投稿元:
レビューを見る
要所要所、なるほどなと思わせる解決の糸口はさすがです。前作「紅蓮館の殺人」に比べると後出しのヒントが多い気がした。
葛城が再び捜査を始め、家族を尋問するところは名探偵が復活するという雰囲気で一気に盛り上がれました。
相変わらず、クローズドサークルの作り出し方は豪快です。
前作の名探偵対名探偵のようなインパクトがあったかというと、、、
京極夏彦の作品に同じようなものがあったような、、、
投稿元:
レビューを見る
1の事件に対して登場人物それぞれの思惑による動きを、紐解いて紐解いて、真相にたどり着くまでの過程がとにかく爽快。紅蓮館の嘘つきを暴くときもそうだけど、動き出したら手が止められなくなるスピード感が魅力的なシリーズ。まだ3月だけど2021年の個人的1位になるかなと思ってます。
投稿元:
レビューを見る
何度も裏切られて展開が止まらなくて、先が気になって一気読みしちゃう。事件の真相以外にも隠された仕掛けがたくさんあって読んでてすごくわくわくした。久しぶりに読破した!!
投稿元:
レビューを見る
探偵は探偵という生き物なんだから、それ以外の生き方なんてできないんだから、存在意義とかに悩まないでほしい…と思う。その辺は作中でも触れられてますが。それでも、葛城が謎も解くし全てを救う!という結論に至るまで、ながい!焦れる!と思いつつもぐいぐい読まされる。王道ありがとう!と思う。
正直言って、続編が出たという時点でそのへんの話には決着がついてて、田所くんが訪れたら、もう復活した葛城が颯爽と出てくるのかと思っていたので、色々予想外。探偵とは…よりも、助手とは…について考えさせられた。
田所くん、結局なにもできなかったのでは…
最後に見つけた答えも、それでいいの!?と思ってしまう。
三谷くんがいろいろ良すぎて、田所くん見捨てられるのでは…と思ってしまった。
明るくて友人多いけど自己評価低くて、兄にめちゃくちゃ劣等感持ってるとか、しんどい。好き。がんばれ田所くん。
ところで、犯人のはなしですが、本当にただのクズだったっていう結末が悲しいですね…そこに至る葛藤とか、過去のあれこれとか…ないのね…
投稿元:
レビューを見る
現代的で古式ゆかしい探偵小説。幾重にも張り巡らされた真犯人の罠には目眩がしたが、「名探偵」の存在意義、家族の絆、と正統派の探偵小説を楽しめた。真犯人に意外性はないが、そこは問題ではない。人間関係の反転の面白さ、そして大団円で読後感もいい。成長途上のコンビの今後が楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第2弾。
前作『紅蓮館の殺人』のあと引きこもっている葛城に会いに、田所は友人と彼の本宅まで出かけて行った。豪雨で帰れなくなった夜に殺人が起こり、濁流が押し寄せてくる中で事件は続く。名探偵葛城は復活できるのか‥
名探偵の存在意義やあり方に悩み、突き詰めていくのが本シリーズのテーマだと思うが、そのため自然災害による恐怖があまり迫ってこない気はする。前半は相変わらず語り手のうじうじ感にもぞもぞするが、終盤の推理の畳み掛けは面白かった。
投稿元:
レビューを見る
次の日が仕事だというのに、最後の「蜘蛛」との対決が気になりすぎて、真夜中に目が覚めて読んでしまいました。
紅蓮館から間を置かずに読んだのも物語に入り込めてよかったです。
howとwhoはこれまで読んだ中でも最上位です。阿津川さん、どんな頭脳してるんですか?
ただ個人的な意見ですが、その二つの要素に比べると「蜘蛛」のwhyが物足りない感じがしました。
なんとなく、人物に思いを馳せる事ができなかったです。
トリックなどの完成度が高すぎるとこうなってしまうのですかね。
再読してみたら別の楽しみがありそうです。
次回作に期待、の辛口評価でゴメンなさい。
投稿元:
レビューを見る
うーん……おもしろかったのに、諸手を挙げて喜ぶとはいかなかった。文章に頻繁に唐突さを感じ、人物の行動・動作にも滑らかさがなかった。もちろん物事とは唐突なものだし、余計な説明をしてほしいわけでもない。ただ、○○から△△に至るまでにこんな流れがあったのだろう、とこちらに自由に想像させる余白をもたず、その割には心情の吐露が多い。登場人物に語らせたいこととミステリの完成度とのバランスがちぐはぐで、読者への優しさを後回しにしたような印象が残った。たくさんの仕掛けが、どこまでも探偵のためであったことに冷めてしまった。
投稿元:
レビューを見る
友人の葛城に会うため、Y村の青海館を訪れた僕。
名士ばかりの葛城の家族に歓待されますがその夜、連続殺人の幕が上がります。
せまる洪水、増える死体。
これでもかという推理の先には、意外な犯人が。
犯人の奸計の凄さ。
楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
'21年7月8日、読了。「紅蓮館〜」に続き、阿津川辰海さん、2冊目。
うーん…これも、読了まで凄く時間がかかってしまった。トリックとか、「紅蓮館」よりも更にトリッキー&アクロバティック!に感じましたが…やはり僕には、「紅蓮館」と同様、楽しめなかったかな。
何方かが「紅蓮館」の感想で、「ラノベがダメな人は、これもダメ」みたいな事を書いておられましたが…僕はその「ラノベがダメな人」、なんですね、多分。ラノベって、読んだ事、多分ありませんが。
ググってみたら、「講談社タイガ」って、やはり若者をターゲットにしてるようですね。オッサンである僕には、ハードルが高い(?)みたい。残念、ですが…。
なんだか、読後にすごく疲れてしまった。
投稿元:
レビューを見る
引き籠った友人葛城を訪ねて巻き込まれる殺人と台風。田所は輝義を探偵の運命に取り戻すことができるのか、と言うのが謎解きとイコールだ。
犯人はこいつしかいないと確信していたがトリックなど細々したところはそんな上手くいくかなとも思いつつもお見事。
投稿元:
レビューを見る
前作の記憶あるうちに読んだんだけど、田所君身長20センチくらい伸びてない?
前作では165くらいじゃなかった?
投稿元:
レビューを見る
途中に出てくる違和感とか引っかかりとかを全部キレイに回収しておしまい。予定調和な部分はあれど楽しく読めました。
投稿元:
レビューを見る
読み始める前、本の分厚さにたじろぐ。なかなか進まない感じがしたのは、物語内での時間の進み方がゆっくり(その分濃密に描かれているということだと思う)で、場所もほぼ移動しないからかな。読み終わえて、久々の「ガッツリ本格」。後半になるに従って、傍点での強調が増えてくる。そうそう、本格ってこういう感じだよね(人物関係図や建物や部屋の見取り図もあるし)と、新本格の初期のころの作家さんたちを思い出す。ロジックもしっかりしていて、最近で言うと『屍人荘の殺人』とか『medium』を連想する。結論:値段とページ数に見合うだけの満足感。
投稿元:
レビューを見る
長編も長編。
まっちゃんから譲り受けた本!!!
もうこれでもか!!!ってくらい伏線はりまくって。怪しい人散々出てきて、なんかんだ弄り倒してトリックを腹一杯仕掛けて最後に丁寧に紐解いていく。
もう、前回のときから結構ありえないペースで事件に巻き込まれるし。偶然じゃ済まないくらいの自然災害に見舞われるし。もうこれはミステリー界のファンタジーと言っても過言じゃないな。笑笑
仕掛け人の思うとーりにみんな動くし、証拠にバレないし、うまくうまーくラストまで正体隠しまくる。それなのに、やたらめったらヒントがそこら中に転がっててさ。
なんとなーく、そうくるかなぁーって途中で思ったりね。笑笑
ミステリーゲームみたいな本。
一つ一つひろって、話聞いていってだんだん絞り込んでく過程が、まるでゲームのようです。
いろーーんなトリックいっぺんに楽しめるけど、毎回こんなに伏線張ってトリック仕掛けて、解明して大変だろうな。作者。と、いう感想が一番に湧き上がります。
一言で言えば現実味はゼロかな、、笑笑