい」ということ。あなたは地域社会の一員として生きてきて、なんらかの才能に恵まれている。その才能と今まで受けてきた教育を、あなたほど恵まれていない人々の暮らしを少しでも良くするために使いないさい、ということですね
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母親は、オーストリア系ユダヤ人の両親のもとに生まれた。
父親は、ウクライナからのユダヤ系移民。
ギンズバーグも子供の頃、ユダヤ教の教義を学んでいる。
コーネル大学で政治学の学士号を目指していた17歳のときに結婚し、一年後、娘が生まれる。
ハーバード大学ロースクールに入学
2年後、コロンビア大学ロースクールに移籍。
法学で学位を取得し主席で卒業。
1980年 カーター大統領より
コロンビア特別区巡回区連邦控訴裁判所の判事に指名された。
1993年 ビル・クリントン大統領より
アメリカ合衆国連邦最高裁判事に指名される。
史上2番めの女性判事となった。
率直に発言するギンズバーグは
ポップカルチャーで数多く取り上げられてきた
ノトーリアスR.G.B.
と、呼ばれた。
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私の尊敬する人!インタビュー形式で読みやすいけど、背景を知らないと、どれだけ凄い人か伝わりづらいかも。でも短くて読みやすいし、小学校の図書館とかにあったら良いと思う。彼女が語る旦那さんマーティンがとても素敵だなぁといつも思う。
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RBGは言葉の一つ一つが、研ぎ澄まされていて、強く、優しく、真っ直ぐ。子供向けに読みやすくまとめられていたけど、とにかく痺れました。特に女の子に読んで欲しい一冊。
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RBG 興味を持って手に取ったが、上べだけ切り取った様な内容で、うすく感じた。導入としてはこれでいいのかなぁ