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図書室、怪奇小説、クラシックな香り、英国ゴーストストーリーなどと言われれば、そりゃついつい。表題作はまさにそれなんですけど、意外にも他の3篇が私の好みでした。
仄暗く端正なゴーストストーリーで、とても現代の作品とは思えないほど。100年前の作品と言われても信じてしまいますよ私は。
ああ面白かった。
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いつの時代設定なんだろう…と思うほど、クラシカルな空気感に、懐かしさを覚えました。
私のミステリー好きは、ポーやドイルなので、ポーを研究されてる作者に、ポーの雰囲気を感じることができました。
特に好きなのは『六月二十四日』
ポーからの乱歩みたいなお話で、ワクワクしました!
お屋敷の図書館ってだけでも、ワクワクですけどね!
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古書を巡るミステリホラー。
図書館の怪は私のときめきスイッチを見事に付いた作品で、読んでいて、楽しかった!
この本がほぼ無傷で見つかったら、凄いお値段がつくだろなσ^_^;
欲しいとは思わんけど、見てみたいかな。
でも、エッダの王室写本ほどじゃないか。
蔵書家は惹かれる作品だと思う。
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古式ゆかしい、英国流ゴースト・ストーリーを、あえて現代風にモデファイせずにそのままやっている感じ。お話としては死霊の復讐だったり、異界からの誘惑だったり。正直怖いとは思わないけれど、この雰囲気は楽しい。
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領主とか領館、執事、家令といった言葉が出てくるだけで雰囲気が出来上がってしまうのってズルいと思う。
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クラシカルというのと、どこかで見たような話というのは違う。
全体的にぼんやりしてこれといったウリがない。
特に怖くはないし、文章が上手いわけでもネタが面白いわけでもタメになるわけでもない。
何度か寝そうになった。
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図書館で。
ミステリーのような、ホラーのような、不思議な小説。
中世からの旧家というかお城の図書室とか、確かに入ってみたいなぁ。ちょっと怖いけど。そのちょっと怖いが大分怖いに格上げされているようなお話でしたが。
それにしても日本だと旧家の蔵に所蔵されていた書物とか巻物になるのかなぁ?
それはそれで怖そうだな。
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クラシックな英国ゴーストストーリー短編集。
というか、表題作「図書室の怪」は中編ですね。屋敷の古い図書室に秘められた謎、妻の不審な死、そして現れる亡霊と過去の恐るべき犯罪、と魅力的な要素は揃い踏み。じわじわと迫りくる不吉な雰囲気に浸りつつじっくり読みたい作品です。が、まさか終盤これほどまでの恐ろしい展開になるだなんて……! そしてどこまでも断ち切ることのできない因果の重さが後を引きます。
「ゴルゴタの丘」も好きな作品。これまた王道のクラシックホラーだけれど。やはりこういうのは好きだなあ。
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2017年刊。
作者はイギリスの人で、もともとエドガー・ポーなどのミステリや怪奇小説を研究してきた学者さんのようで、本作は初めての小説。
表題作は200ページにわたる中編で、その後に短いのが3編入っている。
現代において書かれながら、古き良き19世紀古典怪奇小説のスタイルで、そのアナクロ趣味が特徴である。作曲でも21世紀の現在においてもドイツのバロック時代の音楽を模倣し続けている人もいるし、人さまざまな中に、このような作品があっても悪くはない。
さて実際に読んでみると、表題作はせっかくの王道的な怪奇プロットが、どうも文章に緊張感がなくて生かされない。書法がどうも上手くないのである。そこはやはり「駆け出し作家」というところか。全編、どうにもぼんやりしているし、クライマックスももうちょっと上手く書けそうなものなのに、ともったいなく思った。
むしろ最後の「ゴルゴタの丘」の後半、クライマックスから末尾にかけてが迫力をもって上手く書けていた。
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読みやすい本かというと、少々ためらうところはある。
しかしミステリーやホラーというジャンルでありがちな、悪意満載の内容ではなく、むしろ悪意は少なめ、過去の悪行に巻き込まれる子孫という感じだった。
表題に4編の奇怪な物語とあったので、同じ長さの短編をまとめたものかなとおもったが、実際は表題にある『図書室の怪』が2/3くらいを締めていた。
若干増長なところはあるけれど、表題作品はとても面白かった。