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独立系ベンチャーキャピタリストとしての著者の経験がストーリーで書かれており大変おもしろかった。
ベンチャーキャピタリストと聞くと、何もしないでベンチャー企業に投資して上場したら上場益を得る…のように考えていたが、全然違った。
実際は、ベンチャー企業のマッチングや場の提供、メンタル管理など様々なお金以外のサポートが必要だということがわかった。
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人間、大事を成し遂げるには賢さよりも人格よりも情熱が肝心なのではと年々感じるようになってきたのだが、その感覚を肯定されたような気持ちになった。
成功とは成長することであり失敗とは成長しないことである、成功や失敗と金銭や社会的地位は本来関係ないものである、という考えは心に留めておきたい。
近い将来に起業をする気はないが、昔より起業という選択肢はローリスクになってきており一概にハイリスクハイリターンとは言えないことは覚えておこうと思った。
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若者にとっての挑戦がいかに費用対効果が高いかを感じさせてくれる一冊。成長できる環境に身を置こうと思う。
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起業家と投資家の関係が分かりやすく書かれている。
起業家と投資家のハードルは確かに下がったが、結局のところアイデア=熱次第なので、アイデアがない僕には無理。
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独立系としては国内最大のベンチャーキャピタルをしている佐俣アンリ氏による、若者の起業熱を挑発する一冊。
表紙だけでなく、側面も黒くて格好いい。
freee出版の起業時代というアプリのキャンペーンで当たった経緯で拝読。
ベンチャーキャピタルとして、起業家に投資を決めるとき、投資先が花開いたとき、撤退を勧めたとき、トラブルで世間に叩かれて一緒に乗り越えたとき、などの生々しいエピソードを交えながら、この本を手にしたなら必ず持っているであろう起業への熱を焚き付ける内容。
特に20代の若者の暴走を煽っていることに加え、成功の9割は場所で決まる(スタートアップ同士が隣で刺激し合える環境こそが勝因)、100倍の規模で考えろ、伸びないビジネスはスタートアップと名乗るな、と言ったあたりが主張か。
このあたりは、著者が敬愛するというYコンビネータのグレアムの影響もあるのかも知れない。
この前にYコンビネータを読んだところだったので、ちょうどアメリカと日本それぞれのシード投資キャピタルの事例を並べて知る機会にもなった。
もうどちらかというと親世代の自分のチャレンジには別の本に指針を求めたほうが良さそうではあるが、将来これを読んだ子供がやりたいと言ってきたら気持ちよく背中を押してあげなければならんだろうなぁ。
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起業ってかなり自由な生き方なんだなと思った。
実際に起業する必要はなくても、起業家のような野心を持ったりそのような考え方で行動することは、組織内に置いても成果を発揮出来ると思う。
挑戦するという意志の強さはしっかりと持ちたい。
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Audibleで耳読書。聴き流しレベルでも頭に残る文章でAudible向き。VCの業界像、人物像をイメージするのに役立った。
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起業家、佐俣アンリさんの勝ち方を感じられる本。
ANRIというファンドの哲学を知れる。
以下、気になったフレーズを引用
勘違いしてはいけない。「頑張る」のと「成長する」のはまったく別のことだ。起業家の大義は事業を成長させることだ。なにせ、投資を受けた以上、他人のお金を使って事業をやっているんだ。頑張っても事業が成長しないのであれば、その頑張りは無意味である。
→投資を受けてサービスを作っている身として、かなり背筋が伸ばされる言葉。起業家としては、成長する事業に張って、リターンを絶対に返そうと思わされた。
ハワイに豪邸を構え、アーリーリタイヤしている人間、事業や投資で一度大成功をおさめ、その後は守りに入ってたいして挑戦もしていないやつらは、ほんとうに口が悪くて申し訳ないが、僕から見ればただの「失敗者」なんだ。
→漠然と感じていたことが言語化された。一生挑戦者でいたいと感じた。
そもそも、ベンチャーの起業というのはほとんどの場合、他人の大事なお金を預かってやるものだ。それは僕らVCもまったく同じで、人様から大金を預かり、それを新産業を生み出す若者に投資し、その成長益の一部を報酬としてもらっている。誰かから強制的にやれと言われて始めた仕事じゃない。自分から「僕がやりたいんです!」「だからお金を預けてください!」と言って始めた仕事だ。それなのに、しかめっ面して「これ本当はやりたくないんですよね」みたいに言っていたら、出資者にもまわりの仲間にも、めちゃくちゃ失礼ではないだろうか。
→サービスを作っていると、上手くいくことばかりではない。そんな中でも好きでやっていることであるので、いつも笑顔でいたいと思わされた。
日々の生活のなかで見落とされがちな些細なモラルを、ちゃんと守らせるだけだ。ベーシックな倫理観を、徹底的に叩き込むだけだ。
→倫理観は、日々意識して続けるしかない。自分自身もチームとしても意識していきたい。
僕は27歳でベンチャーキャピタルをひとりで始めるとき、いちばん重視したのが、「誰のお金を預かるか」ということだった。これは言葉を換えると、「誰の与信を取りにいくか」ということでもある。
→様々なタイミングで、信用の大切さを感じている。与信を借りることで出来るチャレンジがあると認識していきたい。
本当にトップを目指したいと思っているのなら、自分はいったいなんのゲームに参加しているのか正確に把握したうえで、勝負を始めるときから、成功までの道筋を丁寧に設計しなければならない。
→ゲームルールを理解することは、勝つために必要であると理解するのが重要だ。勝ち筋を早く見つけることが価値筋であると感じた。
右も左も、「今やらなければいけないこと」を後回しにして「やったほうがいいこと」で毎日を埋めている人ばかりだ。そして、ほんとうはもっと成長も成功もできたのに、やらなければいけないことを後回しにしたことで、ちっちゃい成功しかできなかった人間が、自分の現状を正当化するために偉そうに吐く「アドバイス」であふれている。性格が良い人間ほどそういったアドバイスを真に受け、若い時期をあまり意味のない努力に費やしてしまうが、勉強も修業も準備も、そんなもの永遠に終わりなんて来ないぞ。
→やるべきことは無限にあるが、やらなければいけないことは少ない。そんな中で、なにをしていくかを正しく選んでいきたい。
ここに引用したフレーズは、この本を凝縮したものだ。起業家は、この本を読むことで起業家としての心構えを身につけられると思う。起業家として生きるすべての人に読んで欲しい本。
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僕は君の「熱」に投資しよう――ベンチャーキャピタリストが挑発する7日間の特別講義
著:佐俣 アンリ
投資家の仕事は、世界の金を動かすこと。企業や金融機関、エンジェル投資家たちから出資を募り、それを才能ある起業家に投資するのが仕事である。そして、起業家は、この世界そのものを動かす、ITや医療など、世界の常識を変えて進歩させる事業をつくるのが仕事である。
この資本主義の世界を今の姿にしているのは、いつもこのふたりの人間である。投資家と起業家の対話を聞いていれば、この世界は誰が変えているのか、どのようにして変わるのか、そして成功とは何かが理解できるようになる。
本書の構成は以下の7章から成る。
①熱があるなら、ぶつけようぜ
②生きる場所を、選び間違えるな
③成長しなければ、死ぬ
④君は、人類の年表に触れたくはないか?
⑤怖いけど、僕は「逃げない」
⑥こんにちは先生、起業しませんか?
⑦圧倒的な未来を、つくろう
著者は起業家の「熱」に投資しているが、圧倒的な「熱」の持ち主は著者である。熱は熱に集まり、合わさることで大きな炎となりさらに万全な「熱」を形成する。
多方向へ放出されるその「熱」の方向性を吟味し、時には火傷しながら、コントロールできないことを理解した中でその「熱」と圧倒的な「熱量」を持って付き合う。
本気の人間には本気の姿勢でないと信頼関係もできないし、並走することもできない。圧倒する熱を持つのではなく、違った熱で見えない何かで導くことで世界を変えていく。
著者にしかできないこともしれないが、それぞれにスタイルもある。遠い未来ではない、限りなく近い今にそれを成し遂げていきたいが、まだまだ力が足りていない。自分の熱を上げると共に気づいていない熱を持って多くの熱と共にやけどすらしてしまい兼ねない距離間で対峙することも忘れてはいけない。