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まず、前作小さかった扉子がもう高校生になってることにビックリ。久々に会った親戚の子供が想像以上に大きくなってるような感覚で、ほんわかした気分に(エンダーシリーズとか読むのかよ!?と驚きましたw)。
対して、いい年になってる栞子と大輔が未だに「中学生か!」っていうイチャラブぶりには「俺は何を読まされているんだ」と心に冷たい風が吹いてるような気持ちに……
と、本筋ではないところで心揺さぶられたりしましたが、横溝正史の幻の作品がストーリーの中核になっているという設定に、かなり惹かれました。横溝正史にはそんなに思い入れないのですが、有名作家の幻の作品が題材、というところに食いつきました。実際にあったらアツい話だよなーと思ってたら、最近(2017年)ホントにあったお話なんですね。現実にもロマンある出来事がまだ残ってるんだーと、妙に感無量。
そうした点に加え、複雑な上島一族の人間関係・利害関係や、まったく別エピソードと思っていた「獄門島」が後々絡んでくる展開には、久々に夢中にさせられました。そして、篠原智恵子の不気味な暗躍ぶりがまだまだ続きそうなエピローグに、彼女の目的はいったい何で、最終的にどのような結末が待っているのかが全く読めなくて、次巻以降どのような話になっていくのが非常に気になりました。
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三年前に完結したビブリアが
シリーズとして帰ってきたことが嬉しい
相変わらずのおもしろさで満足
これからも読めると思うと楽しみで仕方ない
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新ストーリー、待っていました。
でも設定年は...
今回は「横溝正史」特集。
表紙の話題のところで、ググってこんなものもあるのかと思いました。
「雪割草」読んでみたくなりました。こんな作品も書いていたのですね。
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シリーズの続編.栞子さんの娘,扉子さんも活躍.三代にわたって似たもの親子孫の次回作にも期待.
鎌倉に詳しい人は,「扉子」と聞いてにんまりするはず.駅前の菓子店が「扉」.
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『2020年 7月 22日 初版 発行』版、読了。
ビブリア古書堂シリーズ最新刊。(9冊目)
今回は横溝正史の作品にまつわる依頼でした。なかなかにモヤッする第1話と第3話は横溝作品へのオマージュにもとれました。またキー・アイテムともなる『雪割草』という作品を読んでみたくもなったり。
その間の第2話が個人的には本作の中で一番印象の強い、ほのぼのとしつつも秀逸でした。特に扉子の言動が、なかなかに魅力的で良かったです。
ただ、惜しむらくは二カ所ほど誤字があった点。本にまつわる話で、その該当する本の文章に対してもとりあげられる作品を描いているのに、誤字があるのは興ざめでした。それを除いては好印象だったので、その点だけが残念でなりません。
あとがきで作者が紹介している通り、本シリーズの続刊が予定されているようで、期待しつつものんびりと気長に待つとします。
表紙絵も作風にあっていて大好きです!
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ビブリア古書堂の事件手帖は、栞子と大輔の娘の扉子が出てきた前作から少し雰囲気が変わってしまった気がして、あまり気が進まないなぁ…と思いながらも買ってしまった。
良かったのは、今回は扉子が生まれる前の話なので、栞子と大輔の今まで通りの謎解きだったということ。
今作は横溝正史の本をめぐるストーリー。
横溝正史といえば金田一耕助、2時間もののサスペンスドラマ、を思い出す。
イメージは血みどろ、ホラーに近い、とにかく怖そうでトラウマになりそう…(笑)
そんな風に思うので、本はおろかドラマもまともに見たことがないが、かなり興味が湧いてきた。
今回は栞子が全ての謎をクリアにできないシーンがあるのだけれど、それを何年か後にきちんと解決に導く、というスタイル。
これは、横溝正史の作品「病院坂の首縊りの家」になぞらえているらしい。が、初めに解決できなかった謎が後で解ける、という大掛かりな形にした割には、「えっ?それだけ?」と思うような少しお粗末な展開だったように思って残念だった。
次はもういいかな?と思いながらも、きっとまた買ってしまうのだろうと思う。
あまり頭を使わずに気楽にさらっとミステリーを楽しみたい時にはこのシリーズは持ってこいだと思う。
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横溝正史の知らない一面を知り、面白く読めた。太宰治もそうだけど特定の作家を対象に事件化するのもありと思った。
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成長した扉子さんの活躍が観られる事件手帖Ⅱ。
今回は横溝正史作品が一冊を通したテーマになっていたので読みやすかった。
おまけに登場する横溝作品にリンクさせるような事件の構成。つながりが分かった時の爽快感。
相変わらず暗躍する智恵子さんの姿に肝を冷やしながらもワクワクさせられた。
それにしても三上先生のビブリアのアイデアボックスの底の見えなさと言ったら無い!
次回作も楽しみにしています。
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三上延のビブリア古書堂の事件手帖Ⅱを読みました。
ビブリア古書堂の事件手帖 番外編では小さかった扉子も高校生になりました。
扉子は祖母の篠川智恵子から2冊の本を持ってくるように依頼されます。
その2冊は父親の大輔がビブリア古書堂が解決した事件を記録したものでした。
扉子は祖母を待つ間、その本を読み始めます。
今作では横溝正史の作品をテーマに物語が語られていきます。
「目の前の本を読まないという選択肢が、篠川家の人間にあるわけもなかった」
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二世代ものになったビブリア古書堂シリーズ。
本好きだからこそ憎めない真犯人の動機。
しかし、今回は対象本と対象者との生き様がシンクロしていない感じで、謎解きとしてはイマイチかな。横溝作品が好きならハマれるかも。
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2020年夏、伝説の(わたしの中では)彼女が帰ってきた!!
またビブリア古書堂の事件手帖が読めるなんて夢みたいです!!
しかも、栞子と大輔は結婚していて、扉子という子どもまで誕生していました!しかも9歳!
いつの間に!??
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ビブリア古書店アフターシリーズ2巻目。
扉子ちゃん(いろいろすっ飛ばして)高校生になりました。
持っている二冊はマイブック2012年と2021年。
彼女が待っているのは...。
扉子を通して過去の事件を語るという体裁の事件手帳Ⅱ。
今巻は横溝正史の未発表作品をめぐる9年越しの謎に栞子が迫る。
横溝正史の未発表作「雪割草」を自主制作本としてしまい込まれたまま持ち主がなくなった。
相続人が金庫を開けると、中にあるはずのそれが無かった。
その作品は一体だれが持ち出したのか。
謎は解かれ、謎が残った。
9年後、再び「雪割草」の謎が開かれる。
そろそろ扉子ちゃんの活躍があってもいいと思うの。
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扉子が高校生になっていて、びっくり。
彼女が謎解きをするのかと期待していたが、まだ、栞子だった。過去にあった事件の回想。それでも、新しい話だったので楽しめた。
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大輔と栞子が結婚して扉子が生まれる。その扉子もプロローグでは既に高校生に成長している。
今回の題材は横溝正史の幻の作品と呼ばれる雪割草。八墓村の話や探偵の金田一シリーズは分かりますがこちらの作品は全く知りませんでした。2012年の第1話で栞子が扉子を身籠った年に本の捜索を依頼されるが消えた原稿の謎を解決できず、2021年の第3話で原稿の謎を解決すると言う流れ。
本の暖かみであったり触れられる喜びは電子書籍では決して味わえない。古書は人の手を渡ってきたからこそ歴史や時代を感じずにはいられない気がします。
続編も期待したいです。
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横溝正史に関する事件が9年の時を経て2つも起こり、それを栞子の娘である扉子が知るというストーリー。最後にほんとにちょっとしか出てこなかった母親(扉子にとっては祖母)が不気味だしめちゃくちゃ意味深。このシリーズはいつまで続くかな。続きが楽しみ。