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殺人とも思われない事件から連続して殺人が起きるが、木暮同心の信じられないような洞察力で一気に解決。黒幕と思われた人物が実は、、、。相変わらず、どうしようもない暗さの内容がクセになる。
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うーん、よかった。
良かったんだけど、なんだろう、ちょっと肩透かしな気しないではない。
小暮さまの剣呑な遠野屋に対する執着が薄かったからかな。その分安心して読み進められたんだけど些か物足りない気もする。
これではなんだかんだと小暮さまに惹きつけられている伊佐治や遠野屋と同じではないか。
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「弥勒」シリーズ第九弾
「春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン」の後に読んだだけに、ほの暗さが強調されてしまった。
人の心の中にある暗い面を抉り出す信次郎。
暗闇に生きた過去を封印して、商人として生きる清之介。
清之介に迫る闇。闇を明るみに出す信次郎。
緊張感のある、しかしお互いに信頼する部分もある複雑な関係は、どうなって行くのだろう。
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***ストーリー***
飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。しかし、怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開し、小間物問屋〈遠野屋〉の主・清之介の周囲で闇が蠢く。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治が辿り着いた衝撃の真相とは――。一気読みのシリーズ第九弾。
***感想***
今回の小説も表現が豊かで、初めて見る言葉が多く、勉強になりました。
前半は展開が遅く、物足りない印象でしたが、八代屋が殺されたところから一気に解決まで動き、とても面白かったです。
*好きなセリフ
P78-79の八代屋のセリフより
『品の本当の値打ちを決めるのはわたしたちではなく、お客様です』
『この紅は、女を飾るだけでなく守り神にもなるんですよ』
『お客さまが品を育てたのす。』
遠野屋の商売敵として登場する八代屋だけれど、上のセリフにはなるほど…!、商いにはそういう一面があったのだと遠野屋と同じことを思いました。
真っ当な商人だったらどれほど伸びていたかと思うと残念な結末でしたが。
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シリーズ(物語)が分岐点を迎え進化した。今回は色々な視点「商い」「政」「人」「闇」で楽しめた。次が気になるシリーズ物の醍醐味を満喫出来た。
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弥勒シリーズ第九弾。
相変わらずこのシリーズは、読み始めると江戸の町に自分も入り込んだように楽しめる。
今作は、遠野屋の清之介の亡くなった妻おりんと瓜二つの女が登場し、清之介のいつもの冷静さが欠けて揺れる様子が珍しい。
商いと政が絡み合った内容がとても面白かった。
岡っ引の伊佐治の「〜あっしにわかってるのは、もう誰も殺させちゃならねえってそれだけでやす」という言葉が良かった。
あの信次郎と共に事件を追いながら、真っ当な心根を失わない伊佐治がとても嬉しい。
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亡き妻おりんに生き写しの女性の出現に心が揺さぶられる清之助。
結構嗅覚がキーになっているように感じました。
前巻より興味深く読みました。
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ビターチョコレートのようなシリーズ
弥勒を切る
今回は 遠野屋の死んだ恋女房おりん に瓜二つの女が出てくる。
これは 心揺さぶられる。
おまけに その女は 婿にならないかと誘われた八千代屋の娘付きの女中
はずみで抱き寄せた時 感じた匂いで正気に返る。
匂いねえ!
五感を研ぎ澄ませて書いてますね。
殺人事件がふたつ
うーん そうきたか!の展開。
とっても面白かったです。
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何でもない事件が遠野屋を巻き込む大きな事件と発展する。そして、清之介に縁談が・・・あの源庵が・・・と、これ以上書くとネタバレしそうなので止めておく。今回は新たなキャラクターが登場。一人は清之介に恋焦がれる大店の娘おたや、そしてもう一人はおたやの付き人のおよし。だが何時も冷静沈着な清之介がおたやの付き人のおよしに心を揺さぶられるのである。それもそのはず、おたやは亡くなった清之介の女房おりんに瓜二つだった。次作には、この二人の女が物語をあらぬ方向へ進めて行く予感がする。ドラマチックな展開を期待したい。
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ねっとりした、これでもか、という文章はいやなんだが、これからどうなる、という筋追いがやめられなくて、ついつい読んでしまった。
これ、まだ先に続くね
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これも一気に読んでしまった。清之助の初めて見せる危うさにドキドキしてしまう。およえは、おちやは、また登場してくるのだろうか。それも気になる。ああ、次が早く読みたい!
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揺らいだ遠野屋なんて見たくないーー!から叩いた信次郎にGJと言いたい。
新キャラはちょっとunwelcomeなにおいがする。
2022.10.16
161
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政と商いの癒着問題がテーマの一つになっていると思った。今回は清ノ介が取り乱す場面があって、面白かった。
改めて、言葉というのは一番恐ろしい武器になるのだなと認識できた。人というのは結局、心で動く。
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なぜこのシリーズが「弥勒」しりーずなのかということを確認した一冊。
もう一度、あの時点を振り返ることで新しい展開へと進む一冊になるのだろうか。多分、大団円に向かうきっかけとなる一冊なのだろうと思うが、ここで一区切りという感じはしない。信次郎・伊佐治・清之介の関係性が新たに進んだようで、さらに強固に確定されたようでもあり、この後の3人の揺らめきを次回作に大いに期待している。
カバーの紅花が印象的だ。
そして、今回の展開が実に見事であった。
これ以上展開のしようがないのではないかと思えそうな市井の事件、伊佐治のひっかかり、信次郎の追い込み。
結びつきそうにもないものが、何の不自然も違和感もなく濃密に結びついていく。ページが進むごとに、ページを繰る速度が上がる。
普段は剣に触れぬ清之介と言葉を失っている女、それはただ鞘の中で研ぎ味を鋭くしているだけなのかもしれないと気が付く。
遠野屋は新登場人物を加えて変化していくのだろうか。
あれもこれも次回作に大いに期待している。
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源庵、お疲れ様。嫌いじゃなかったよ。
紅にまつわる政治と金の話。
大丈夫かー。作者、飽きてきてないかー?