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版籍奉還、廃藩置県によって土地を奪われ、支配者の地位から転落した元殿様たち。多様な元殿様の「その後」のなかから、特に波瀾万丈な人生を送った14人の元殿様の知られざる生き様を此処に。
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★4.0(4.00)2021年1月発行。江戸300藩のうち、14名の最後の藩主を取り上げ、明治時代にどう生き抜いたかを解説。江戸時代末期は、尊攘派と佐幕派に分かれ、中には兄弟で戦った藩主もいたが、さすが藩主だけあって、明治になると立派な人物こそ頭角を現しますね。中には、明治になって海外に留学した殿様が何人もいたとは。こういう人のお蔭で、武家社会から明治維新によって、まさに革命により今の日本社会の礎が築かれてきたんだなぁと。尾張14代藩主徳川慶勝と会津藩主松平容保、桑名藩主松平定敬が兄弟とは意外でしたね。
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徳川慶喜ってどうなんだろう...
大将が逃げるなんて、と思ってしまう。
大政奉還、王政復古の大号令、廃藩置県など
信じて生きてきた道が突然消滅し、新しい制度の下で生きていくのは想像を絶するだろうなぁ。
知っている殿様はあまりいなくて、当たり前だが同じ時代を乗り越えているので段々目新しさが薄れ、しかも難読氏名が続き、あまり面白くなかった。(あ、言っちゃった!)
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「歴史のその後シリーズ」と自分で勝手に分類しているこういう本が好き。続きもあるようなので買ってみましょう。
内容とは関係ないですが、幕末の大名·武士の名前は読みにくいのがけっこう多いという印象が改めて思わされました。
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ああ、殿様たちは官僚になったり、他府県の知事になったりしたんだね。琉球のひどさに私財を投じて改革をしようとした米沢藩上杉茂憲が、既得権益者に追放されてしまうところ、すごい話。
あんな激動の明治維新を経て、あんな雪国からあんな南国に行って、なおよき君主として米沢藩の素晴らしき治世を実現しようとしたのだな。
他、話が浅くて入り込めず、、、
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幕末にはお殿様、維新後は様々な生き方を強いられた特権階級の人々の後日譚。
近いところでは岸和田藩主の岡部長職が結構イケテルお殿様だったとは、
読んでみないとわからない話です。
続編を読みたい気分ムンムン。
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なかなか面白かった。
三国志のその後とかもそうだけど、歴史上あまり話題にならないけど、世の中の激変で逆境に立たされた人達の数奇な運命を知ることは学びがあるし、より鮮明に時代の流れを理解できる。
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殿様商売、なんてあまりよくない言葉もあるけど、ここで取り上げられた元お殿様は、家柄だけでなく努力して後半生に活躍した方々ばかり。運に恵まれず、困窮することになってしまったお方も…。
しかし、出自によって有利だったこともやっぱり現実としてあったかもしれない。上杉茂憲氏など、活躍する場所は変わったけど、名君だったんだろうなぁと。
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教科書の歴史では学べないしテレビドラマにもならない内容で非常に興味深く読めた。幕末の歴史がもっと良く分かっていればもっと楽しめたに違いない。
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明治維新で藩が廃止となった際に「最後の大名」となってしまった人物たちの【その後】にフォーカスを当てています。巻末に「江戸の300藩」リストがありますが、300もあったんですねー。いや多分歴史で習ったはずだけど忘れていたので改めてびっくり。
印象に残ったのは、会津藩の藩主で京都守護職となって公武合体に尽力した松平容保と容保の弟である桑名藩の松平定敬。ちょうど『燃えよ剣』を観たあとだったので。この本読んでから観ればよかった。
「松平」繋がりで徳川家存続のために奔走した越前国福井藩の松平春嶽。新政府から冷遇されてしまったけどこの人の頑張りも興味深いです。
水戸藩最後の藩主・徳川昭武の留学の話や慶喜と仲がよかったエピソードも好き。フランス留学中に大政奉還が起こり、家臣たちは帰国するも昭武とともに残留したメンバーに渋沢栄一がいたとか。「プリンス・トクガワ」についてはまた掘り下げてみたいです。
ちょいちょい関連人物の写真が差し込まれているのですが、徳川慶喜の老年期の写真が掲載されていました。将軍時代で若いときの写真しか見たことがなかったのでびっくり。「敵前逃亡」の話は本書でも繰り返し触れられていましたが、功績もあったし撮影をするのが好きだったとか。
というわけで幕末の人物について興味をもつきっかけになった良い本でした。