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コロナ禍で飲食店5店舗の閉店を余儀なくされた経営者の体験談。当時noteの記事も読んでいたけれど、創業からの会社の辿った歴史も書かれているのを読み、改めて決断に至るまでの心痛を察すると共に迅速な経営判断に感服した。
コロナ禍もそろそろ一年が経過し、街中に閉店してしまったお店の戸口が数多目につくが、それぞれの背景にこういった事情があるのだよなとしんみりした。
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■全店舗閉店して会社を生産することにしました。
〜コロナで全店舗閉店、事業清算、再出発を選んだ社長の話〜
著 : 福井寿和
◎所感
福井氏は、飲食店を5店舗経営していたが、2020年5月上旬に倒産することを決めた。
これの本では、福井氏が会社を設立しようと思う前のお話〜コロナが始まり売上が落ち始める〜会社を清算するための様々な苦悩・葛藤が数値付きで生々しく書かれている。
福井氏は、会社に体力があるうちに倒産を決意した。それは従業員に十分な手当を払って倒産し、不動産や銀行などの取引先への被害も最小限に抑える英断だった。
この本は悲観的に終わる本ではなく、早く見切りをつけたからこそできたこと、倒産は悪ではなく一つの手段であることを語っている。
コロナ時代を表現した歴史に残る本だと思う。
福井氏が倒産を決めてから1年以上経っているが、コロナウイルスは未だ終息の目処が立つどころか拡大している。これは誰も予測できなかったことだ。倒産を経験しても、だからこそ前向きに次のステップに進んでいる福井氏の姿は、現在の多くの飲食店経営者の励みになると思った。
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青森を拠点に、5店舗の飲食店を経営していた著者がコロナ禍のはじまり、2020年4月に全店舗閉店し、廃業したという話。
最初の緊急事態宣言が出されてから間もなくの廃業でずいぶん早い決断だと思ったけど、本を読んで納得。
気概や信念がない人物のように感じられた。
早々に廃業を決断したのも、単にキャッシュの温存が足りなかったから。
そもそも退職してすぐに政治家に立候補し、落選して起業したというストーリーも、なんだか一貫性がないというか、単に目立ちたいこと、カッコいいことをやりたいだけなのかなあという印象。
それでも、5年間で5店舗も増やしたのだから、経営者としての才能はあったのだろうと思う。
世間では早期廃業の決断を英断だともてはやしているみたいだけど、本当にそうだろうか。
結果的に金融機関には多大な迷惑をかけたわけだし、もう少し粘っても良かったのではと思う。
本人も英断だと言われてることにまんざらでもない様子で開き直ってるように見える。
従業員や取引先の信用は失わずに済んだかもしれないけど、地元の金融機関はもう二度とお金を貸してくれないだろう。