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あぁ、結、、、
そうならないでほしいという展開に、、、
最悪の状況に心が深く沈む。
そのうえ、五鈴屋を襲う災難。
活路を探す幸に心からのエールを送りながら読んでいた。
大阪に戻ったことで、その一端が見えてくる。
がんばれ、幸。
がんばれ、五鈴屋。
惣次が、けっこういいとこもっていくね。
菊栄も、今後、江戸で活躍してくれそうで楽しみ。
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シリーズ第9弾。
前巻の終わり方で、今回は巻頭からハラハラドキドキ。
まさかの結の裏切り。幸や五鈴屋の面々にあれだけ助けられながらも嫉妬は全てを凌駕してしまうのか。
結の裏切りから始まり、幸にはまたしても苦悩が続く。
窮地にサラっと現れる惣次の使い方も上手い。
今回は前巻と違い、明るい終わり方でホッと一安心。
次巻では、菊栄やお梅も江戸に出てきて賑やかになりそうだし、また音羽屋が裏で動きそうだし、続きが待ち遠しい。
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うあ〜かつてない程劇的な展開ですが、五鈴屋の復活も近そうでひとまずほっと。
結ちゃんほんと…って思いましたが、お竹どんがこぼした言葉に、可哀想な人なんだなってなりました。嫉妬する対象の姉をなぞってるだけだもんな今のところ。。
9巻、誠実に人と関わる事って大事なんだなと思いました。言葉にはされてない、目の前の人の思いを察するとかも。苦境になっても、力になってくれる人が大勢、五鈴屋にはいます。
今作の対立相手は音羽屋になるのかな。こちらもまたかなり立ちはだかりそうです。
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心のしこりは取れずに読了。
結のことは まだ何も終わっていない。
太物商いに見えた光明も
音羽屋と結の存在が どこかで必ず
濃い影を落とすような気がする。
幸が報われる日まで 私の心は晴れない。
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大切な小紋染めの型紙を持ち出した上で、両替商・音羽屋忠兵衛の後添えになると決めた結は、とうとう幸と五鈴屋の元に戻ることはなかった。
その上、五鈴屋で評判を取った工夫のすべてを同じように再現して、結は音羽屋の呉服店を繁盛させる。
さらに思いがけない成り行きから、五鈴屋は呉服仲間から外され、絹織物を商うことすら出来なくなってしまう…
利幅の薄い綿織物だけを武器に、幸は五鈴屋の再起を模索する。
これまで、幸が心から信頼してきた人々にはいい人しかいなかったので、結の出奔にも何か…実は泣かせる理由があるんじゃ…
などと思っていたのが、スパッとやられました。
まさか、ここまで徹底して幸と五鈴屋を裏切るとは。
豪華な装いで幸と対峙する結の、勝利の笑みの描写が怖いこと。
忠兵衛の手の中に自ら飛び込むと決めて、ここまでやれる女になったなら、飽きられてポイと捨てられる、なんてことはなさそう。
両替商となって再び現れた惣次が、ギラリと光る。やはり彼もまた、稀有な才の持ち主なのだ。一回り大きくなって男ぶりも上がったような。
次作は、鮮やかな藍染めと、ワンマイルウェアの魅力を持つ浴衣のアイディア、幸と並ぶ武将の器の菊栄が江戸討ち入りと、起死回生の巻になりそう。
ここ2巻ほど、なんだかんだ重苦し〜い展開続きだったので、スカッと逆転ホームランをかっ飛ばしてほしい!
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型紙と結のこと、呉服仲間のこと・・・試練の一冊。
"お家さん"富久の四代目に対する姿勢を、幸が思い起こすのが印象的。身内への甘さを捨てきれない弱さが自分にもあったことを、認めざるを得なくて・・・なにより商売の成功を願って日々知恵をしぼっていながら、それを踏みにじった妹を責め抜くこともできない幸の胸中がつらい。結の恋心や姉に対して抱く劣等感もかわいそうには思うけれど、やっぱり幼すぎるなぁと感じた。
惣次が少しずつ物語に姿を見せ始めて、いつかわだかまりなく話ができる関係になったらいいなぁ。いやそれとも、春疾風のようなままのほうが、自然なのかな。
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みをつくし〜シリーズと違って、ドロドロした部分が多いこのシリーズだが、早9巻目。
田舎の寺子屋の娘、幸の立志伝なのだが、今回は江戸に出て、女でもお店の主人となることができた。
その反面、そんな姉を慕いながらも、自分の才能や魅力のなさと比べ、思わぬ行動に出てしまったのが妹、結。
十二支を描いた小紋の型をどれだけ苦労していたかを知ってるはずなのに、五十鈴屋を狙う音羽屋の元へ。
妹が新しいライバルとなってしまった。しかも呉服屋の仲間外れになってしまう。
久しぶりの大阪帰郷。
そこで幸は、奉公人をはじめ恩人たちの温かい言葉に励まされ再起を目指し江戸へ戻る。
素晴らしいシリーズであるのは間違い無いが、ちょっと手元にずっと置く気にはなれない「みをつくし」はあるんだけど。
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前作のピンチを円満に解決するかと思ったが、相変わらずの山あり谷ありのストーリー。どん底に落ちても色々な人の助けがあり、また主人公の閃きもあり、何とか次回に繋げられそうで一安心か・・・(そうはいかないだろうな?)
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P192
幸は、旅慣れた茂作、型彫師の梅松を伴い、大阪に帰る。その風景が、私にとっては、涙が出るほど。
梅松の故郷の白子。
途中、四日市、日永、追分、白子、津、伊勢へと続く。この地方の出身であるので、全ての情景が目に浮かぶ。
昔、小学校の社会見学で伊勢型紙彫をしたことをふと思い出した。
どうして、ここまで酷いことになってしまうのか。
大切にしてきた妹の結に裏切られる。
血縁者に裏切られることは、他人にされるより何倍も辛い。
それでも、幸には人望がある。
要所要所に必ず助けてくれる人がいる。
そして知恵がある。
店は店主のものではなく、奥の奉公人、表の奉公人、皆が揃ってこその暖簾であり、店である。
主従が心をひとつにせねばとうてい乗り越えられない。店主に求められる真の器とは、商才より、優れた奉公人を守り育てる土壌を用意できるかどうか。
そんなことを口にできる幸は、本当に聡い人だとつくづく思う。
次が早く読みたい。
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波乱万丈な幸の人生が、また色濃さを増します。
あちらこちらに散りばめられた未来への布石。
これからどんな風に繋がっていくのか楽しみです。
いつも同じ感想ですが、読み終わった時の喪失感が半端ないです。まとめて読みたい。
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衰颯的景象 就在盛満中
發生的機緘 即在零落内
衰えの兆しは 最も盛んな中に在り
新たな芽生えは 落ちぶれた内に在る
戒めと希望。人生すべて塞翁が馬。ということか
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シリーズ第九弾。
結の背信行為により、窮地に陥った五鈴屋。さらに呉服仲間からも外されてしまうという、まさに試練の嵐です。
惣次さんの助言から、度重なる五鈴屋の難儀の裏に音羽屋忠兵衛の存在が浮かび上がりますが、それにしても音羽屋忠兵衛の五鈴屋への嫌がらせが執拗ですよね。乗っ取る目的以外にも何か因縁というか執着の原因があるのでしょうか。そして「日本橋音羽屋」の女主人となった結は、五鈴屋が培ってきたノウハウをパクリ、財力を駆使してのし上がっていきます。
印象的なのは、芝居小屋の楽屋で華やかに着飾った結と地味な木綿の綿入れを着た幸がすれ違うシーンです。この時、結は“(姉に)勝った”と思ったでしょうね。
このようにしんどい事も多かったものの、大坂では懐かしい面々に再開できたし、菊栄さんが江戸に出てくる予定という嬉しいニュースもありました。
幸はピンチをチャンスに変える天才ですから、太物商いでも活路を見いだせると思いますし、ラストは木綿の新たな型染めが形になりつつある、希望の見えるものでした。お願いだから今度は妨害されないでほしいですね。
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ハラハラした前巻の終わり方から、やっと読めた新刊。
心痛めるほど、次から次へとやってくる試練。
この窮地を幸たちはどうやって乗り越えていくのか、目が離せない。
なるほど〜そうきたかっ!
続きが待ち遠しい!
今じゃ当たり前のことでも、こうやって知恵を絞ってくれた先人たちがいるおかげで、今があるんだなぁ。
目先や自分たちだけの利益ではなく、後の世にも残る本物を目指し、
売上高を競うのではなく、
「買うての幸い、売っての幸せ」で一番を目指す心意気。
頭が下がります。
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もう結ちゃんったら・・・
血を分けた姉妹であっても、いや、あるからこそ、気持ちのねじれが起きるのかもしれないが、幸の試練、今回も半端ないです。
藍染の木綿の目途が立ったところで今回は終わっているので、まだまだこの先も五鈴屋さんの面々にお会いできそうなのは何より。
幸の知恵と頑張りには、本当に力をもらっているので、このシリーズがもっともっと(できれば早く)続いてほしいと願っています。
個人的にはお梅さんと梅松さんの今後が気になる。
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姉妹が遂に別の道を歩くと言う、悲しく
悔しい思いの中また新しいメンバーが
大阪から共に増え、新しい芽が出来
そこから溢れ出る幸の知恵こそ淵泉編に
相応しい第一歩となる終わりだった。