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アラーはイラクのアレッポの街を愛していました。行き交う人々、香辛料やお菓子の匂い、生活雑貨のあふれる市場!
しかし、街は戦場になりました。
人々は土地を逃れていきました。
アラーは街に残りました。救急車の運転手として、日々人々を安全な所まで運びました。
瓦礫以外何も無い街に、温かい手を失ったネコたちが徘徊していました。
アラーはやるべきことがあることに気付きました。
・アイリーンさんはアメリカの作家、カリームさんはシリアから移住してきた児童文学家、清水さんはシリアの本を読み倒してイラストを描き、安田さんはアレッポの街に想い出のある翻訳家です。
・ネコさんたちのかき分けがすごい。街並みも。愛情だ。
・後書きの挿絵のように、アレッポが少しずつかつての姿を取り戻していけますように。
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戦火で荒れたアレッポの街に残された猫たちを救った救急隊員のアラーの物語り。
ウクライナで戦争が起こった今、いっそう心揺さぶられる。
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戦場になったアレッポで、アラーが、人間に見捨てられたねこを集めてシェルターを作るというお話だった。
アラーは優しい。自分だったら、こわくてにげちゃいそう。戦争は、いやなことだな。
後書きは、ぜひちゃんと読んでほしい。ぼくは、後書きを読んで、ますます切なくなった。平和なアレッポに行ってみたい。
ねこがかわいい。真っ黒だったり、しましまだったり、みんなちがう見た目で、ちがう動きをしている。(小5)
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実話をもとにした絵本。
シリア内戦以降、アレッポを舞台にした物語を他にも読んだが、とても美しい平和な街だったようだ。
日本人にはあまりなじみがなく、私が知っているのもオリーブの石けんくらいだ。
だが、その石けんに同封されていたアレッポの景色は、のどかでいかにもオリーブ栽培に向きそうな乾いた空気を感じさせるものだった。
その街が、戦火により壊滅的な状況に陥り、更に大きな地震により追い打ちをかけられた状態でいる。
この絵本を読めば分かるように、
イスラムは本来平和を愛する心優しい人々だ。
偏った情報によって偏見を持つことのないように。
この実話から受け取られる、素直な心の響きを忘れないでいたい。
2023
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「救急車の運転手であるアラーは、アレッポの町を愛していました。内戦が起き、建物は壊され、たくさんの人々が町を離れていきました。ある日、荒廃した町で飼い主と離れおびえているネコたちがいることにアラーは気付きます。」
(『この本読んで!2022年夏号』平和を考える絵本 の紹介より)