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倦怠期を殺人という共通の趣味で乗り切ろうとする夫婦。相当イカれてる!早いとこ酷い目に遭いますように…と願をかけながら読み進める。過去に女性たちを殺害していたシリアルキラーの名を語り始めたところから、計画の歯車が狂い出して最後は意外な結末に!
しかし息子と娘がかわいそうでな。面白かったけど子供にトラウマを植え付けて胸糞悪かった。
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居住地の極狭い範囲で起きる事件。残り100ページで話が展開しだす。それまでがとてももったりとしていて、中編もしくは短編で済む物語ではないのか、とさえ思う。期待して手に取っただけに残念。
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最初の50ページを超えたあたりから面白くなっていって、8時間くらいぶっ続けで全部読んだ。分厚くて何日かかるかと思ったけれど、嬉しい誤算。
映画化したら絶対観る。
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一人称のミステリー。面白くて一気読み。新しい犯罪を計画しながら過去の事件も徐々に明かされる構成。日頃の会話から子供を大切に思ってるありきたりの家族の様だが実は‥どんどん引き込まれていった。今は今年1番かも。
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ふとしたきっかけで殺人を犯してしまった夫婦。その殺人にときめきを感じ、そこからターゲットを探しまた殺人を犯す。そこからの計画の面白さや、夫婦とその子供たちの生活と裏と表のようなものが描かれていく。中盤から後半にかけての展開、予想外の方向へと動き出す事件。最後に追い詰められていくのは誰か。最後まで緊張感を保たれていて一気読みでした。
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書店で見かけ、興味を持つ。
作者のデビュー作。
「わたし」はテニスコーチで、富裕層向けのクラブに所属している。
妻は不動産会社の営業、子供が二人。
高級住宅街に住んでいるごく普通の家族。
しかし、この夫婦には秘密がある。
夫婦で殺人に手を染めている。
最初から中盤までは夫婦がいかに殺人するか、誰をターゲットにするか、どうやって近づいていくかが描かれている。
途中からがらりとストーリーは変わり、展開が読めなくなってくる。
長編だが、途中の場面転換が印象的で最後まで飽きさせない。
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どうしても大好きな富樫倫太郎さんのSROシリーズを思い出さずにはいられない。アメリカの近藤房子と言いたくなるわたしの妻。
これはおもしろかった。一気に読めた。
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あまり洋書は読まなくて、どちらかというと苦手なほうなのだが、この話は読みやすくて夢中ぬなって読んだ。たぶん、登場人物が限られているからだと思う。
カントリークラブでテニスのコーチをしている「わたし」は、不動産業を営む妻と2人の子供たちと幸せに暮らしている。しかし、この夫婦には秘密がある。ふとしたきっかけで殺人を犯し、その遺体を隠蔽していたのだ。そして、また新たなターゲットを求めていた。が、隠していたはずの遺体がある日警察によって発見されてしまった。彼らは、18年前に起こった猟奇的殺人者であり釈放された犯人に罪を被せようとするが…
なんかとにかくすごかった。家庭内の問題とか起こりながらも夫婦2人で分担作業みたくして女を探し、拉致して、殺害する。「わたし」は知らないことが多いし、妻も知らないことが多い。18年前の事件の犯人のせいにして、犯行予告まで出したときは、「本物が怒って、この家族の家の玄関に現れたらどうするんだよ…」って少しホラーなことも考えながらドキドキしながら読んだ。
だけど、そこはちゃんと計算されてて本物は現れなかったし、また新たな問題とかが浮上してもう読む手が止まらない。途中から話の流れが一気に変わった。まるでジェットコースター。最後、ハメられたことに気がついたときにはもう遅くて、逃げ切るか出てくるかの選択しかない。もうさぁ、怖いよ。サイコパスじゃん。奥さん、「私はサイコパスと結婚したのかしら」とか言ってるセリフあったけど、それそのままそっくりお返ししたいセリフだよ。もう最初から全てが奥さんの掌の中だったんじゃん。
最後、子供たちが信じてくれて、一連の事件も「わたし」ではなかったってみんなが警察も信じてくれて、FBIの捜査でも確証されたのは良かったけど、すこーし尻すぼみなかんじに思えたし、お前またその手使ってるのかよ!って思った。まさか、また…?
2021.5.5 読了
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帯に色々書いてあったので手に取りました。
もっとバカっぽい話かと思ったら、思っていたよりもシリアスだし、ホラーな感じだった。
正直、殺人が夫婦のカンフル剤なんて言う夫婦のどちらにも共感は出来ないし、彼の良心の呵責も「お前が言う?」みたいな所があるので、ある意味距離を置いて読めました。
最後の辺りはホラーなんですが、それにしてもそういう性質に惹かれたのならまぁ彼もそういうたぐいの人なんだろうな、としか言いようがないというか。子供たちは悲劇だけど。
読んでいて彼のノロケのような過去の思い出話にも状況への不安にも飽きてしまい、最後の辺りは薄目で読んでいたんですが、なんでホリーは妹の家に出現したんでしょうかねぇ?償ってほしかったんだろうか。いや、そんな女じゃないことは重々承知だろうに…
という訳で一周回ってこの主人公の自作自演って話もありそうだな、と思いました。そう考えるとさらにコワイ話ですな。
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精神病院から退院し、妻ミリセントにつきまとい始めた義姉のホリーを不可抗力で殺してしまった”わたし”。
それをきっかけに殺人の蜜の味を占めるようになる夫婦2人のサイコパス小説。
自分達の所業を、町のかつての伝説的殺人鬼になすりつけようとするが、友人、家族に思わぬ影響を与えてしまい、困惑する展開に。
アメリカ発と思えないフレンチミステリ的設定。
子ども達の肉体的、精神的な負担・異常を気遣いながらも、自分達に捜査の矛先が向かわないよう苦慮するシュールな場面。
夫婦の甘い出会いを思い返し、なぜこんな現在になってしまったんだと回顧する哀愁漂う想起。
サイコパス的人生と家庭の両立というありえない設定を巧みに描き切る。
個人的には”魔法をかけられた”と評する愛の物語側で帰結して欲しかったのだが、そうもいかないか。。。
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途中少し中だるみしてしまいましたが、最後は一気に読めました!
サイコパス同士がパートナーになったらどうなるのか?を、描いたような作品です。
最後の「え、そう来る?!」みたいな落ちにはぞっとすると同時に笑ってしまいました。。
トリックだらけの古典的なミステリーというより、ポップなサスペンスミステリーが好きな方にはぴったりだと思います!!
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エピローグがよくわからなくて。これは殺人衝動が未だに続いているということ?それとも実は妻にはめられたのではなくて、妻をはめたのが旦那だったということ?あまりに存在の意味のわからないエピソード匂わせがスッキリしない。 そこまでは、期待しないで読んだ割には久々に面白かったというか、イライラ感が皆無だった。思っていたより刺激は少なめで難しさ煩わしさがなく、庶民の普通、親しみやすさが書かれていて、他の作品も読んでみたいと思った。
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これはめちゃくちゃ面白い!
翻訳とは思えないほど文章が読みやすく、500頁超えだがグイグイ読まされる。終わりに近づくにつれてどんどんのめり込み、そしてあのラスト。
夫婦のシリアルキラー→妻の裏切り(寝たことへの復讐)→逃避行、家族総出の直接対決→妻が死に、夫は正当防衛で無罪に→そしてまた...
この流れ、もう完璧。
緊急情報カード、目薬などのキーアイテムの使い方もまた見事。サスペンスはどうもハマれないものが多いのだが、これは最高。
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アメリカの作家サマンサ・ダウニングの長篇ミステリ作品『殺人記念日(原題:My Lovely Wife)』を読みました。
メアリ・H・クラークの作品に続き、アメリカの作家の作品です。
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エドガー賞・英国推理作家協会賞をはじめ数多くのミステリ文学賞にノミネート。
ニコール・キッドマン製作で映像化企画進行中の、話題のサスペンス小説!
ふとしたことで人を殺し、その隠蔽という共同作業を経て夫婦円満となった「わたし」と妻。
二人はもはや殺人を楽しむようになり、次なる獲物を求めていた。そんなとき、隠していたはずの被害者の死体を警察に発見されてしまう。
そこにはある秘密があった――彼らは十八年前の連続殺人事件の犯人に罪をなすりつけようと画策するが……。
数多くのミステリ最優秀新人賞にノミネートされ、国際的ベストセラーとなったサスペンス。
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2019年(令和元年)に刊行されたサマンサ・ダウニングのデビュー作……数多くのミステリ最優秀新人賞にノミネートされ、国際的ベストセラーとなった作品なので期待して読みました。
各賞にノミネートされたサイコな夫婦の殺人記録! 殺人で夫婦円満を保っている「私」と妻……しかしある事件がきっかけで、彼らは20年前の連続殺人鬼に罪をなすりつけることに……。
夫婦が殺人を趣味とするサスペンス小説……この作品は、エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)ほか、英国推理作家協会賞、国際スリラー作家協会賞、マカヴィティ賞など各最優秀新人賞にノミネートされたり、ニコール・キッドマン製作で映像化企画が進行中だったりするので、期待して読んだのですが、ちょっと物足りなかったですね、、、
裏切られ、罠に嵌められ、絶体絶命のピンチから逃れ、家族を取り戻そうと喘ぐ……サスペンスフルな終盤の100ページくらいは面白かったんですけどねー とある夫婦がふとしたはずみから人を殺め、それがときめきとなり、次の殺人を計画・実行する という、それまでの500ページくらいが冗長だったことに加え、殺人を軽く扱い過ぎていること、被害者に対する同情や罪悪感も感じられないこと等から登場人物に感情移入できず、終盤までは物語に入り込めなかったことが大きな要因ですね、、、
この描き方もクライマックスに向けた伏線だったのかもしれませんけどね……もう少しスピーディな展開の方が好みですね。