投稿元:
レビューを見る
件は牛から生まれ、予言をしてたちどころに死ぬという。卒論取材で全国の一言主神社を調査する美波大輔は、件の誕生を目撃し、命の危険に曝される。
件の予言は的中。首相が急死する。次期首相人事も左右するという宗教団体・みさき教に囚われた大輔は予言獣・件の恐るべき正体に気づく。
書下ろし伝奇ホラー。
投稿元:
レビューを見る
上手くホラーと民俗学を融合させて、落とし込んでいるなぁと感心!
雄略天皇は実在の人物ではないので、この辺りも史料と併せて考えた上で出来上がったんだろうなと想像。
読ませてくれるホラーは少ないので、面白かったですね。
投稿元:
レビューを見る
ホラー開拓したくなって手に取った本。
予言をした後すぐに死んでしまうという妖怪「件(くだん)」を信仰する宗教団体に主人公達は巻き込まれていく。
牛が人間を旨そうに喰うという描写がなかなかゾワッとした。妄想力爆発で話は日本政府にまで広がり…とちょっとやりすぎかなとも思ったけどこのくらい思い切り爆発させた方が面白いよな!と思った。
実際こんな妖怪いたらやべーな…って感じの牛でした…てか牛牛牛…でした笑
作者は丑年を狙って書いたのかなぁ?
投稿元:
レビューを見る
なんだろうなあ。圧倒的なB級感。
B級ホラーというかB級スプラッタというか。真剣に読むよりもそういう気分で読めばそれなりに楽しかった・・といえなくもない。真面目なバカバカしさとでもいいますか。
何作か読んだけど、この作者さんの持ち味みたいなものなのでそこを「つまらない」と全否定するのも違うかな。サメ映画を本気で否定するみたいなもので。はい。
投稿元:
レビューを見る
件って聞いたことがあるだけの存在だった。
恐ろしいものを恐ろしい方法で造りだすにはやっぱり代償がいるんだなあと思った。呪いと同じかも。
投稿元:
レビューを見る
生まれてすぐ予言を言い、すぐに死ぬという
体は牛、顔は人の妖怪件(くだん)
の復活を目論むみさき教
予言を政治に用いようとする政治家の悪行
それらと戦う、雑誌記者、警察、民俗学学生、信者の娘
ホラーミステリーとして、スピード感のある話としては楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
久々の田中啓文。
絶妙に気持ち悪く、オカルト心をくすぐられる。
これぞ!と言った感じで、とても満足。
有り得ない話なのだけれど
もしかしたら…と色んな想像をしてしまう、そんな作品。
投稿元:
レビューを見る
う〜ん……
この作者さんの持ち味と言ってしまえばいいのかもだが、
後半〜終盤にかけて、ええいもう何でもいいや、みたいに展開も演出も登場人物の動きや発言も、何もかもが軽くてふざけている。
突飛とか自由とかともこれは違うきがする。
もっと本質的に低俗な、作者自身が本作を書くこと自体に飽きてしまったような印象を受けてしまう。