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医療系の本は初めてだったので理解できるか心配だったが、とてもわかりやすく読みやすかった。
短編で、それぞれの話に出てくる患者と、主人公の研修医のお話。どれもどきっとさせる場面があるが、もやもやが残ることなくあたたかい気持ちにさせてくれる。人に勧めたい本。
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5つのオムニバス形式のお話。
研修医諏訪野が研修先の5つの科でミステリーを謎解く。どれも最後ホロリとする内容です。とても読み易いのであっという間に読めました。
エピローグでやはりその科を選択したのねと思いました。
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『螺旋の手術室』に登場する諏訪野の研修医時代の物語
担当患者たちの秘密や嘘を見抜く観察眼するどい
みんな誰かを貶めようとして嘘をついてるわけではない、それを理解して対応してくれるところに人柄の良さがあらわれている
冴木親子(お父さんがお元気なの…)や同級生の沢井も出てきたり(彼の物語も読んでみたい)
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彼女が瞳を閉じる理由/悪性の境界線/冷めない傷痕/
シンデレラの吐息/胸に嘘を秘めて/エピローグ
研修で様々な科を回っている新米医師の諏訪野君。新米だから気にかかるのか彼だから気になるのか、さてさてお手並み拝見です。
読み終わって、ずっと応援したくなりました。初心を忘れずにね。
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様々な診療科を転々とする研修医は、1つの病院を舞台とした連作短編の主人公としては最適なのかもしれません。各話ごとに違う診療科で、患者たちの隠された謎、想いといったほうがいいかもしれませんが、それを主人公が解きほぐしていく。そんなお話です。
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研修医の諏訪野先生が様々な患者と関わっていく物語です。患者たちが起こす表面的に見れば奇怪な行動。しかし、そこには深い意味がありました。
ほとんど本を読まないわたしですが、とても読みやすく面白い本でした!
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一人の研修医が,5つの科での研修中の物語がオムニバスで語られ,最終的な専門研修先を選ぶ.取り立てて起伏がある訳でも裏がある訳でもなく,頭を使わず読めるというのは良い点なのかも知れない.
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読みやすかったです。今回はショートストーリーでまとめてあったので余計に読みやすかったのかな?
主人公が精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科と様々な診療科でのちょっとした事件(トラブル?)にあう。
作者さんが現役の医師なので、皮膚科とか精神科とか、変わった診療科の話は面白かった。
他の話と今後クロスオーバーすることがあれば面白そうだな。期待してます。
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さすが、医療関係者。良かった、なんでこんなに人の事、わかるんだろう。まぁ、こんな医師がいたらいいです!
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医療系の小説が好きです。この作品は研修医が関わる患者さんと一緒に成長する短編集。医療って、実はどんな科も「心の問題」だったりします。それを煩くない程度に題材にしていて、読みやすい1冊でした。
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長距離移動のお供として購読。期待通りサスサク気張らず楽しく読めました。諏訪野先生の研修課程にならって話が進んでいくのも面白かった。諏訪野先生の人生の続きも読んでみたい、そして今回出てきた指導医の先生たちにも再登場して欲しい、読後にまずそう思いました。
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大好きな知念作品で読みたかった1冊が文庫本として発売されたのを知り一気読みしました。
純正会医科大学附属病院の研修医・諏訪野良太が主人公の医療ミステリー。
本作は5つの短編とエピローグからなる連作物語で、5つの科で研修医として担当する患者の心の闇を解き明かしていきます。
○彼女が瞳を閉じる理由(精神科)
「いま、睡眠薬をいっぱい飲んだんです。.....早く救急車をよこして」何度も同じことを繰り返し、もはや常連の女性。彼女が自殺未遂を繰り返す理由とは...
○悪性の境界線(外科)
初期の胃癌と診断された男性が内視鏡による手術を拒み、開腹による胃の部分切除に拘る理由は娘と孫の為に...
○冷めない傷痕(皮膚科)
ふくらはぎに火傷をおい運ばれてきた女性。入院中にもかかわらず彼女の火傷の範囲が広がった。自ら火傷をし、更にその範囲を広げた理由とは...
○シンデレラの吐息(小児科)
重い喘息の発作で運ばれてきた女の子。治療で回復に向かった彼女は再び危険な発作を引き起こす。彼女が薬を飲まなかった理由とは...
○胸に嘘を秘めて(循環器内科)
特発性の拡張型心筋症に侵され心臓移植以外に助かる見込みがない女優。治療費を集める為にTVを使い寄付金を呼びかける。そうまでしてお金を集めた理由とは...
○エピローグ
2年間の研修医生活を終え、諏訪野が選んだ入局先は...
説明
内容紹介
5つの感動がここに。連作医療ミステリ!
諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修で、内科、外科、小児科など、様々な科を回っている。
ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷(やけど)で刻まれていた。
離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているというが、良太は女性の態度と行動に違和感を覚える。
彼女はなぜか、毎月5日に退院できるよう入院していたのだ――(「彼女が瞳を閉じる理由」)。
初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、循環器内科に入院した我が儘な女優など、驚くほど個性に満ちた5人の患者たちの謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。
「彼」は、人の心を聴ける医師。こころ震える連作医療ミステリ!
著者について
●知念 実希人:1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、12年、受賞作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年には『仮面病棟』が啓文堂書店文庫大賞を受賞しベストセラーとなる。他著に『螺旋の手術室』『優しい死神の飼い方』『黒猫の小セレナーデ夜曲』『屋上のテロリスト』『時限病棟』『崩れる脳を抱きしめて』「神酒クリニックで乾杯を」シリーズなどがある。
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読みやすかった!なかなか読めない真相、そして主人公がかなり切れ者。
精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科。それぞれを回る研修医というのも面白かった。
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現役医師による臨床研修医連作短編集。大学病院各科指導医によると、精神科は患者に入れ込み過ぎると自分が診断を受ける側になってしまう。外科は手術が中心で一人一人にはなかなか向き合えない。皮膚科は皮膚の状態を視診し素早く診断しないと外来が滞る。小児科医の仕事の半分は親への説明。循環器内科のやりがいは勝負が早い。主人公諏訪野良太の選択は
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ミステリーというより、医師の立場からみた人間模様を描いた短編集。どの話も重いながらもきちんと結末が描かれており、読後感もよい。