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現在の日本の腐敗した与党の現状、またリベラルを装い機能していない野党、そしてそれらにより運営されている「政治的なるもの」への分析が鋭く面白かった。
政治への関わり方が考えさせられた。
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自分はリベラル寄りだと思っていたが、最近の多様性過ぎるリベラルについていけず、「もしかすると少し保守寄りにシフトした方がスキッとするのかも?」と思う事もままあったのだが、この本を読んでもうしばらくはリベラルに付き合ってみようか、と思わせてくれた。
本書245ページ前後にある、「お互いを理解することによる歩み寄り」こそがリベラル本流の(同時に保守本流の)あるべき姿だと思う。
評価は4+αだが、少壮気鋭の著者のこれからを期待して5、とした。今年評価5としたい本にもう一冊出会えるかな?
平和書店TSUTAYA松ヶ崎店にて購入。
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保守とリベラル。政治の事にちょっとでも関心がある方は、「果たして自分の思想はどちらに近いんだろう」って考えた事が一度はあったと思うのですが、実際はそんなに単純に分けれませんよね。私自身も「どちらかと言えば保守かな」って思う時もあればリベラルって言われてる人の意見に同意する事も多かったりと、良く言えばバランスが取れているのではないでしょうか♪(笑)
話を戻すと、この本はいっとき世間を騒がせた倉持麟太郎さん著の、日本でリベラルって呼ばれている人達が欧米のリベラルとはだいぶ様相が違っている事(問題点)を指摘しつつ、ではどうすれば日本のリベラルが国民に理解されるかが書かれています。議題は憲法改正や安全保障、ネット社会、AI等、幅広く、著者の見識の広さが判ります。
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合理的で強い個人を想定して作られた近代社会制度を、実は非合理で弱い個人を前提に作り直そう、という意見は面白い。
またリベラルが弱い個人の「細分化、個別化されたアイデンティティ集団」(貧困層、女性、LGBTQ、護憲派等)の利益代弁者となることで、票をくれる彼ら上顧客以外の無党派層を政治に無関心にしていく面がある点、ネット空間におけるシェルターバブルやエコーチェンバーによって「部族化された私たち」がますます部族間で理性的な対話ができない点などの現状分析も面白い。
ただ所詮コップの中の嵐。こんなリベラルを見限り無党派や自民党左派の支持へ流れたリベラリストへリーチを伸ばし支持を回復させなければ多数派は形成できないのに、なんか筆が空回り。もう少しリアリズムに徹して足元をみないとリベラルの復権は程遠いかな。
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アイデンティティポリティクスについては、アイデンティティという概念の理解が微妙な気がしましたけど、ポリティクスの方は永田町の空気を吸ってる憲法学徒ならではのリアリティと信念を感じる。特に第五章のアツさはまさに見た目に違わぬもので、グイグイ持っていかれました。面白いこといっぱい書いてるし、色々実験してるなぁと。
グローバルダイニング事件見てると弁護士としてもとても優秀だと思われ、弁護士として事務所経営しながら、これだけの本書いて、いろいろな企画立案実行して、大学でも教鞭取ってるみたいだし、ちょっと超人ですね。
そのまま丸パクは厳しいけど、ロールモデルとして興味を持ちました。2人の近さを考えれば当然だけれども、水上さんと同類の匂い。
こういう人がデッドロックしたこの国を見捨てずリブートしようとするモチベーションはどこからくるのかはいつもながら興味が尽きない。
最近なんか憲法周辺が気になるのよねってことで開いたのですが、憲法の積読を解消する気にさせられた。
民主主義は最もマシなクソで立憲主義バンザイというのが最近の個人的スタンスだなと再認識させられた。