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冒頭の書き出しには興味をそそられ、設定は面白いと思った。
主要登場人物も魅力的。
しかし後半の展開は、それらの設定やキャラを生かし切れていないように感じた。
タイトルも、そこが主題なのかな?とちょっと疑問符。
各キャラが登場する続編やスピンオフが読んでみたいです。
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長崎のローカルアナウンサーである河合胡桃は、万引きをしそうになっていた女子高生の犯行を阻止し、成り行きで家に泊める羽目に。だが、女子高生の小夜子は実は家出少女で、諸事情から生みの親である母親を探していると言い…
色々な人達の思いが交錯して、一本の線に繋がった時、悲しかったけど前向きになれるラストで良かったです。
ほんのりビターだけど優しいストーリーで読了後は爽快でした。
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去年買ってはいたものの、クリスマス時期に読みたかったので温めていた本。
赤いマフラーの少女の正体、というより、彼女の母親に関わる謎が、こちらの予想より一ひねりあって驚かされた。
不器用な家族の愛を感じた作品。
アナウンサーさんが書かれている話なので、先輩たちの助言や仕事ぶりにリアルさと説得力があった。
これからアナウンサーを目指す人にはありがたい情報だったと思う。
特に努力型の門脇アナは非常に参考になるはず。
努力に努力を重ねて「魔法の声」を手にした人だから。
本編で顔ぼこぼこにされていたけど。
顔出しアナウンサーさんなのにいいのだろうか。
相手がヤのつく自由業の方たちだったから、致し方ないか。
そういう方たちが出てくるので、途中血の出る展開も。
歯を折られちゃった某キャラが可哀想だった……口は災いの門ですね。
一方で、新人アナさんの成長も味わえる作品。
みんなが一体になって赤いマフラーの少女を救う場面は手に汗握りました。
登場人物紹介にはないキャラも多数登場するので、少女の母親に関する話はしんみりしつつ、どこか賑やかだ。
ハラハラもするし。
色々と読んでいるこちらの感情を揺さぶられる話だったと思う。
その分、安心できるラストで本当によかった。