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2021/08/22予約
忘れていくおばあちゃんのことを描いたお話。
こんなにも優しい気持ちになれない黒い私…
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いろいろなことを忘れてしまったおばあちゃん。
さみしそうなお母さん。
お母さんも私を忘れる日がくるのかな?
「もしも いつかあなたを わすれる日がきても」
「みんな なかったことでは ないのだから」…
「ながい ながい さよならの じゅんび」のお話。
これからのこと、いろいろと考えるタネになる絵本でした。
そして、全ページ、オザワミカさんの絵っ!!
たくさんの人に、手にとってほしい本。
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おばあちゃんが孫の私のことをママだと思い、ママのことを私を連れて来てくれた親切な方だと思っている。何とも言え無い現実をさらっと現しているのだが、オザワミカさんの素敵な絵が又ピッタリで最後のこねこがプリンに手をのばしているのを見せられて、泣かずにすみました。
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記憶という荷物を下ろし始めたさとちゃんは、ママのおかあさん。そして、わたしのおばあちゃん。おばあちゃんに忘れられてしまったママはこれまでの思い出の荷造りを始める。「あんしんしていいよ。これは、たいせつな、たいせつな、わたしたちのじゅんばん」。やがて訪れるお別れを前にして、ママからおばあちゃんへの、そしてわたしへの思いが語られる…。
直木賞作家・桜木紫乃による初の絵本。中央公論文芸賞を受賞した小説『家族じまい』に登場する人々のもう一つの物語。生まれ、育ち、そして子どもを生み育み、やがて老いていくこと、そのすべてが"たいせつなじゅんばん"だということがこの作品に描かれています。
おんなのこがおんなのひとになり、しあわせの階段を上がる時も、老いていろんなことを忘れていく時も、そのすべてがかけがえのないものだというメッセージが心に響きます。
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直木賞作家の桜木紫乃さん文。
認知症が進むおばあちゃん。
その様子を、さよならを準備する時間という。
せつない。
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中央公論文芸賞を受賞した小説『家族じまい』に登場する人々のもう一つの物語。生まれ、育ち、そして子どもを生み育み、やがて老いていくこと、そのすべてが”たいせつなじゅんばん”だということがこの作品に描かれていた。桜木さんはこの先、どんどん娘を忘れてゆく母のことを考えながら、「家族じまい」という小説を書き、本書の絵本では、小説から漏れた孫の視点で書いたと語っている。「家族じまい」は読んでいるが、絵本は違った趣きがあってこちらも良い。随所に著者らしい言葉が散りばめられていた。
「ねえママ、おんなのことおんなのひとはどうちがうの?」「おんなのこはね、だれかにまもってもらうひと。おんなのひとはね じぶんをまもれるひと わかる?」
ママは さとちゃん(祖母)とのおもいでを にづくりする。さとちゃんは ひとつずつ にもつをおろしながら くらす いつかママがあなたをわすれても あれもこれもなかったことにはならないのだからあんしんしてね」「これは たいせつな たいせつな わたしたちのじゅんばんなの」
順番の表現に胸がつまった・・・。
タイムリーにも、今朝新聞記事に東山彰良さんとの対談が掲載されていた。東山さんが、ホテルローヤルを読み「きちんとエンタメをしつつ、諦めについて書かれている。その諦めというのは自分を受け入れる過程みたいなもの」と評した。それに対し、桜木さんは「私は(出身地)北海道で一番諦めない女で、私の大事な仕事は肯定すること。親の生き方や男の行く道を肯定する。それが自分の肯定につながる」と述べている。執筆における「カニかま」理論も興味深かった。カニサラダ(小説)はカニのむき身(事実)だけでなく、カニかまぼこ(うそ)もまぜた方が美味というもの。桜木さんは「エッセーも含め、本当のことを書いたことがない」と、”書き物における虚実”と語っていた。
「さとちゃんが みんなのことをわすれる日は わたしたちとのおわかれを こわがらずに かなしまずに すむ日」
認知症が死への恐怖を忘れさせるとは認識していたが、大切な人たちとの別れる悲しみを癒してくれるものでもあったのだ・・・。
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タイトルの感じから、言ってみれば"認知症"系の話だろうと予想はつくけれど、そこに女性ならでは、の複雑な思い、心の機微が描かれていて、母と娘ってこういう感じだよなとしみじみ思いました。
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子供の成長の過程で自分の親との日々を思い出す
みたいな文章があるんだけど、
きっとその過程で親への感謝とかがより深くなると思うんだよね。
私は結婚してなくて、子供もいない。
だから本当の意味での感謝とか、
恩返しのようなものが欠けている気がしてしまった。
私の祖母も少しずついろんなことを忘れているんだけど、
祖母との思い出ななかったことではないし
愛されていたということを感じられた作品。
祖母に残るものが幸福なものばかりでありますように。
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祖母の認知症がはじまってきたので、娘に読ませた。「やきもち」のところは絵本には不向きかな。我が子にやきもちなんかやきませんよ。
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著者のメッセージを読むとまた感慨深い。
「家族じまい」のオマージュであり、自分の母とのこの先のありかたも、少し楽しくなってくる。
ただ、私は娘はいないので、少し感じ方も違ってくるんだろうな。
息子だと、父との関係におきかえても良いのかもと思うものの、異性は少し遠い家族のような気もする。
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一つ一つの文章がゆっくり胸に沁み込んでいく。
近頃とても忘れん坊になってしまったさとちゃん。誰にでも起こり得る病と老い。主人公の女の子とママは悲しみながら戸惑いながら静かに受け入れる。
「おんなのこはね だれかにまもってもらうひと。おんなのひとはね じぶんをまもれるひと」母から娘へ受け継がれていく想いや願いの数々。
身近にいる大切な人が自分のことを忘れてしまう苦しみに打ちのめされた時、さりげなくそっと寄り添って心を落ち着かせてくれる絵本だと思う。私もいつか忘れてしまうかもしれない時間を大切に過ごしたい。
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「おんなのこからおんなのひとへ。娘は、思い出を荷造りし、老いた母は、ひとつずつ荷物をおろしながらくらす、いつか忘れてしまう時間を大切に過ごす、ながいながいさよならの準備をする」一緒に過ごした日々を思い出を忘れて欲しくないと願いつつ「みんなのことを忘れる日は私たちとのお別れをこわがらずに悲しまずにすむ日」この文章に救われた気がしました。自分の母親がもしも私を忘れても、または、私が年老いて娘のことを忘れてもこれは大切な大切な私たちの順番、そう悲しい事だけどまるごと受け止められるように、そんな気づきを与えてくれた絵本でした。
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私がしあわせそうなとき、母が素直に喜んでいないように見えていたけど、
うちの母だけがそうじゃないんだろうな。
きっと自分が母親にならなければわからない感覚だと思います。
認知症の祖母が母を忘れ、私を母と間違えることがよくあります。
母に重ねて、自分に重ねて、立ち読みしながら涙が出ました。
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話もいいんだけど、
絵の魅力が強い作品でした。
線と色、半々で絵を描いているような
独特なタッチが好みでした。
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思ったより ずっと深い内容で
子供を持つ親のための絵本だと思いました
そうか 順番なんだ
忘れたほうが怖くないんだと思うと
老いて いろんなことを
忘れてしまうのが
怖くないような気がします
娘が巣立つときにじんわり
親をみとったら ぐっと
胸にせまる絵本でした