投稿元:
レビューを見る
特に怖くないけど分類するならジャンルはホラー?
てか呪い的なもんがなくてもこんなブラック企業はみんな病むよネ!自分もなにかに取り憑かれる前に仕事やめたほうがいいかな〜
投稿元:
レビューを見る
バブル期の生産性重視の部品メーカーや経済システム批判なのか、自分たちの都合で環境を変えていく人間批判のか、ただ「なにものかの領域」を侵した故の恐怖なのか、全体にさらっと書かれていて、感想が湧かない。
投稿元:
レビューを見る
ここには「得体のしれない怖さ」と「得体のしれる怖さ」があった。
足元からぞわぞわと這い登ってくる恐怖、と、頭の上からガツンと落とされる恐怖。怖い怖い怖い。
メーカーという「会社」組織の中で仕事をしている人たちにとって、日常の中にある起こりうる、もしかすると明日に自分にもあり得る「ナニカ」。
そしてなんとなくいわくありげな地名に住む、あるいは働く人たちにとっても起こりうる「ナニカ」。
小説、という向こう側でしか起こらないだろうあっちの狂気と、明日、自分の生活圏で起こるかもしれないこっちの狂気が交互に襲ってくる。
猿神とは。表紙の工場に繁る笹の意味とは。ぞわぞわぞわぞわ。うわん…うわん…うわん。
投稿元:
レビューを見る
何も伝承もされない、ただ恐怖だけが言い伝えられる。
ホラーというほどホラーではなかったが、ぞわぞわする感じはあった。
「昔の出来事を語る」という視点なのに、3人称もまざっているのがちょっと気になる・・・
投稿元:
レビューを見る
プロローグで語られる笹っ原。行くなと言われるような土地はある時造成され七つの工場が稼働していた。時は1989年、好景気を支えていた小さな工場では実際は何が起きていたのか。24時間戦えますか。今では考えられない現実がそこにある。過重労働と無理難題にやり場のない怒りや鬱積は積み重なり、何かに捉えられてしまったのだろうか…。まぎれもなくこれはホラーだ。得体のしれない何かや人の狂気よりも「ラインが止まる」ことを心配する彼らに絶句する。「本当に恐ろしいことはきっと、誰も口にしない。」その言葉が妙にリアルに響いた。
投稿元:
レビューを見る
人が会社で死んでも普段通りに仕事をするって、やはりおかしいよね。
何でそんなことをするんだろう。
その方が冷静になれるからとかそんな理由かな?
投稿元:
レビューを見る
うわんうわんくわん…これは結局、猿神?オカルトをメインにしていたようで、実際の犯人が分かった時には、そういうことかと少し残念な気がしたが、そこは最後まで裏切られなかったのは良かった。
投稿元:
レビューを見る
かつて何もない笹原だった場所が、バブル期に工業団地になった。その地域には猿が棲息した記録がないにも拘わらず、
猿神という地名が残されていた。老人たちは子どもたちにそこには行ってはいけないと言い伝えてきた。
バブル期の末期、その工業団地で自動車部品を製造する工場で、暴行事件や自殺、突然死などが立て続けに起こる。工場内の至るところに隈笹が繁茂し、得体の知れない何者かが人を操り、工業団地内で大火災が発生する。
投稿元:
レビューを見る
タイトルと導入から伝奇ホラーミステリーかと思いきや、ゴリゴリの社会派風刺小説でした!
いやぁ予想外!!!
昭和の『24時間働けますか』が当たり前の時代をベースに大手メーカー子会社の苦労を感じさせる。
池井戸潤さんの【空飛ぶタイヤ】と同じくらい、現場の埃臭い匂いを感じるようなリアリティを感じます。
それなのに、現実から対極にあるようなオカルトが両立していることに驚愕…。
そこ結構距離あるよね?こんなスムーズに行き来できる世界観じゃないよね?(笑)
いや、狂気は常に紙一重か。
最初は怒涛の勢いで現れる登場人物に待ってくれと思いはしたけれども、後半に行くに従って各キャラが際立ってくるので、頑張って一山読み越えてほしい。
ラストも、現実と異界にそれぞれ着地点が設けられているため収まるべきところへ綺麗に収まった感があってスッキリする。
現実に主軸を置いているためホラー要素はそこまでではないが、このくらいの怪異が案外一番リアルに誰かの日常生活に起こっていることなのかもしれない、なんて意地の悪いことを思う。
投稿元:
レビューを見る
一気に読んでなかなかにハラハラとできたけれど、振り返ってみると、よくあるホラーの手法を特殊な環境に適用しただけとも思えた。四つに少し足りないくらい。
自動車の部品メーカーという環境は読み応えがあった。
210226
投稿元:
レビューを見る
119基本的にホラーは好きではないけどバブル期の生産現場の異常さが窺えて近過去小説みたいな感じで面白かった。正体がハッキリせず終わってしまうのもやっぱりホラーやからかな。
投稿元:
レビューを見る
かつては笹が生い茂り、猿神と呼ばれた地区を開発して建てられた喜里工業団地。バブル真っただ中の1989年、毎日のように稼働している飯野電気の工場で次々に起こる不審な事件。荒れる人心、どんどん湧き起こる不吉感、そしてさらなる惨劇。じわじわと気味の悪いホラーです。
怖い。本当に怖い。不審なものが目撃されたり、だんだん社員たちがおかしくなっていったり、笹が増えてきたりするのはとんでもなく不気味です。だけど一番怖いのは、この会社のありようでしょうよ! もちろんこういう時代があったことは知っています。でも今からすると信じられませんよね……ブラック企業にもほどがあるのだけれど、それが「当たり前」だったという恐ろしさ。仕事のために仕事をして、心身をすり減らす社員たちがあまりに悲惨。バブルの時代は好景気でとても幸せな時代だったという印象なのだけれど、それってごく一部の人だけなのでしょうか。こんなの全然幸せじゃないじゃん! 「昔はよかった」ってのは、ただの都合のいい幻想なのかも。そのことに一番ぞっとさせられました。
投稿元:
レビューを見る
初めて読む作家さんでした。あまりホラーは読まないけど次から次に起こっていく事件の展開にあっという間に読み終えました。