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良くも悪くも普通。
展開が想定の範囲内。
お涙頂戴…までいかず、どこかで見たことあるようなファンタジーだね、に尽きる。
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目覚めてみると、そこは乳白色の何もない空間。そこに謎の若い男が。「あなたが最後に会いたい人は誰ですか?」と告げられる。ただし会えるのは、自分が死んだことをまだ知らない人だけという。戸惑いながらも、本当に旅立つまでの24時間のカウントダウンが始まる。
全5章で、各章ごとに主人公が異なります。結末はなんとなく想像がつくのですが、それでも会いたい人との最後の別れにはジーンときてしまいました。ただ会って終わりという構成だけでなく、謎の男の振る舞いや全体の文章の工夫やこだわりなどがあって、感動とは別の面白みがありました。
一つ一つが短編なので、もう少し感動を味わいたかったのですが、「限られた時間」という制限も相まって、仕方ないなという歯痒い気持ちになりました。
それぞれの主人公は普通に会いたい人に会おうとしています。ですが、読み手側としては、色んな表現方法で読み手を惑わしたり、伏線回収のようなことをしてくれたりと楽しませてくれました。・
作者の清水さんは千葉県出身ということで、今では全国にありますが、ご当地の「MAXコーヒー」が登場します。
謎の男が差し入れとして渡すのですが、のちに謎の男を表すキーワードとなっています。ご当地のコーヒーが、良い「味」を出していて、粋な演出でした。
謎の男がどんな人物なのか?ちょっとずつ小出しをしていく形で、人物像が見えていきます。
この流れでいくと、最終章の人物は・・・あの人にスポットを当てるなと想像がつきます。で、その人がどんな道を歩んできたのか。
悲劇的ながらも、それを乗り越えての最後は感動が詰まっていました。
自分ならば、最後に誰に会いたいか?
近しい人なのか、それとも遠い人なのか?
感動とともにじんわりと幸せな気持ちにさせてくれました。
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純度100%の感動小説とあったとおり、もう最初から最後まで涙が止まりませんでした。
そしてこの本の中にはとても大切な言葉がいくつも書かれています。
幸せについて、命について、生きることについて......
そのどれもについて本書に書かれている言葉が胸の奥に響きます。
大切な人に今すぐ会いに行きたい、読んだ後に心の底からそう思える作品でした。幸福感に包まれました。
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5つの泣ける物語ながら、結局は1つの物語に集約されていて納得の読後感。死後の案内人について、もっともっと深く知りたくなった。
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全てのお話が感動。涙なしには読めません。5つのお話全てが繋がっているところもよかったです。会いたい人にもう一度会える。これだけでこんなに幸せな死になるのかと。本当にあったらいいなと思うお話でした。
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しんみりと温かい読後感。
軽い読み心地で読みやすく、でも読めば読むほど味わいが増していく感覚でした。
死後、一日だけ元の自分の姿で会いたい人に会える。話せるのに触れられるのに、だけど会えるのは自分の死を知らない人だけーー。
なんて苦しいルールなんだろう…。
短編ごとに味わいは違うけど、一つ一つの物語に感情を揺さぶられました。
母親としての思いには共感して苦しかった。
「放蕩息子」「長い間」では、特に切なくてウルウル。
コロナという大きな脅威を体験した今、より心に響いてくる作品でした。
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いいお話だった。案内人さんの人柄もそれぞれの人の心情変化も温かいものがある。最後の話が個人的には1番好きかもしれない。
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設定が辻褄も合うし面白いなぁって思った。
5つの話があったけど全てに感動した。
自分がさよならの向う側に来て、会いたい人と会えるかなぁって思った。
会えたら満足できるバイバイなんて出来なそう、、
二度と会えなくなるのは嫌だなぁって。
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一人一人なにか理由があって、大切な人に会いに行く、会って今までの感謝の気持ちを伝えたり本当に気持ちを伝えたりやりたいことをしたり。話も読みやすくてすごく面白かった。一つ一つの物語が繋がっていてすごく感動できる作品だった。もしもの為に日頃から後悔のないように生きようと思えた。
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ずっと、ウルウルで読み進めました。
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
死後「さよならの向う側」で、案内人から、そう言われます。
《人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って、会いたい人に会える時間が与えられる。
ただし、その中で会えるのは、あなたが死んだことをまだ知らない人だけ》
こう続けます。
いきなり言われても、直ぐには、会いたい人が思い浮かびません。
案内人は、それを、うまく誘導して、最後に会いたい人を見つけ、生前に言えなかった事、できなかった事を解決し、納得させて、扉の向こう側に、送ります。
案内人は、
中学の理科教師の彩子の最後は、あまりにも愛おしいものだった。
漆器職人の息子の山脇は、最後に
親とのわだかまりを解消して素直になることができた。
猫の幸太郎も、最後に最愛のご主人との別れを果たすことができた。
歌手の美咲は。さいごにこの世界に歌を残して、人とのつながりの大切さを教えてくれた。
命はどれも一様に美しかった。
尊かった。
そして儚かった。
と、思い出します。
そして、その案内人も、死後、ただ一人の人に会いたいと、切に願って、叶えられず、案内人となって、40年待って、漸く、一番会いたかった人に会います。
「待つのは、嫌いじゃないですから」と
今日も「さよならの向う側」に来た人に、ポケットから、案内人の報酬の缶コーヒーを渡すのでした。
死後に、本当に、会いたい人に会えるなら、私には、一人、会いに来て欲しかった人がいます。
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連作短編集。絶妙なタイミングで繋がり、スッキリする読後感。最初から泣きそうだった。
自分ならどうするだろう、誰に会うだろうと考えながら読み終わり。大切な人に会いたくなった。最後はお礼とか思いの丈を伝えられたらどれほど幸せなんだろう。
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最初はなんだかよくある話というか、あまり引き込まれる感じもなく淡々と読んでいたけれど、後半から各所に仕掛けあり、え、こんなことになるの?とか、こう来たか!と驚かされる展開で、結果全てがハッピーエンドで締めくくる。すごく爽やかな読了感だった。
単独のエピソードとしては私は「放蕩息子」が好きだったけど、仕掛けが始まって急に面白くなるのは「わがままなあなた」から。
ただ、書店員さん達の書評で口々に言われる「涙が止まりませんでした」は、そこを期待して図書館で借りたけど、私は全く涙は出なかった。
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あなたが最後に会いたい人は誰ですか
淡々とすぎていく日々に私たちは、時間は有限という事を忘れてしまう。
会いたい人と会えなくなってしまった時
自分が死んでしまった時
この本のような優しい案内人がいる暖かい世界があればいいな と思った。
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"死んだ後、1日だけ現世に戻り、会いたい人に会える。だが自分の死を知っている人には会えない"読む前はそんな人に会ってどうする?って思っていたが、案内人のサポートの優しさがよかった。会いたい人が決まっているが、規則を破れない。そんな辛さを分かっている案内人だからこそみんな会えたのだろう。そばにいてくれることが当たり前とは思うな、と再度認識させてくれた小説だった。
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3.0ライトノベル。娘に薦められて読んだ。死んだ後、最後に会いたい人。自分にとって誰かな。最後の話のようではありたい。