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ルドルフとイッパイアッテナの作者。翔は近所のおじさん「高宮さん」から夏休みの間、シェパードのトラウムの散歩を頼まれる。幽霊の見える友達や、トラウムの不思議な感性、高宮さんの秘密、ファンタジーではないが、こんな事あったらいいな、あるかもしれないと思う。終わり方がとても良い、ほろっとさせる。
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中学受験を控えた夏休み、翔は顔見知りになった高宮さんから飼い犬のトラウムの散歩を頼まれる。たまたま翔の父親も高宮さんと会ったことがあり、夏休みの間、週2回塾に行く前に散歩することになった。トラウムは、警察犬の訓練を受けたこともあるシェパードで、人間の言うことはだいたい理解でき、むやみに走ったり吠えたりすることもない。翔の周囲に暮らす人たちとのふれあいの中で、目に見えるものと見えないものについて様々に考えさせられる夏休みとなる。
霊が見える友達や、不法侵入者やコンビニ強盗などと書くと、ドラマチックでドタバタしたお話かと思われそうだが、淡々語られる翔の夏休みが印象的で良かった。
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小学生の翔は高宮さんというおじさんと犬のトラウムと知り合いになり、夏休みの間、トラウムの散歩を頼まれる。
大人同士の付き合い方を学んだり、見えないものが見える友達の気持ちに寄り添ったり、同じマンションに住む芸能人とちょっとした友達になって色々なことに出くわしたりと目まぐるしい。
いろんなことに遭遇しながら素直に成長していく姿が爽やかだ。
周りの大人の関わり方が大事だなあ、と思った。
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斉藤センセイのシリーズもの、小学4年生の翔くんのお話し。テンポよく読める作風はセンセイならでは。「四季」とあるので、夏以降の続刊が楽しみです。
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斉藤洋さんは不思議な話も書かれていて、私の好きな作家の一人だ。この作品もそのタイプのようで、いったい何が起きるのだろうと期待しながら読んでいた。静かな前半とは裏腹に後半は事件が起きる。街で知り合った高宮さんと飼い犬のトラウム、同じマンションに住んでいる芸能人、人には見えないものが見える友達。彼らとの繋がりの中で少し大人になってゆく小学生の翔くんの物語。