紙の本
海外旅行が楽しみになる
2021/07/25 09:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チェリまほっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
写真集としてもエッセイとしても存分に楽しめる。海じゃなくてプール、その魅力を感じることができる。手元においていつでも気軽に見たい読みたい。早くまた旅行したい。
投稿元:
レビューを見る
ひたすら世界各地のプールとその解説が読めます。
私はプールの写真やイラストが大好きなので、まさに天国のような写真集でした。解説も、著者の個人的な感想のような文章でユーモアがあるので面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
輝く水のきらめきを見て、美しいと思わない人がいるだろうか。たとえばカナヅチで、泳げない人でも、その光景に魅了されない人はいないだろう。浮き輪で水に入るだけでも、夏なら心地よいお楽しみのはずだ。
これまた、夏に読まなきゃやだ!(笑)という一冊。ギリギリ8月で間に合った。
私はこの本を、最初、単なるプールの美しい写真集だと思って興味を持った。なにせ、表紙の写真を見て欲しい。この存在感!個人的には、私は水泳らしい水泳はできない。体育は子供時分からオール見学。それこそおとなになった今も、浮き輪で遊ぶか、一緒に泳いでくれる人と、手を繋がないとだめというていたらくである。
それでも、子供の頃から、夏休みにプールに連れて行ってもらって、遊ぶのは好きだった。いとこと連れ立って、母の郷里の市営プールに行く。流れるプールにスライダー、ビーチボールに水から上がったあとの、温かいおやつ。誰もが覚えがあるのではないか。長じて、海外旅行をするようになっても、バリ島やハワイのホテルで水に入るのは、やっぱり好きだった。
この夏は暑すぎて、プールには。いや、もう数年、コロナ以前から入っていない。そんなだからこの本を見かけた時、気分だけでも…と、発散される水の魅力に抵抗できずに、図書館でおずおず借りてみたのだが…。
この本、大判の写真も、ことごとく美しいが、添えられた文章が非常に面白い。プールというものが、いかに深い地域性と文化度を有するものであるか、そこで泳ぐことが、いかに人の心をほぐし、解放するものなのか。建築という面からみて、いかにその場所が美しいのか。
そんなことが、簡潔でわかりやすい文章とともに語られているのだ。対して、途上国と言われる厳しい生活環境の国では、水泳を習ったり楽しんだりしていないために、泳げない人が多く、溺死事故が多いという、痛ましい現実も、この本で知った。
本当は戦争なんてしている場合じゃなくて、一人でもそんな悲しい事故を減らすため、楽しい水泳の授業を世界中で、という計画にでも、注力するほうがよほどいい。
プールは、平和で、おだやかで、美しい。そこで泳ぐ人も、またのびやかで、すこやかだ。
この本を読んでいる数日、大きな絵本を膝に載せて読む子供が、楽しさのあまり、リラックスして寝てしまうように、私も本を抱えてベッドの上で、うとうとしては続きを、という、なかなか充たされたことをしていた。プールサイドのカクテルじゃなく、お供が、冷たい麦茶ってのが、まあ日本の夏で、笑っちゃうのだけれど。
来年の夏は、プールのあるホテルに泊まろうかな。泳ぐのがあまりできなくても、プールサイドで読書は、いいんじゃなかろうか。その時は、この本を連れて行く?いや、目の前の水の綺麗さには勝てないかな。サマセット・モームとか、どうだろう。
投稿元:
レビューを見る
ただの写真集かと。はじめに、が面白過ぎた。情報量が多く、思いの外考えさせられた。一回で全て読み切るにはとても1時間では足りない。筆者が茶目っ気たっぷりで読んでいて楽しい。丁寧にじっくりゆっくり時間をかけて読みたい本。
投稿元:
レビューを見る
世界にあるプールの写真集。プールという人工の容器に入れられているが故に、川や海の水以上に水そのものの透明感や揺らぎが感じられます。そういう意味では、プールだけでなく「水」の写真集にもなっています。写真を見ていると、透明というのは決して模様がないわけではないことが分かります。また、泳ぐ人の心象も掲載されていて、人と水とのつながりを考える上で参考になります。