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今のコロナの時代と瓜二つ。神のなせる技というデフォーの結論もありき、そうでないとするのもありき。大事なことはきちんと記録すること
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ペストの収束を神のおかげとし、神を拠り所として難曲を乗り切った当時の人たちだが、現代に置き換えると神に置き換わるのは「良心」なのかなと。
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『ロビンソン・クルーソー』の著者ダニエル・デフォーが、1720年にロンドンで蔓延したペスト、その時のロンドン市民や様子や行政の対応などを著した作品『ペストの記憶』、その翻訳者による解説。
時代や国が違えど、人間の行動や考え方、行政による対応は、現代の日本とあまり変わっていないことはうかがえる。
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「デフォー『ペストの記憶』」武田将明著、NHK出版、2020.09.01
109p ¥576 C9497 (2020.10.01読了)(2020.08.27購入)
【目次】
【はじめに】パンデミックと記録文学
第1回 パンデミックにどう向き合うか?
第2回 生命か、生計か? 究極の選択
第3回 管理社会VS市民の自由
第4回 記録すること、記憶すること
☆関連図書(既読)
「ロンドン・ペストの恐怖」D.デフォー著・栗本慎一郎訳、小学館、1994.07.20
「ロビンソン漂流記」デフォー著・吉田健一訳、新潮文庫、1951.05.31
「ペスト」カミュ著・宮崎嶺雄訳、新潮文庫、1969.10.30
「アルベール・カミュ『ペスト』」中条省平著、NHK出版、2018.06.01
「ペスト大流行」村上陽一郎著、岩波新書、1983.03.22
「デカメロン物語」ボッカチオ著、現代教養文庫、1969.07.30
「死の舞踏」木間瀬精三著、中公新書、1974.05.25
「復活の日」小松左京著、ハルキ文庫、1998.01.18
「ハーモニー」伊藤計劃著、早川書房、2008.12.25
(アマゾンより)
見えざる恐怖にどう立ち向かうべきか
17世紀ロンドンに起きたペストの大流行は、市民の暮らしと社会を一変させた。家屋閉鎖で機能停止する経済、人々の間に飛び交うデマ情報、富める者と貧しい者に生まれた格差、迫りくる第二派の感染拡大……。当時のロンドン市民が見えざる恐怖の中でとった行動は、新型コロナ禍を生きる私たちのそれと驚くほど変わらなかった! 『ロビンソン・クルーソー』で知られるデフォーが膨大な資料をもとに遺した記録文学を、わかりやすく現代にひも解く。
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コロナ禍の現代において、大変参考になる著書。
ペストの恐怖におののく人、私財を差し出し貧しい人を助ける人、平気な顔で商店の帽子を盗む貴婦人などなど、人間の様々な側面を描いた短編小説集。
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番組を観て「ペストの記憶」のことを初めて知った。「ペストの記憶」はコロナ禍の状況の中で番組に紹介して欲しかった本だと思った。テキストを読んでコロナ禍の中で今後の身の振り方を考えさせられた。テキストを読んで今後「ペストの記憶」を元にして「コロナの記憶」を出版したいと思った。
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最近ハマっている「100分DE名著」、今回は17世紀ロンドンを襲ったペストの混乱を描いた解説書を手に取った。
デフォーはさまざまな立場の視点から、当事者に成りきって、ペスト蔓延下の心理と行動を忠実に描いたそうだ。デマに流される人、市政府の方針を批判する人、どさくさに紛れて盗みや違法な金儲けに走る人など・・・現在のコロナ禍でも当てはまる「人間の本性」が伝わってきた。そして、立場が変われば、極限の状況下で何が正解なのか異なることを、この本から学ぶことができる。
自分は会社の部署で方針を決める立場にある。これまで、簡単に答えの出ない問題に対して、何かしらの方針を決めるたびに、批判を受けてきた。本当の正解は、判断した瞬間には誰も分からないので、批判されてクヨクヨしても仕方がない。また、批判してきた相手を憎んでもしょうがない。
事実をフラットな目で見て、本質的な問題が何なのか見極め、同調圧力に惑わされずに自らの力で考え行動する能力を鍛えたいと思う。
パンデミックの環境においてこの本に出会い、それを改めて痛感した。
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翻訳者による解説。非国教徒デフォーの社会的・政治的立場を明確にしつつ、テクストの矛盾や未解決部分を示し、ロンドンという空間において主人公ペストがどのように立ち上ってきたかを説明する。