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ジュニア版なので全ての漢字にルビつまりふりかながついてます。
オランダを代表する二人の作家を一冊にした美術書です。
フェルールの「真珠の耳飾りの少女」は、神戸市立博物館で実物を見たことがある。
平日の閉館近い時間帯だったと思うが、かなりの時間そこコーナーには、私しかおらずこの絵を独り占め?出来た。
修復した時に、唇に白い点を入れたというのも、十分に確認できた。
本書のこの絵は、ソフトフォーカスがかかったのぺっとした感じがして、少々興醒めする。
サライの2019年11月号の表紙とかの方がもっとリアルな感じがする。
でもジュニア版で、レンブラントとフェルメールの入門書としては、良いと思う。
でも、わざわざ「取り持ち女」などをジュニア版に持ってくるのか?
右から娼婦、客、取り持ち女(俗に言うやり手なんとか)、それにフェルメール自身?墓にもフェルメールの絵はあるのにね。
62ページのカメラ・オブスキャラを作ろう!は、
興味がある。
凸レンズ43mmの直径で焦点距離150mmは、簡単に手に入るのかな?
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もっと絵がズドーンと載って解説が添えてある程度の内容を想像していましたが、絵の解説だけでなく画家本人、時代背景等もがっつり書かれていて読んでいてとても面白かったです。
「光」の描写に拘った画家として2人がとりあげられて比較・解説されていますが、素人の私としては「光」の描き方が違い過ぎてむしろ「光」という共通点なんていわれて初めて気が付くという…。
西洋の絵の種類もヒエラルキーも初めて知りましたし、フェルメールが物語画(5段階で1番格上)で食べていくのを諦めて一般市民向けの風俗画(5段階で4番目)に転身したこと、でもそもそも経済的に恵まれていたからのんびりとした制作ペースでも生活できたこと(つまり量より質にこだわれたこと)、だから生涯で三十数点しか作品がないことなど色々な情報を得た結果、途中からフェルメールの作品の柔らかさと画家本人の生活や性格が妙に重なって見えてきてしまいました(笑)。あと何度も同じドレスが登場しているのもウケた。構図の使いまわしはしない拘りを持っていたのに衣装は良いんだ、みたいな(笑)。
レンブラントも、その生涯の浮き沈みを知ると作品の光と影がより一層強く感じられる気がしました。肖像画に描き込まれたレースも凄すぎて、この人かなり神経質というか頑固な職人気質だったのではとか描いてる最中は近づけない雰囲気出してそうだなとか、ガツガツした激しさのようなものを感じるようになりました。
解説の「絵をえがくこと自体が、人生の希望だったのかもしれません」という一文がとてもしっくりきました。
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一般的な美術解説を子どもでも読めるように書いてある。
子どもが鑑賞するときに一般的な美術解説が役に立つ(子どもの興味を喚起しより良い鑑賞につながる)とはあまり考えていないので、別の本を利用したい。
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光と影をあやつり、目に見えない人間のオーラまで描き出したレンブラントと、日常のふとした美しい瞬間をとらえ、永遠に画布に留めたフェルメール。思春期にぜひ触れて欲しい世界的名画を1冊に集めた美術絵本です。