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全寮制の名門女子高校で夜毎起こる殺人事件。
転入生 冴子の視点から覗き見る緋い(あかい)狂気の物語は、彼女が幼い頃の“ある事件”の空白により非常にスリリングな展開を帯びる。
映画サスペリアを意識して作られた舞台設定。
ダリオアルジェント好きには設定だけで堪らないものがある。
魔女裁判、繰り返される緋い記憶の描写は後半にいくにつれ解像度が上がり、クライマックスの食堂のシーンなどは映像が浮かぶようだ。読後には一本の映画を見たような満足感があった。
個人的にはロマンスの要素により現実に引き戻される感があったので、評価は3。
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このシリーズを読んでみようと思っていたところ、改訂版が出たとのことで、早速購入。
作品中はずっと陰鬱として重たい雰囲気で、サスペンス要素がとても強かったです。情景描写が細かいので、頭の中でドラマのように想像しながらあっという間に読了。
思春期特有の不安定な心情など、想像がしやすくすらすら読み進められました。
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読んだのがもっと本を読み始めの頃なら、純粋に最後まで楽しめて驚いただろうなぁ。
たしかに面白くて夢中で読んでしまったのだけど、後半失速した気がする。
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ああ、なんてきれいな、
何年ぶりでしょうかね、読み返すの。何度か読んではいるので、三度目か四度目くらいの再読なんですが。
やっぱり面白いなぁ。物語の構成、伏線の張り方、表現方法、全部が綺麗にまとまって最後の一行の衝撃を作り上げてる。いやほんと、(カッコ)を多用する表現方法、ほんと好きなんだけど、使い方が難しいんだなぁ。やっぱりこの手法は綾辻以上に綺麗に組める作家はいないわ。
色としてはサスペンス強めなんだけど、ちゃんとミステリとしての仕掛けもありつつ、最後にきれいに落とすっていうね。いやほんと、初読時、「いや、お前もかよ!」ってつっこんだよね。
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怪しいと思ったときもあったけれど、いや、そうではないな…と否定したものの、結末見たら、それはそうだなって納得。
35年前の事件も12年前の事件も犯人は別の人であってほしかったけれど…
綾辻ワールドを満喫しました。
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*
冴子が学園に転入してきてから
生徒の不可解な死が始まる。
殺人者、犯人はだれか。
冴子が悪夢を見続ける原因は何が。
冴子の生い立ちの謎も合わせ、事件の
解明へストーリーは進む。
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館シリーズを読み終え、次に手に取ったのは囁きシリーズ。
一見すると、外界と隔離された女子高で起きるミステリーもの。しかし読み進めると、どちらかというとホラーの要素が強い。トリックに主眼を置くのではなく、その動機、犯人は誰でもなぜこういった出来事が起きるのか、それを主人公の冴子の目を通して語ることで、不気味さを増幅させている。館シリーズのようなミステリーものではなく、Anotherのようなホラー系の作品だった。
それにしても、散々、犯人じゃないかな、と思っていた綾さまがこうもあっさり、殺されてしまうとは。彼女も彼女で狂っていたけど、たしかに動機がないし、冴子?か犯人?の回想とは繋がりがない。
それはそうとて、不気味な舞台をよく描けたと思う、面白かった。
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閉鎖的で厳格なお嬢様学校、聖真女学園。
学校、教師、生徒、すべてが不穏な空気。
同調圧力、裁くものと裁かれるもの。
集団心理、暴走と恐怖、ヒステリック。
ドキドキハラハラ、息苦しい展開。
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テンポの良さはさすが。綾辻行人さんのホラー好きが随所で感じられる作品。
暗黒館の殺人のような伏線の張り方、人形館の殺人のようなどんよりとした暗さ、Anotherのようなホラー感。面白かったが、綾辻さんが好きな故なのか、結末が読めてしまったのが少し残念。
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初めての綾辻さん作品。
ミステリ要素+ホラー要素もありで、結構血も流れるし描写がなかなか・・だしでちょっと無理なんじゃないかと思ったんですけど。
そんな心配はどこへやらで、読み始めると止まらなくてガンガン読んじゃいました。
途中でてくる少女姉妹のやりとり、は何となく誰の話なのかがわかったものの犯人は全く、、でした(笑)
閉鎖された学園内の異様な雰囲気がすごく上手に描かれてて、そこが余計に怖さを増したというか。。。
綾辻さんの他の作品も読んでみようと思います。
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ホラーのテイストのある本格ミステリー。
特徴は、一見超常現象っぽい要素が色々出てくるが、最後にそれを全てちゃんとミステリーとして回収仕切る点と思う。読了後にスゴイと思った。(一部回収仕切っていない点もあると言えばあるように思うが。)
つまり、ちゃんと本格ミステリーとして仕上がっているので、好きな人にはオススメ出来る作品と思う。
気になったのは、特に寮の中の描写が、そんな事ありえんだろう、と感じる点もあった所。
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女学生の寮で起きる連続殺人、ワクワクするわ~。ってなんか変質者みたいだけど(^-^;。綾辻さんらしいなんかドロッとした暗さ満載です。
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読んでいくうちに緋色に染め上げられていく。恐怖と戦慄を覚えると共に、フーダニットとしてミステリーの側面も併せ持ち、至高の読書体験をした。綾辻行人という作家の持つ奇妙で稀有な才能にいつも驚かされる。
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500ページ超えなのに読む手が止まらず、1日で読了しました。
とてもとても面白かったです!
多感な時期ならではの心理描写が凄すぎました。女子ならではの生理の描写も。
綾辻さん男性なのにすごいな?と。
犯人も全く分からないまま進みます。最後の最後までハラハラドキドキで、ゾクッとする読後感でした。
途中途中にある( )の描写もリアルさがあり、全編通して怖かったです。夜読まなくてよかった…。
書かれた時代もあり携帯電話などは全くで出来ませんが、今読んでも一切違和感がなかったです。
続きもあるので読みたいです。
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ホラーだし血の量がえぐい。
犯人分かるともっかい読み返したくなるところがさすが〜!
恩田陸の「麦の海に沈む果実」をめっちゃ読み返したくなった。あっちのが好みだけど。
回想のはさみ方もうまいし、そのへんは小野さんみもあるな。最後のオチ好き。