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今の日本社会の違和感の正体が良く分かります。どうするべきか…もう一度読まないとちょっと理解出来なかった。もう一度読もうっと❣
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面白い。「いまこそ税と社会保障の話をしよう!」に続くベーシックサービスの解説書。筆者の考案?したベーシックサービスについて前作に続いて、熱く口語で書き切るスタイルは非常に読みやすく読書に慣れていない人達にも読んでもらえるように工夫しており、社会への浸透を図ろうとの筆者の狙いを感じる。
直近で私も両親が2人とも癌を患った事から社会保障について考え、井手氏の政策、考えを心から正しいと確信できるようになった。
現代の日本では自助が強く求められており、癌に侵された老人が2人で生活をする必要がある。介護補助やヘルパーなどを駆使しようにも人手不足で生活を成り立たせる事も出来ない。人手不足が進む日本では同じような例がいくつも発生しているのだろう。
本書では民進党の裏側も書かれている。自民党の腐敗は様々なメディアで報じられており、筆者も軽く触れるのみにしている。しかし、ではどこの政党に投票するか、本書では示していない。というより示せない。優れた政策を提示しても政党が採用しなければ日の目を見ることはないだろう。筆者の悔しさが我が事のように思える。日本にオープンに議論をして、我が国をより良くしようと考える土壌を醸成することが大事だと筆者は説く。
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コロナ禍の中に、全体主義社会へ移行を感じさせる、今日この頃。自民党にとって代わるのは現在の野党ではなく、これから出てくるファシスト政党のように思える(自民党がファシスト政党に変貌する?)。そうならないよう、著者の声に耳を傾けたい。
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消費税が高い国のほうが所得格差は小さい。消費税を社会保障に使うから。
生活保護費の半分は医療扶助。これをただにすれば生活保護費は半減する。
北欧は、人を信頼したほうが得をする社会を作り出した。サービスの配り方によって。
ベーシックインカムは、一人12万円程度ないと成り立たばい。
ベーシックインカムではなくベーシックサービスの無償化=医療、介護、教育、障碍者福祉など。消費税16%で達成できる。
税金は、とられるものではなく会費と考える。
消費税増税は、政府支出が増える。
投資先行型経済から、保障先行型経済へ。安心があれば貯蓄がなくてもよい。
ヨーロッパでは左派が消費税を財源にした社会保障を訴えてきたが、日本では反対。
AIが進むと雇用が奪われる、というのは過去の議論。仕事はなくならない。ベーシックインカムよりベーシックサービスのほうがよい。お金を配るだけ、は自己責任の社会をそのまま前提にしている。
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「幸福の増税論」に続いて最新刊のこちらを読みました。こちらは幸福の増税論よりも、井手さんのパーソナルストーリーが冒頭から踏み込んで述べられており、引き込まれます。特に民進党の政策作りに関わるあたりの激動がすごい。前原さんからの三顧の礼、民進党の政策作りに参画、安倍総理による提案取入れ、衝撃の希望の党への合流、政治との訣別。
ベーシックサービスの議論は、幸福の増税論の内容が、ポイント絞ってわかりやすく書かれていました。ベーシックインカムとの違いはこちらの方が詳しくてわかりやすかったかな。
面白かったのは、今年2021年の7月に出された本ということで、政府のコロナ対策についての言及、特別定額給付金への言及。幼保無償化にかかった予算が年間9000億円であるのに対し、1度の10万円という特別定額給付金にかかった費用は13兆円。この13兆円をベーシックサービスの考え方でどのように使えるのかというのも対比して論じられます。
そして、最後にはソーシャルワークの話が出てきてハッ!!としました。こう繋がるのか!!と。福祉を、ソーシャルワークを学び始めた身としては「これだ!!」と、涙が出る内容でした。
税の使い道とか、これまで「どうせ…」という思いであまり議論しようという気持ちにもなっていませんでしたが、「増税反対」ばかりではなく、前向きな税の使い道の議論がもっとできるようになるといいな、と思いました。
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今、生活に困っている大学生にとって最も助けになる本であろう。消費税を上げて、北欧型の社会にする、という方向性を目指していて、ベーシックサービスを主張している。かなり政党支持的な本人の選挙運動経験からの話であるが、それでも重要な点は示している。簡単に読める本である。
卒論とは関係ないかもしれないが、読んでみて損はない本である。
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「医療、介護、教育、障がい者福祉のすべてが無償。貯蓄ゼロでも不安ゼロな社会」、ベーシックサービス。そのために消費増税が必要と訴える。個人の体験からこうした考えに至った経緯には説得力があった。将来に対する不安がすごく大きくなっている。どんなことが起きても安心できる社会、弱者への思いやりのある社会、日々の生活を楽しめる社会、気持ちにゆとりのある社会、そうした社会を築くためには、ベーシックサービスの無償提供は欠かせないことだと思う。その負担もみんなで負わねばならない。増税という嫌なことから目を背け、いつまで財政赤字を拡大させ続けるのか。建設的な議論を始めるべきだと思うが、政治からはなかなかそうした声が聞こえてこない。著者の井手さんは、前原誠司さんに請われて民進党の政策づくりのお手伝いをするが、前原さんは消費税の増税凍結を訴える希望の党と合流。政治と訣別したという。日本のあるべき姿、ビジョンをしっかり持つ政治家、信念を曲げない政治家を有権者が見極め、支持していかなければならない。社会を変えるために一人ひとりができることを地道にやっていくしかない。できることからやっていこうと思った。
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ベーシックサービスを唱えられていた選挙があった事を把握していなかった自分がいかに選挙に政治に無関心と絶望しているかをじわじわ感じた
消費税によるベーシックサービスについて
書いてある部分は理屈はふんわりと理解できた気でいます。
消費税ができたのと同時に法人税が下がり続けてきたと言うデータを見聞きした覚えがある
つまり少なくとも財源を一般消費者にすり替えて庶民を苦しませているとよく言われる
そしてその財源が全て社会福祉にかけられているわけではないと私は把握している
一律で今よりも高額な付加価値税を設けることで
高所得者層からや企業からはどう税金を取るかどの様に変革するのかと言う論点が少なく消費税をおもに言及しすぎていて
その説明がいまいち不足している気がしていまいち腹落ちしない部分があった
もちろんグローバルカンパニーを誘致しようとすると法人税を安くして企業活動のし易い国作りをし他国と競争があるのも分かるが…
結局いつも通り私のネガティブな将来の見立てが根本から晴れることはないかなと思った
いつまでも卵が先か鶏が先かは論じても答えがでない問題でやっぱりどうすれば良いかは私には分からない。
著者の後書きで締められた日付21/03/23
の翌日に読み終えたことを少し感慨深くも思った
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この考え方はかなり重要で刺戟的。
消費税増税がこうしたベーシックサービスに使われるならば私は大賛成。現実的で生活の底上げ、経済の活性化も期待できると思う。先入観を持つことなく多くの人に読んでもらいたい。
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北欧の税率は50%を超えているけれど医療・教育負担がないから国民満足度は高いと聞いたのは子供の時だったと思う。消費税もなかったその頃から、大人になり、所得税も消費税もあれこれ納税する立場になってみれば、正しく使ってもらえるなら喜んで払いますよ、という気持ち。でも、私と違ってズルして払ってない人がいる、とか、私が払ってる以上に見返りを受けている人がいる、という不平等感がどうしても付きまとうし、払う税金が少しでも減らないかなぁってやっぱり思っちゃう。
ベーシックサービスという考え方をどこかで読んで、詳しく知りたいと思って本書を探していました。出会えてよかった。
より低コストでより満足のいく生活が目指せそうなプランの様に思えます。
当たり前のことを、当たり前に出来る、手づくりの、誇り高き国。次世代に是非手渡したい。
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著者の熱量が高いけれど決して熱苦しくはない。日本は弱者に厳しく自己責任、他者に不寛容な国というイメージなのだが、意識レベルで変わっていけるのかな。ベーシック・インカムではなくベーシック・サービスを選択する理由や消費税増税で財源を賄う理由も納得できたが、政府を信用できない気持ちはやはり消えない。でもどちらかと言うと、著者の活動を応援したい。