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令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれないので、各々10箇所程度に絞ることにしました。
以下は気になったポイントです。
・かつて日本には活火山・休火山・死火山という分類があった、それまで御嶽山は死火山と認識されていたが、2014年の噴火(水蒸気爆発)をきっかけにそのような分類が無意味であることが理解され、現在は活火山という言葉しか用いられない(p94)
・有名な断層としては、濃尾地震の震源となった岐阜県の根尾谷断層、北伊豆地震の震源となった丹那断層、兵庫県南部地震(阪神大震災)の震源となった野島断層などが有名である(p106)
・日本では平安時代にあたるころ、中国東北部から北朝鮮にかけて渤海という国があったが、926年に突然滅亡していてこれは白頭山の噴火が原因ではないかという説もある。ポンペイも西暦79年8月24日にヴェスビオ火山の噴火により消滅し1000年以上も埋もれたままで、18世紀から発掘が始まった(p111)
・温暖化すると南極の氷河は減少するように思えるがそう単純ではない、温暖化すると南極周辺の海水温が上昇して海からの蒸発量が増え、降水量(降雪量)が増加する。南極の氷河はむしろ拡大し氷は厚くなる(p166)
・寒い場所に生息する動物は体から奪われる熱量を減らす必要がある、体内での熱生産量は体重に比例し放熱量は体表面積に比例する、つまり体長が大きくなるにつれて体重あたりの体表面積は小さくなる。そのため寒冷地になるほど同種の動物を比較すると体が大きくなる(p180)
・なぜモンゴル民族がアジアからヨーロッパまで大移動できたかについては世界の植生帯が大きく関わっている、アジアからハンガリーまで草原(ステップ)回廊が続いていた、騎馬民族のモンゴル民族はその草原の回廊を通ってヨーロッパまで行けた、もし草原帯が途切れて森林になっていたら遠征はできなかったであろう。小氷河期に入った16−17世紀にはヨーロッパでは暖炉で燃やす薪が不足し羊毛の上着を十分に暖炉で乾燥させることができず、ノミが繁殖してヨーロッパにペストが大流行した。特に寒かったのは19世紀であり、諏訪神社の御神渡りの記録から、1812年12月26日に諏訪湖が全面結氷したことがわかっている(p186)
2022年5月4日作成
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気温の変化と地理の関係がこれほどナイーブで有るとは驚きである。平均気温が数度変化するだけで海面は大きく変化する。ほんの6000年ほど前で海面は今より5メートルも高かったのだ。
ヨーロッパの植物の種類が日本の半分もないというのも驚きだ。ドイツ人のシーボルトがオランダ人に化けてまで見たかった銀杏の木や紅葉する植物。イギリスの針葉樹は3種しかないが、日本には37種ある。これは氷河とアルプスに阻まれて多くの種が絶滅したのが原因にようだ。
地理はあまり勉強しないので新鮮だ。
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全体に興味深い内容だし、文章も特に読みづらいことはないのだけど、あまりスムーズに読み進めなかった。扱う範囲が幅広く、ところどころ読みやすかったり目が滑ったりするので、興味の強さが問題なのかも?
各節は大体「何故〇〇は〜なのか?」という疑問提示に答えていく形だけど、たまに回答がちゃんと示されていないように感じる節もあった。理解が追いついてないだけか。
一番興味深かったのは、やや本筋から逸れるけどシーボルトの入国時の逸話(笑)
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地理学について初めて読みましたがとても興味を持って読み進められました。さまざまなサイズの地理学を学びたいと思えるような内容でした。
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地理学ってよく知らなかったけど、その成り立ちから都市開発、動植物、気候、災害など色んな事が分かる。その研究は面白そうだけど、過酷で地道でとても大変な事で、好きじゃなきゃとても出来ない事ばかりなのだと思う。
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著者の経験や研究活動を交えながら地理を学べる良書。ただ、時々脈絡なく事実が述べられている箇所があり、前文との関係が?なところもある。いずれにしても、この著者の作品をもっと読みたいという気持ちになった。
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学術文庫フェア冊子から。地学なんて、義務教育以来触れていないから、本書は教科書にしか思えず、ロクに楽しめんかった。まずはもっと基礎的な部分の復習から、だな。