電子書籍
体重200キロ女って
2022/11/18 06:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
2つの点が強烈インパクト。最初に、身長190cmで200キロの繭美のキャラクターにびっくりしました。その上、性格が悪くて、乱暴だしね。もう一つは、大してイケメンでも、金持ちでもない星野がなんと、5人の女性と付き合っていたこと。はぁ?!
投稿元:
レビューを見る
5つの短篇物語と最後の締めくくりの構成で、すいすい読めた。5人の女性が出てくるが、最後の5人目の内容が個人的には感動して良かった。
投稿元:
レビューを見る
星野一彦から突然、別れを切り出された。久しぶりに連絡が来たと思ったら、繭美というデカすぎる女性と一緒に来て、この人と結婚するという。しかし、一彦の視点としてみると、状況は違う。何かの事情で何者かに「あのバス」に連れていかれるので、その前に別れをしたいとのこと。それも五股しているので、五人の女性に別れを告げたいという。繭美は表向きは結婚相手としてだが、裏では監視役として対応している。二人の不思議な日々が描かれています。
なんといっても繭美のキャラクターが面白かったです。規格外すぎる風貌や強すぎる口調が、星野の頼りない雰囲気と相まって、痛快でした。真剣なんだけれども、クスッと笑ってしまうところが多かったです。
他にもそれぞれの登場人物のキャラクターも際立っていました。星野が五股?と思うくらい、頼りない雰囲気を醸していましたが、最後まで読んでみると、星野の優しさが伝わり、どこか憎めないところが女性たちを虜にするのでは?と思いました。
悲しい話ばかりでしたが、結果としては温かく楽しくもさせてくれる気持ちになったので、ちょっと不思議な感覚がありました。
「あのバス」の正体、なぜ「あのバス」に連れていかれるのか謎な部分は、はっきりとは描かれていませんが、外国船へ行く?借金だから?とか想像をふくらせて読んでいました。
結局最後は・・・と匂わせるような文章でしたので、消化不良な部分はありましたが、最後まで楽しめました。
ロングインタビューに書かれていて個人的にも同感だなと思ったのが、二人の関係性は、「死神の精度」のような雰囲気なのかなと最初は思いました。でも、「死神の精度」とは違い、この作品は日が経つごとに関係性がより親密になっていくので、そういった意味では別の楽しみ方がありました。
投稿元:
レビューを見る
主人公の星野一彦は付き合っていた彼女に別れを告げる。身長190cmで体重が200kgを超える巨女を連れて!?
しかも5人の彼女に!??
しかし星野一彦は女ったらしという訳ではなく格好いい訳でもなく金持ちでもない。計算できなくて自分を過小評価している結果がこの五股!!!
しかも計算できない実害として借金まで作ってしまい謎のバスに乗せられる。
きっと無事では帰って来れないバスに・・・
それと、星野が連れてる巨女の繭美のキャラが強烈です。性格が悪くて乱暴者だが心底憎めない!?なぜに・・・
打算的に生きられない星野一彦の五人の彼女に別れを告げる巡礼の旅が今始まる!
読んでて切なくてコミカルで、笑っているのか哀しいのかわからなくなる小説です。
投稿元:
レビューを見る
自分がこれまで読んだ伊坂作品の中でも異色作。
ブラック度が高いし、だいぶシュールだった。
でも映像が浮かぶような文体や畳みかけるような展開はいつも通り面白い。
投稿元:
レビューを見る
私は太宰よりも伊坂が好きだ。
オマージュとは言え、パターン化され過ぎていたし、最後にどんでん返しがあるとも期待したが…
また、死神シリーズのようなモノと思って読み進めたが、結局は…
えにうぇい…
続編を期待する。
投稿元:
レビューを見る
「あのバス」に連れて行かれる事は決まっていて希望や救いは無いはずなのに、不思議と楽しく読ませて頂きました。
投稿元:
レビューを見る
5股している男性がひとりひとりと別れていくのだが、5股なのに最低男感が無いと言う不思議さ。
逆に、仕方ないよねと肯定しそうになる危うさもあった。 短編集ではないが、少しずつ区切りながら読めるので合間時間の読書にもおもしろいかな。
投稿元:
レビューを見る
歳を取って物忘れが酷くなって来たけれども唯一のメリットとしては読んだ筈の本で何度も感動出来る事ぐらいではないか。
投稿元:
レビューを見る
5人の恋人たちへ別れを告げるそれぞれのストーリー。
繭美のキャラクターが強烈で、結末までサクサク読めて面白かった。
投稿元:
レビューを見る
1ミリも悪意無く五股をしていただめんず男が5人の彼女にそれぞれ別れを告げにいくというかなりぶっ飛んだ設定の話。ちなみに、本作は元々、双葉社の企画「ゆうびん小説」として書かれた作品で、「ある日、小説がポストに届いていたら、楽しいに違いない」という編集者の思いから、短編を一つ書き終わるたびに抽選で選ばれた50名の方たちに送って読んでもらうという面白い企画から生まれた作品でもあります☆
設定的には伊坂幸太郎さんの「オー!ファーザー」の逆バージョンですが、妊娠した事に伴う様々なリスクのある女性に対する五股はやはりどうかと^^;。しかしその一方で、その主人公はホント1ミリも悪意はなくそれぞれの女性を大事に思っていて、かつ、その五股された彼女たちも同様に彼の事を大事に思っていて、モヤモヤ感はありながらもなかなかにして面白い物語でした。個人的には5話目と6話目が好きかな~☆特にラストの1行は、好き嫌いに分かれるとは思いますが、全盛期の東野圭吾さんを彷彿とさせる見事な終わり方で僕はかなり好き♪
投稿元:
レビューを見る
「バイバイ、ブラックバード」伊坂幸太郎さん
1.伊坂幸太郎さんとのあゆみ
ブクログのレビューをきっかけに出会った伊坂さん。
アイネクライネナハトムジーク、魔王、チルドレン、サブマリン、終末のフール、ガソリン生活、グラスホッパー。
こんな具合に読んできました。
手にとる理由が、登場人物に人間らしい所があること、憎めないところです。
だから、安心して読める作家さんのお一人です。
2.バイバイ、ブラックバード とは?
主人公30代独身男性。
借金を理由に道を踏み外した結果、あと2週間後には、この世界から別の世界に行くことが決まっています。
彼の監視役は、2メートル190キロの女性。
彼女への最期のお願いが、付き合ってた女性へのお別れの挨拶。
それが、なんと5人。
ブラックバードとは、歌の曲名。
「この世界は僕を誰も愛してくれない。
だから、僕は、僕を待っている場所に
向かうよ。
だから、この世界にさようなら。」
3.読み終えて
現実的か?いなか? 魔王や終末のフールのようにファンタジーな要素があります。
こちらのテーマがお好きなひとにはオススメです。
#読書好きな人と繋がりたい。
投稿元:
レビューを見る
ひとつひとつの話(別れ話?)、どれもが純真無垢な星野くんの良さを出していて、五股なのに憎めなくて、いい奴で、これはモテるなって思ってしまう。
繭美は、何度読んでも、金髪にしたあの人物しか浮かばない。
読むたびに、太宰、読まないと!と思う。太宰読んだら、また別の楽しみができるかも。
投稿元:
レビューを見る
伊坂さんの作品という事もあり、伏線回収やどんでん返しを期待してしまっていました。
が、今作はそのようなものではありませんでした。
ただ、出てくるキャラ一人一人はクセがあり愛すべき方々ばかりでした。
あとフェルミ推定出来るようになりたい笑
投稿元:
レビューを見る
主人公と繭美のやりとりは面白くスイスイ読める
ただ、主人公は5股しており、そのそれぞれに別れを告げるのだが、パターンが読めてしまってこの先どうなるのかというドキドキ感はなかったです