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映画のノベライズ本。運命的な出会いをした2人であったが、学生から就職を経て大人になるに従って変わる関係性の変化を描いたもの。共感できる内容だった。
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大人になるってどういうことだろう。子どもの時みたいに身の丈に合わない夢を見ることがなくなって、毎日会社に行って仕事をして、休みの日は少しゆっくり眠って平日にできなかった家事をする。理想を追いかけることよりも現実に追いかけられることが多くなって、責任、地位、締切、お金、とにらめっこしながら1日が終わっていく。朝まで飲むなんてバカなことは滅多にしないだろうし、ぼーっと何かを考える暇なんてなくなるのかもしれない。でもそれでいいのだろうか。家庭を持つこと、家族を支えること、仕事で成功すること、それは素晴らしいことだと思う。だけど、自分の中に余白がない人生は嫌だなと大学生の自分は思う。何歳になっても好きな本や好きな映画を心の片隅に持っておきたいし、そんな話を誰かとし続けたい。とりとめもなく生産性もないかもしれない。でもたぶん人を豊かにするのはそんなゆとりの時間だと思う。人は変わっていく。歳を重ねて、立場が変わって、暮らしが変わって、守りたいものができて、大切なものが増えるほど失うのが怖くなって、自分が何者か何のために生きているのかわからなくなる瞬間がこれからきっとたくさんある。そんな時にこの本を読みたいと思う。お金がなくても好きなものを好きだと言えることを、とりとめのない話をする相手がいるだけで最高の朝を迎えられることを、それを忘れた時には自分にとって大切でかけがえのないものが自分の手の中からなくなってしまうということを。
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公開1週間前から急に気になりだして、公演後すぐに観に行った映画のノベライズ。
その時の映画の半券を栞にしながら読んだ。
好きな本や漫画、映画、ゲーム。趣味や好きなものがこんなに合う人はなかなかいない。それでも、全ての価値観が合うというわけではない。
トイレットペーパーを持って歩く麦、花束を持って歩く絹がそれぞれの価値観を表しているようだった。
2人で一緒にいられるように働く麦と、楽しくないことはしたくない絹。少しずつすれ違っていく様子が切なかった。
最終的には別れてしまったけれど、付き合っていた頃の花束のように美しい日々は、心の中に残り続けるんだと思う。
麦のイラストが挿絵として使われていてとても可愛かった。川沿いの広いベランダのあるマンション、憧れるな。
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映画の予告を見て、今の私達にリンクするところを感じて読もうと思った。映画じゃなくて本を読もうと思ったのは、映像として見るのか怖かったからなのかもしれない。読み終わった今、私の頬には涙が伝っている。決してバットエンドではなかった。残酷な結末でもなかった。このお話の通りになるのが怖いのかもしれない。私達も就職したら、縫い目が解れて糸と糸に分かれてしまうのかもしれない。いい話だったと思ったら、彼を映画に誘おうかと思っていた。でも今は、自分から進んで誘う勇気がない。いや、だからこそ、2人で見るべきなのかもしれない。見て、感想を言い合って、話し合うのも悪くない。どうするべきか。それとも何も無かったかのように、時間が過ぎていくのか。
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切ないけど恋したことがある人なら誰もが
共感できるはず、この感じ。
悲しいとも感動ともちょっと違う涙が流れた。
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麦と絹がかわいい。2人を見てると恋愛ってこういうものだなってすごく共感する。一生懸命向き合った恋は人を成長させると思った。きっとお互いに麦と絹以上に気があって楽しい2人は居なくても、2人以上に安心して一生そばに居られる相手はいつか現れると思う。本屋に入って偶然昔好きだった人の好きだった曲が流れたときみたいな気持ちにさせてくれる温かいお話だった。映画も楽しみ!
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映画が良すぎたので拝読。
頭の中で上映しながら読むのはとても楽しかった。
やっぱりこの2人の間に紡がれる言葉、空気感がすごく好き。映画内では描かれていなかった心理描写などもあり、より深くストーリーを吸収できた気がする。物語を展開していくのは"すれ違い"なのがなんとも苦しいが儚く美しい。
サントラをイヤホンで聴きながら(LとRは違う音が鳴ってるな〜とか得意げに思いながら)読み終えた後、余韻とともに聞く「勿忘」は最高だった。
もう一度、セリフ一言一句を脳裏に染み込ませながら、1人で観たい。
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1年前読んだ時は叶わないなんてさびしいさみしいつらいと思ったけれど、今は、もうこの恋は過去のものであって、もう動きはしないけれど後悔もない、という感情だとわかる。
だから必要以上に受け手が悲しむ必要もない、と。
花束みたいな恋をした、ってタイトルが言っているのが全て。
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あっという間に読み終わりました..!
坂元裕二さんの作品がすきで、これは絶対に読まねばとすぐに手に取りました。やっぱり素敵です。
自分の昔の恋愛と重なる部分もあったりして、懐かしい気持ちになったり。
日常でありそうだけど、奇跡みたいな、あったかい物語でした。
あと、絹と麦の本棚が気になります◎
まずは今村夏子さんのピクニックが読みたい。
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あっという間に読み終わりました!
とってもピュアで恋に真っ直ぐで、なんだか若い頃を思い出させてくれました。
微笑みながら読んでました!
映画もぜひ見てみたいです!
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映画は見てないですがどうしても菅田将暉と有村架純のイメージで読んでしまいました。社会人となって変わってしまう様子がこうなっちゃうよなぁと思いました。出会ったままの2人でいてほしかった。
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映画が良かったので購入。
麦くんと絹ちゃんのすれ違いは、文になるとより一層際立って寂しい。お互いの変化も愛おしく思えるような関係性でいられたらいいのに、ずっと出会った頃の記憶から抜け出せないのつらいなあ。誰しもが共感できる恋愛を描いてるの、さすが坂元裕二さん。
好きなところ
「サンキュー押しボタン式信号」
「ポイントカードならとっくに溜まってて」
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すごくリアルでいつかこんな気持ち体験するのかなと考えさせられるような本だった。映画が公開された時、敢えて見ない選択をしたけれどDVDを借りてでも見たい!に変わった。
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映画を観終わって、そのまま本屋さんに向かった。映画の余韻に浸りながら、本だから味わえて、気づけた情景や2人の想いがあった。
シーンに出てくるサントラを聴きながら読むと楽しかった!
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好きな映画はもちろん何度も観たいですが、好きなシーンを脳内再生するのもまた楽しいんですよね。本作の様な忠実なノベライズは映画の余韻に浸る作業がとても捗ります。
モノローグ以外の2人の心情も追加で描写されているので、感情の変化がより分かりやすく感じました。
それから映画を漫然と観ているだけでは見落としがちな要素を取りこぼさずに把握出来るのも良いですね。読了後また映画が観たくなりました。