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何の事前情報もなく、菊池先生の絵本ということで興味を抱き、購入。
ある意味、正しく「菊地秀行の絵本」であった。ぶれない。見事に。
繊細なタッチで描かれるNaffyさんの絵も世界観に合っていて、大変好み。
夜空にある小さな星の瞬きのように、寂寞と無垢と幸福を内包する(もしくは、せざるを得なかった)主人公の、切なくも美しい話。
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胸が痛くなるファンタジー。「無垢」な少年。彼が愛し、それゆえに手放した少女。そして年老いて彼の元に戻って来たかつての「少女」。彼女に彼は「永遠」を与えず、束の間の生を共にすることを選んだ。選んだのは彼女か。知らなかったのかもしれない。その思い出を胸に彼は生き続ける。
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文章が好き
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい ◯
その他
寂しくて素敵な作品。
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丘の上の大きな城に、一人で住んでいる少年とロマニーの少女とのお話。少年の正体と、少女との出会い、二人のその後の物語。
切ないけど、美しくまとまったお話で、大人絵本の良いとこどり。
絵が素晴らしい。
吸血鬼?になってしまった少年の孤独と、少女との切ない恋が、とてもきれいで泣けてくる。
大人向けの絵本だな。
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「丘のいただきにそびえる大きな城に、少年がひとりで住んでいました。その城には、昔はたくさんの人たちが暮らしていたのです。しかしある日、みんなは忽然と姿を消してしまいました。秋のある夜、そんなひとりぼっちの少年の住む城の庭に、芸を見せて生活する放浪者たちがやって来ました。無人の城だと勘違いをした彼らは、たくさんのテントを張って、賑やかな音楽をかなではじめます。ただ少年は、彼らの前に姿を現す気はありませんでした。でも深夜に城の大広間で踊りの練習をしているひとりのロマニーの少女を見た少年の心の中に、ある感情がめばえます。それは―?ひとつの場所にしばられた少年と流浪の少女がつむぐ、永遠の愛の物語。」
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吸血鬼ハンターの菊地秀行 作。Naffy 絵。
丘の上の城に一人ぼっちで住む少年は,足を挫いて踊れないロマニーの少女を助け,窮地に陥る。束の間の幸せが切ない。