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色んな ムシ が出てきて
そうくるか!というきもち。
どちらかというとミステリーというか、ホラー寄り。
想像力が豊かな人にはおすすめできない。
音楽に詳しい人だとより楽しめるのかな。
最後の過去のネタバラシはちょっと長く感じた。
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この謎めいたタイトルは音楽を表す「MUSICA」であり、「虫歌」であり、「虫禍」でもあるのかもしれません。怒涛のホラーミステリ。
音楽の神様を祀るという無人島・笛島。スランプから脱却するためにその島を訪れた音大生たち。しかし立ち入り禁止のその島にはいわくありげな巫女たちがおり、儀式のようなものも行われようとしている。島にまつわるおとぎ話めいた伝説、それとうらはらの忌まわしい噂、そして彼らを襲う大量の虫たち。この島の真実はいったい何なのか。圧倒的な展開に読む手が止まりません。
……いや、実は一度止まりました。虫の洪水が凄まじくて、苦手な人にはきついかも。まあ昆虫はまだしも、「ゴコウ」ってもしや私が一番嫌いなあれじゃないのか! ってので手が止まり、乗り越えるのに少々苦労したのでした(苦笑)。嫌だ、あのシーンは。あれが一番何よりもホラーでした。
単なるパニックホラーのように見えましたが、伏線はたっぷり。祀られる「オセサマ」は何者だったのか。それを鎮めるための「手足笛」のもつ意味とその正体、そしてそれが引き継がれていくことの意味。すべての謎が綺麗に解き明かされ、そして登場人物たちの悩みも徐々に解けていくのが素敵。探偵役にもなる奏とそのマネージャーのキャラクターも良いなあ。
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たくさんの蟲!!!
という感じ。
謎解き系ホラーなので多くは語れませんが、軽快に読み進められ、綺麗な締めくくり方をされているので、良い気分で読み終えられます。
物語の“鍵”となる楽器の名付け方に、作者さん独自のフィルターが感じられ、まったく小説家の方の思考回路には恐れ入りました。
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「その可能性はすでに考えた」シリーズのように、風習や宗教と絡めたミステリー(今回はサスペンス?)で、とても面白かった。
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音大生グループが怪しい離島で「ムシ」に襲われるパニックホラー。
とはいえ最終盤、謎を解明し伏線を回収するあたりはミステリ要素も強くクロス・ジャンル。
フリーピアニストの奏とそのマネージャーのキャラが唐突で浮いており違和感があったが、ラストでそういう目論見だったのかと納得。
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瀬戸内海にある無人島。そこは危険な虫が生息する禁足地だった。
蟲ホラー小説。書かれているように蛸(タコ)、蝙蝠(コウモリ)、栄螺(サザエ)、蛇(へび)と虫篇で表せられる生物は昆虫だけではない。以前、蟲とは幅広い生物を示していた事が分かる。その島では蟲を鎮めるためオセサマといわれる神に手足笛で神楽を収めるのだが盗まれてしまう。
蟲が苦手ではないが、こんな場所は辛い。ミステリとするには少し強引さが目立つ気がするが、ホラーとしては楽しめるしテンポも良い。探偵役であった奏は他作品でも出てるのか知らないが、音楽探偵(?)として色々な事件を解決するのは面白そう。
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虫ホラー・ミステリである。
とある島にやってきた音大の学生たち。彼らは島の中で巫女に出会い……。
虫を登場させてホラーをする、という点ではパニックホラー的だが、そこまで怖くない。ただしテンポよく進むのでサクサク読めるのが利点。また謎解きもあり、音楽を活かした困難の突破もあって楽しめた。
虫嫌いな方は本書は読めないですね。多分。
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少し思っていた感じと違ったが、サクサクは読めた。
「奏」は別の作品の登場人物の気がするが、どうなんだろう。