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16世紀のヨーロッパ、魔女狩りの時代に医学的立場から魔女を救おうとした実在の医師ヨーハン・ヴァイヤーの姿を描くフィクション。上中下の3冊同時発売。作者の槇えびしは「アフタヌーン」で「天地明察」のコミカライズを担当していた人。とある村で発生した人狼事件を発端に、ヨーハン・ヴァイヤーが何故魔女を守ろうとするのかその成り立ちが描かれる。安易にめでたしめでたしにならない苦い展開。師であるアグリッパとの考えの違いなども面白い。一気呵成に読んでしたまった。2020年のベスト10に入る傑作。
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上巻冒頭の人狼事件は意外な結末を迎えました。
事実としてこういうことがあったのか創作なのかは不明ですが(多分創作なのかな?)、このヨーハン・ヴァイヤーさんは教会にだいぶ敵が多かった事でしょう。
公爵の侍医であったことは幸いでした。
本作はラストシーンですっきりしないものを残して終幕となっていますが、この物語の後に魔女狩りが更に苛烈になっていったことを思えばそれも納得です。
それにしてもローマカトリック教会が絡むお話はどうにも陰惨なものが多いように思えますね。
信仰が自由な国と時代に生まれた幸運をつくづく思います。
畏れから疑問や批判を口にできないって、辛いことですよね。
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上中下読んだ。ノーラ助かると思ったのに悲しい。ヴァイヤーはずっと自分の信念を貫いてるけどそれも真実を知ろうとする努力あってこそよな
知らないから不安になるし怖くなるみたいな言葉が何回も出てきたけど現代でも本当にその通りすぎて知見を広げることの重要性を改めて感じた、、、