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画家カラバッジョの名は知らなかった。
バレッタある聖ヨハネ大聖堂でには、カラバッジョの作品があり、多くの人が観ていた。
ある程度画家・作品について知ってから、鑑賞すると見かたが変わり、細部まで関心を持ってみることができる。
アプローチの仕方のポイントをわかりやすく教えてくれる本は、ありがたい。
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西洋美術史を学ぶことから西洋美術鑑賞の見方が解るきっかけになると思う。「ルネサンスからバロックへー天才たちの時代」の章で馴染みのあるラファエッロが面白く読めました。
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死ぬまでに見ておきたい
1.モナリザ、2.システィーナ礼拝堂壁画
3.ファン・エイク兄弟「ヘント祭壇図」 ベルギー シントバーフ教会 15C
額縁も柱としての絵画の一部 現実と絵画の橋渡し
レンブラント「聖家族」最初からカーテンが描き込まれているだまし絵 17C
ルネサンス 理想の美 現実世界と分けるカーテン 16C
バロック 現実世界のリアル カーテンは画面の奥に カラヴァッジョ 16C末
ファンシーピクチャー 英国 18C レノルズ
ナザレ派 ドイツからローマへ 19C
光学機器 カメラ・ルチダを使って視覚像をトレース ラインハルト
ラファエル前派 わざとらしさ ラファエッロ批判
オフィーリア 死体モチーフ
不安
ミレイ「目覚め」「快復期」 ムンク「思春期」「病める子」
ハマスホイ「室内、ストランゲーゼ30番地」「白い扉、あるいは開いた扉」
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西洋美術に詳しい方であれば、歴史とは変わった切り口で面白いと思う。
絵画の奥深さを教えてくれる本。
・藝大で行われた西洋美術授業を15回に分けて解説。
・王道ではなく変わった切り口で絵画を見る。
・初心者にはちょっと難しい。絵が好きな人には面白い。
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著者は東京藝術大学の准教授。タイトルは「西洋美術の見かた」となっているが、「はじめに」で著者が述べているように、本書は“「美術史概説」の授業をまとめた「藝大で学ぶ美術史」”である。この構図がとか、ここにシンボルが……なんて手取り足取りの解説は一切ない。そして、芸大に入学するような学生たちが印象派やキュビズムに満足するわけはなく、有名どころにはほとんど触れていない。さすがに書かれている画家の名前は知っているし、作品も見たことはあるが、タイトルに騙されたという感は否めなかった。
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よくみる西洋画の「ストーリー」の解説を期待して読みましたが、「画法」の解説でかなり消化不良でした。藝大ってこういうこと教わるんだ…と異世界をみた気持ちになりました。
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芸大生ってこういう勉強をするのか。
知らない画家や作品に触れることができたのはこの本ならでは。
やっぱり目を奪われるのはカラヴァッジョ。
どの美術本を見ても変わらない!
あとデューラー。
デューラーの自画像は何で一度見たら忘れられない程印象に残るんだろうと思っていたが、それが少し分かったような気がする。
美術史やアカデミーなどの知識がほぼない私には高度な一冊だった。
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タイトルにある「西洋美術の見方」からは、印象派をはじめとする、誰もが知る画家や作品をとりあげてその見方を開設する本だろうと思うのが通常だと思うが(私もそう思っていた)、本書では印象派については一切出てこず、誰もが知る作品としては「モナリザ」のみ。
古代ギリシャの彫刻から中世の西洋美術がどのような影響を受けたのか、とかそこから発生したルネサンスが切り開いた表現の方法、古典主義とロマン主義を経てモダニズムまでの流れ等々を、ジョット、ファン・エイク、ラファエッロ、デューラー、ダビンチ、レノルズ、ミレイ他、一般的には無名か、あるいはあまり有名でない作者の作品を取り上げながら、時には相互の関連も含め体系的に紹介している。
作品の写真も豊富で、注目ポイントも拡大したり、あるいは矢印や丸で囲う等、わかりやすくかつ見やすく配置されている。
加えて本文中で別章で紹介されている作品に言及する際には、それが掲載されているページ数も記してあるので、すぐに探せるところも配慮が行き届いている。
世に多くある西洋美術の見方については、それはそれで重要かつ有用なものであることは間違いないが、本書のようなそれらとは異なる独自の視点で、他作家からの影響にも言及した解説も併せて知ることで、両者が相互補完的な働きをし、西洋美術の見方がより立体的になるのでは、と思った。
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作品を見ながら、作家間の影響を紐解いてくれるのでとても興味深い。同じ絵を部分アップを含めて、複数ページに掲載してくれるのもとても親切で、指を挟んで前のページに行かなくて済む(笑)
このタッチで、印象派など今回取り上げなかったジャンルの続編に期待。
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初学者がいきなり興味本位で手に取って読んでみた。初見の名前、作品がガシガシ登場するので追いつくのが大変。本当に理解するためには5回くらい一言一句にかじりつく必要がありそう。
フルカラーで作品が載っていて、かつ解説ポイントも示されているので、それでもかなり分かりやすいと思う。
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レオナルドダヴィンチは天才であることを再認識。カラバッジョは死刑宣告を受け逃亡生活を送りながら、円熟期を迎えたのも印象的。
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入門書となっていますが、芸術について造詣のない身としては少々難しいです。
通常の作品を紹介する本とは違い、作家同士の繋がりや影響、人生的なところまで、確かに講義だなぁと思います。
ゲインズバラ、レノルズ、ロセッティ、ミレイは興味深く読み返しました。
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ルイスキャロルは、小児性愛者だったってことなんだろうか…。当時としては性的な表現も含まれているようなものも含めて、女の子の写真を沢山撮ってたの気持ち悪い。
何かしらの知識があれば、それを手がかりに絵を見れば面白くなるよってことなのかな。
絵の解説自体は、分かりにくかった。というか、あまり興味が湧かなかった。
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西洋美術を横断的に捉えた本。ナザレ派、ラファエル前派など、美術に詳しい人でないと知らない単語が盛りだくさん。
それでも私には、とても面白かった。出来れば、取り上げた絵画、建築、写真を別冊資料集にして欲しいくらい。
特に印象的だったのはダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体」をデューラー自身も作成していたこと。デューラーはダ・ヴィンチと交流がなく、イタリアの工房では秘密にされていたもの。デューラーは古代の参考になる彫像なく、独学で理想的人体比を研究していたことになる。分野は違うが、「収斂進化」という言葉が頭に浮かんだ。
ルネサンスが明るく開放的なイメージとはかけはなれたものであったことも驚き。
またブリューゲル(父)の絵画の視点の定まりにくさを「染み」が散らばることで定まりにくさを理論的に説明したゼードルマイアの研究には至極納得。「イコノグラフィー研究」(描かれているモチーフひとつひとつの意味を研究する)なんて、なんて楽しそう❗ブリューゲルは、その研究では最高では?
イギリス絵画の「ファンシー・ピクチャー」も楽しい。可愛らしいものがいっぱい。でも腕の開きかたで性的な意味を込めている、と断じるのは何故?もうグルーズさんは、そのような絵しか描かないと思われていたのだろうか。
フェルメールが使っていたと言われるカメラ・オブスクラ。18,19世紀には明るい部屋でも使えるカメラ・ルチダが販売され、それを使う英国人が揶揄されている。新しい機器が出現した時は古いほうに肩入れする人が一定数いる。なんだか現代でもありそう…
本当に勉強になる本だった。来月は絵を見に行こう。
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解説を聞きながら絵画鑑賞していると、作品と作品の関連性に気付かされる、という感じ。
またゆっくり読みたい。