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元ギャルという(個人的には)異色な経歴を持つ主人公と、凄腕なのに仕事以外ではかなり超絶無愛想なパーソナルスタイリストの凸凹コンビのお仕事もの。
お客様の前以外ではいつも口喧嘩しているような状態。
彼が絶望的に言葉が足りないから余計に。
一方で彼女は、ギャルの頃から自分でも気づかぬうちに貫き通していたことがあり、要は自分を曲げるのが苦手なタイプ。
そりゃ衝突もする。
でも彼女が貫き通していたことが、ある人を救っていた事実には驚かされた。
それなのにあの態度だったのかと、彼の悪態ぶりには改めて頭を抱えた。
主役二人も結構曲者だが、訪れるお客様も曲者揃い。
最初のお客様こそイージーモードだったが、口を出し過ぎて娘の個性や人生を潰してしまう毒親、実はスカートに憧れを持つ男性など、色々な意味で扱いが難しそうな相手も登場。
特に毒親の話はしんどかった。
勿論フィクションの世界とは言え、そこできっちり毒親の呪縛から解き放たれることはなく、主人公たちに出来たのは、そのきっかけを作ることだけ。
そこから先、娘さんがどうしていくかは彼女の判断にゆだねられている。
少しは前進できそうな兆しではあったが、現実世界でも解決するのは難しい問題だと思う。
(そして決してフィクションではなく、現実世界にある問題でもある)
また口の悪い彼は、血縁関係にも問題を抱えている状態。
それが終盤の話に絡んでくることになるが、案外相手の手のひら返しが早かったので、その点はちょっと肩透かし感もあった。
長続きすることのなかった相方に(喧嘩しながらも)恵まれたサロン、これからの繁盛をお祝いしたい。
最後に彼もデレてきたし。
彼が彼女に付けた愛称がまた可愛いので、是非読んでほしい。
昔を引きずっているのもまた可愛い。
口は悪いけど。
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好きな服を着ると元気になる。
好きでも似合わなくて凹むこともある。
でも工夫次第で合うようにすることもできる。
そんな手助けをしてくれるパーソナルスタイリストさん、
そんな素敵な仕事もあるのね。
たかが服、されど服。
着心地悪かったり、どこか不満があると
気持ちまでささくれだってしまうが
好きなもの、着心地の良いものは
心も穏やかに幸せな気分になる。
服を選ぶ楽しさ、好きな服を着た時に沸き上がる活力、
改めて実感しながら読了。
お初の作家さんでしたが、進行もテンポ良く
先が気になって、どんどん読み進めて楽しかった。
表紙も好みだし、良い作品に出会えたと思います。
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あー、やっぱり紅原さん好き!あまり読まないジャンルでも好き!ってなるとこがほんと合うんだなって思う。
主人公紡希が前向きで明るくて一生懸命でとてもいい。有馬さんもちょっとずつデレてきてめっちゃかわいい。
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第一話でまず結構感動したんだけど、最終話でびっくり。有馬さん、可愛すぎる。。たしかに、紡希さんのまっすぐなところ、いいよね。続きが読みたいです。