投稿元:
レビューを見る
「半沢直樹 アルルカンと道化師」
半沢直樹の大阪時代。
半沢直樹シリーズの第5作目。時系列的にはシリーズ第1作『オレたちバブル入行組』の前日譚にあたる。半沢が東京中央銀行大阪西支店へ赴任して間もない頃に起こった美術出版社の買収案件に端を発する物語である。
ドラマは見逃しているが、原作はシリーズ読み落とし無く今に至る。5作の中では、結構なお気に入りだ。というのも、勧善懲悪とミステリーの割合がちょうど良い。勧善懲悪とミステリーがいい塩梅になっている。
今までは悪玉を叩きのめす際は、銀行マンとしての人脈や仲間の助け、そして半沢直樹の頭のキレで叩きのめしてきた。しかし、今回はアルルカンの謎を解き、敵の悪業の証拠を見つけ出し、画家とその友人との友情を守る。それでいて、半沢直樹の銀行マンの矜持も光り、悪玉のクソっぷりに苛立ちを覚える。汚い悪は銀行マンとして見事に叩き伏せ、それでいて探偵の如く謎を解明する。勧善懲悪に偏りすぎずで、実に良かった。
それにしても、いつ見ても半沢直樹の敵である奴らは腹立たしい。悪玉銀行マンはきっとこんなクソっぷりなのだろう。勧善懲悪ものはスカッとするのだが、こんな悪玉はきっと現代にもいるわけで、それはさすがに半沢直樹は対処できない。由々しき事態である。
投稿元:
レビューを見る
ドラマの半沢のキャラクターより原作のキャラクターの方が好きです。
正しい事をはっきり言う所は同じなのですが、間違っている事もきちんと敬語で意見します。
ドラマ版は上司に対しても平気で「やれーーー!!」とか言うのは好感持てません。
正しい事を主張するときこそ冷静でいてほしいと思うからです。
ストーリーは文句なしに面白かったです。
今までのシリーズにはないアート作品が絡んでいて新しい半沢シリーズの誕生です。
投稿元:
レビューを見る
期待を裏切らない半沢劇場。でもドラマを見た直後だと少し大人しく感じるのはなぜ?ドラマが顔芸や演出で飾られていたということを再認識した。若い時代で現場に近い分、リアリティがあった。
投稿元:
レビューを見る
半沢直樹シリーズの最新作。これまでに発表された4作の前日譚としての位置づけ。若かりし日の半沢直樹も既にドラマ化されたイメージ「やられたらやり返す 倍返しだ」を裏切らない八面六臂の大活躍をする。そのためか作者が意図したミステリー作品としての側面が、さほど感じられなかったのが残念。読者なりの謎解きを楽しめなかった分、少し評価を下げた。
投稿元:
レビューを見る
久々にスカッとした小説だった。
ドラマの堺雅人さんのイメージ通りに
頭の中にすっかり小説の場面、場面がドラマの
様に再現されて行く。
今回の半沢は美術品を取り巻く謎とM &Aとの
狭間で銀行の悪人をバッサ、バッサと斬りつけて
行く。この物語も内容も面白くぜひドラマ化
して欲しい‼︎
投稿元:
レビューを見る
NHKドラマ「鉄の骨」で知り、それから池井戸作品を読んでいます。半沢直樹はTVドラマと別物という感覚でいつも読んでます。
半沢が人の役に立ちたい!という行動から得た人脈の協力を得ながら次々と難題を乗り越えていく様は読んで気持ちいい。さらに人との縁がとりなす人間物語も楽しい。(仙波工藝社と堂島商店、有名画家と画家になれなかった人との友情)
投稿元:
レビューを見る
面白くて一気読み
帯に探偵半沢と書いてあったので、
ついにコナンばりに殺人事件にでも巻き込まれるのかと思ったらいつも通り銀行内部の嫌な奴と戦ってた
お、し、ま、い……DEATH!の大和田常務は出てこないけど期待を裏切らない内容だった
投稿元:
レビューを見る
期待を裏切らない傑作だった。物語も、美術という少し違った世界のエッセンスが入りつつも、組織内外での戦いは健在。最後の最後まで楽しめる。関西が舞台でそこもよかった。ドラマ化はされるのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
エピソードゼロというより、0.8ぐらいか。どうせならもっと若い頃の話を読みたかった気もしなくもない。
渡真利の大阪出張の多さを筆頭に気になる点がなくもないけど、それはそれとして面白いのがスゴいとこ。
まあ一部ドラマのキャラに寄せてる様なところがなくはないかな。
投稿元:
レビューを見る
著者の本はいくつか読んだが、半沢を読んだのは初めてかもしれない。少し前までMUBKの人達と6年近く一緒に仕事をしていたのだが、彼らは全員と言って良い位、半沢を読んでいる。身につまされるのかもしれない。
老舗美術系出版社、仙波工芸社は新興eコマースの会社から破格の値段でM&Aを提案される。出版不況で連続赤字の会社を買収しようとする真の目的は何か。頭取が旗を振り、M&Aを収益の柱の一つにしたい三菱、もとい東京中央銀行がこれを見逃すはずもなく、M&Aと貸し渋りを絡めてくる。しかし買収に応じたくない仙波社長を半沢は守ろうとするが、行内での立場は悪化する一方、という話。
正直、途中でピカピカの優良担保が出てきたし、2億円くらい余裕で他行から調達でき、メインバンクも乗り換えられるだろうと思ったが、それでは話が続かない。
ストーリーは最後までなかなか面白いが、評価的には普通。
投稿元:
レビューを見る
もう最高❗️
半沢直樹が飛ばされた経緯も書かれていて、
より物語を理解できる。
ただ、本部での独自の話も知りたいとは思った。
投稿元:
レビューを見る
流石の池井戸作品。おもしろい。
2日で全部読んでしまいました。
勧善懲悪がテーマだが、今回はちょっと悪が弱めだったかな。
ドラマ化を期待。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず面白い。前回前々回は少し扱うネタの規模が大きかったけど、今回は支店時代の話で、地域に密着してる分、半沢とお客さんとのやり取りがより温かみのある感じがして良かった。また続きを読みたい。
投稿元:
レビューを見る
ご無沙汰! 半沢直樹シリーズの最新作。ミステリー要素も加味した手に汗握る展開と、ときに熱い涙が零れ落ちる遣り取り...。やる気を起こさせてくれる仕事の矜持。いや~スカッとしました。様々な立場からの箴言集として保管庫行き確定です!
投稿元:
レビューを見る
従来の"池井戸式様式美"を取り入れつつも、いつもよりも謎解き色が強めの印象。
花ちゃんや渡真利などのお馴染みのキャラクターも登場し、気がついたら一気読みしてしまいました。
半沢直樹ファンは必読です!