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江戸の文化に興味があり、著者の撫子さんのツイッターでこの本を知った。
着物と帯の合わせ方がとても可愛く、心が満たされた。
浮世絵を見ているだけでは分からない帯や髪型が、どのようになっているのかがよく分かる。
解説で当時の流行なども知ることができる。
推し歌舞伎役者のモチーフを取り入れた着物や、顔が描いてあるうちわを愛用している様子は、現代と繋がるものがあると思った。
そして若衆の前髪へのこだわりが、現代にはない感覚で面白く感じた。
若衆歌舞伎を禁止され、前髪をなくさなければならなかった彼らが、月代をあらわにするのを嫌がって発明した「野郎帽子」は大変興味深かった。
また、陰間(男色を売る少年)はパッと見だけだと、男性だと分からない。
それほど着飾り方が女性のようで、見分け方が難しいと思った。
この本は浮世絵鑑賞時に確認するための資料として手元に置いておくのが良いと思う。
着こなし方や髪型などの構造が分かりやすいので、絵を描く人の資料としても良いだろう。
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こりゃすごいよ。
愛しのジュンク堂で何となく手に取って、次の瞬間に絶対じっくり読みたい!!と切り替わった。
実際の浮世絵を元にした、今風の綺麗なイラスト。
きっちり・ギチギチ感がない、柔らかく体に纏っている感じの着方。
色合わせや柄合わせ。
髪型や帯結び。
パラパラ眺めるだけでも楽しい!
若衆の可愛いこと!!!
内容充実しまくっているので、欲を言えばもっとたくさん見たいなと思ってしまう、そんな図鑑。
(武士や武家の女性、お姫様、とんでもなく裕福な商家の奥様)
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読了したのに、かなり前から放ったらかしであった。勢い任せであるが、書いておく。実際読んだのは、一月以上も前のはず。いや、もっとだったか。日付を覚えていない。それはともかく。
大変美麗な一冊である。江戸時代の男女様々な身分の人々の姿かたちをイラストと簡便な解説で示した楽しい本。時代小説や落語などお好きな方・歌舞伎や文楽などにも興味のある方、必見とお伝えしたい。一口に江戸時代と言っても、長い。江戸のどの時期なのか、政治や文化に何が起きたかで、着物や髪型、はやりの色や文様、小物の類まで全く趣が異なる。言葉で表現される物を通して江戸文化を思い描くなら、この細やかでうつくしい差異を知っていると知らぬでは、理解や楽しさの興趣に大きな差が出るだろう。視覚的に楽しむものから、この時代に触れるなら、見流してしまいがちなこれらの拵えから、従前よりも遥かに多い情報を得て味わうことが出来るだろう。
欲を言うなら、若干言葉による説明や派生的な知識へのコメントは少ないかもしれない。しかしとにかく、詳細なオールカラーのイラストは、説得力がある。見れば解るというのは、強い。それと何より、綺麗で観ていて楽しいのだ。さながら江戸のファッションプレート。お描きになっている方も楽しかったのではないかと思う。
この方は、歌舞伎の塗り絵なども手掛けていらっしゃるが、いずれも内容はきちんとしたものだった。この本を見て、自分ならどんな装束を纏わせるか考えて、彩色してみるというのも、また乙な楽しみ方ではないか。脳トレみたいな塗り絵もいいが、江戸の絵師や化粧師になったつもりで、本格イラストを彩るのは、コロナお籠りが明けた後の、歌舞伎の生舞台など想像させてくれて華やぐと思うのだ。
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浮世絵を元にして書かれているので華やかで鮮やかなイラストが魅力だと思いました。
市井の人、武家の人、芸人、花街の人で章が分けられており、所々コラムとして下駄や髪型の一覧が載っていたりします
イラストに説明が多少付いている感じなので目で楽しむ感じです。
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現代風のイラストにすることによって
浮世絵の 誇張された部分が
すっきりして 見やすく分かりやすくなってます
これは イラストの参考資料だけではく
頭の中で江戸の風俗を思い浮かべるにしても
想像しやすくていいですね
今の着物に比べると
全般的に ずる~ だら~とした
力の抜けた着付けなんですね
面倒な小物もかなり少なく
毎日着るなら こんな感じでしょうね
楽しく想像できました