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▼あらすじ
成績優秀、眉目秀麗で女子にモテる生徒会の七海には天敵がいる。予算を上げろと幾度も勝負を挑んでくる将棋部主将の醐代だ。毎回完膚なきまでに叩きのめしてやるのだが、連日運動部の助っ人に明け暮れ人望を獲得している醐代の存在が七海は面白くない。そんなある日、水泳勝負で溺れた七海を醐代が助けてから二人の関係に微妙な変化が訪れる。そして醐代がとんでもない勝負を提案してきて…!!?
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ストーリーの完全度:普通
トーン:コミカル
エロ度:普通
萌え度:普通
総合評価:★4.0
表題作+短編1本。
芽玖いろは先生の作品はデビュー作の『蛇喰い鳥』しか読んだ事がないのですが、芽玖先生って自分の中ではしっとりとした色気のあるお話を得意とする作家さんってイメージだったので、こういうコミカルな作品も描かれるんだな…と少し意外に思いました。
表題作は完全にギャグに走ってます(笑)
全体的にテンションが高く、ノリも軽いので「何故そうなる!?」とツッコミを入れたくなるシーンが山ほど出て来ます( ̄▽ ̄)
ぶっちゃけ、攻めも受けもビジュアルが大人っぽ過ぎてDKには見えないし、私が知っている芽玖先生の作風とあまりにかけ離れていたので最初はちょっと戸惑いましたが、それも読んでいる内に慣れて最終的にはしっかり楽しめました(笑)
特に七海が良いキャラしてましたね。醐代に勉強を教えるつもりが欲求不満が高じて無意識にエロい単語を口走ってしまったり、優秀だからこそエッチの予習・下準備も引くほどバッチリでベッドインしても全然情緒が無いところとか面白すぎて思わずふふっと声に出して笑ってしまいました。
七海は将来、同性婚を実現する為に法改正に取り組むらしい(カバー裏参照)ので、機会があるなら成長した二人のお話も読んでみたいですね。
あほエロ系の作品なのでお世辞にもストーリーに深みがあるとは言えませんが、さくっと気軽に読めるので落ち込んだ時や疲れた時に読むには丁度良いかもしれません。
笑えるBLやコミカルな作品がお好きな方にオススメの作品です(* ̄∀ ̄*)