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今回も楽しい、ワクワクしながら読ませていただきました(^^)
泉ゆたか先生や宮本紀子先生の書き下ろし短編は絶品!
面白かった‼️
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どれもふしぎなこと絡みで面白かった
「睦月童」は単行本を読んだことあり、思い出しながら楽しむ
書き下ろしではない作品(宮部みゆきさんと廣嶋玲子さんのもの)、読んでみたくなった
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2021/9/14 読了
ちょい怖でもほっこり。どれも面白かったけど、中でも最初の睦月童がお気に入り。シリーズ化して欲しいなぁ
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睦月童 西條奈加/潮の屋敷 泉ゆたか/
紅葉の下に風解かれ 廣嶋玲子/紙の声 宮本紀子/
遺恨の桜 宮部みゆき
イオが、駒が、玉雪が、太一が、長介が
精一杯生きている人たちは、皆優しいと思う。
幸せを少しでも分けてあげたい気がする
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秋の夜長にぴったりな、心あたたまる江戸のファンタジーアンソロジー5短編集
罪の心を映す鏡の眼を持つ少女『睦月童』
溌刺とした声が人と人でないものを救う『潮の屋敷』
妖兎の昔語り『紅葉の下に風解かれ』
奉公先の紙が喋る『紙の声』
霊視絡みの捕物帖『遺恨の桜』
作家様の個性溢れる良作品集です
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ふじぎな時代小説集。特に、宮本紀子の「紙の声」が良かった。少し、うるっとした。
他に、西條奈加、泉ゆたか、廣島玲子、宮部みゆきの作品も収録。他にも〈時代小説傑作選〉があるみたいだから、読んでみたい。
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時代小説アンソロジー、8月と立て続けに出た9月のもの。西條奈加、嘘つきには違って見える神様のついた童と謂わゆる金持ちのボンクラ息子との話。不寛容といわれる現代にこれくらい寛容な大人たちがいれば、立ち直れる子もいるんだろうが…難しいところだ。泉ゆたか、幽霊の出る屋敷は縁起が悪いのか、良いのか…世の中片面からだけでは何も分からない。心の持ちようにも、説明は必要。廣嶋玲子、登場人物がなぁ…。宮本紀子、紙の声。タイトル通りだ。時代をちゃんと感じられるのが気持ちいい。紙が大事にされていた時代。紙屑問屋があったなんて⁉︎今のリサイクルを何倍も先取りではないか‼︎清兵衛は大変だけど、続きがあると面白いのに。そして宮部みゆきは回向院の茂七。霊感の子供、その子を使って儲ける親、そしていなくなった良い人を探す奉公人の娘。人と人との絡み、大きな話の流れ。茂七と稲荷寿司屋台の親父の関わり、本当に読むのが楽しい。火付盗賊改って…鬼平か⁉︎
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【収録作品】「睦月童」西條奈加/「潮の屋敷」泉ゆたか/「紅葉の下に風解かれ」廣嶋玲子/「紙の声」宮本紀子/「遺恨の桜」宮部みゆき
江戸の「ふしぎ」を集めたアンソロジー。
「睦月童」相手の「罪」を映し出す瞳を持った少女の前で明らかになる放蕩息子たちの罪。
「潮の…」両親を亡くし、江戸の商人に後添えとして迎えられた駒。暮らしになじめずにいたところ、住んでいるところで殺人があったことを知る。
「紅葉の…」「妖怪の子預かります」シリーズの短編。妖怪・玉雪と孤独な少年との関わり。
「紙の声」紙屑屋に奉公した太一は、主人の不思議な力に気づく。シリーズ化したらよさそう。
「遺恨の桜」岡っ引き・茂七シリーズ。拝み屋である少年・日道が襲われ、茂七は事件を調べる。何度読んでも面白い。宮部みゆきはうまいなあ。
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2021年第一刷、PHP研究所のPHP文芸文庫。5編。宮部 みゆき『遺恨の桜』何度か読んでいるはずだが、何度よんでもよい。名作。日道坊主には彼なりの思いがあるというところが、またいい。宮本 紀子『紙の声』その人が使用した紙を使って死んだ人を呼び出せるという設定は少し変わっているかも。それ以外は比較的普通の筋をもった話だと思うのだが、温かい話でよかった。
掲載作:『睦月童』西條 奈加/著、『潮の屋敷』泉 ゆたか/著、『紅葉の下に風解かれ』廣嶋 玲子/著、『紙の声』宮本 紀子/著、『遺恨の桜』宮部 みゆき/著、その他:「解説」細谷正充、編者:細谷正充
出典:「睦月童」『睦月童』所収(PHP文芸文庫)、「潮の屋敷」書き下ろし、「紅葉の下に風解かれ」『妖たちの四季』所収(創元推理文庫)、「紙の声」書き下ろし、「遺恨の桜」『<完本>初ものがたり』所収(PHP文芸文庫)、
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「霊験」がテーマの時代小説5作家によるアンソロジー
西條奈加「睦月童」(2015年同名単行本、5年前既読)
罪を映す鏡である睦月童イヲの目が金色に輝いて見えて、酒問屋の息子央介とその悪友たちは恐怖に駆られて改心する。
私のような俗人は、誰でも金色に見えるのではないかと思ってしまうのだが。
泉ゆたか「潮の屋敷」(書き下ろし)
江ノ島の貝細工職人の娘が、家族を亡くして取引先の後妻に迎えられたが、新居は強盗殺人事件の事故物件だった。知らなかったのは新妻だけで夫を責めるが、新築の家への故人の想いに考えが至ると、故人の姿が見える。
廣嶋玲子「紅葉の下に風解かれ」(「妖怪の子預かります」シリーズ)
白兎の妖玉雪が廃寺で出会った男の子は、死んだ母親の真っ黒な怨念を負って周りに仇をなしていた。玉雪は昔のことを調べ、仲間の力を借りて、母親の怨念を払い、既に死んでいた男の子の魂を解放した。
宮本紀子「紙の声」(書き下ろし)
太一は父親が事故死して紙屑問屋に丁稚奉公したが、そこの若い主人は故人が残した書き物から故人の霊を呼び出すことができ、人々の依頼を受けていた。太一はのぞき見して、主人が霊媒で健康を害していることを知り、同席して手を繋いで守るが、主人は太一の父親への想いを知って道を変えさせる。
宮部みゆき「遺恨の桜」(『初ものがたり』所収、20年以上前に読んだが、内容を忘れていた)
回向院の茂七親分シリーズ。霊視のできる日道さま(雑穀問屋の長助少年)が襲われて重傷を負う。長助の父親が、対立する二家の双方から依頼を受けていたり、元岡っ引きで調べていたことを「霊視」させていたこともわかるが、婚約者が失踪したという娘の話から、事件の意外な真相にたどり着く。
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ふしぎで切なさを感じさせる時代小説集。初読の作者さんもいて、他の作品も読みたくなりました。アンソロジーって、それがいいなあと思います。
特に好きだったのは、2番目のお話。今風に言うと事故物件ものなのでしょうが、泣かされました。
こちらの時代小説アンソロジーは、テーマが違って他にもあるようなので、また手に取りたいと思います。
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アンソロを作る計画をしているので、ふと市販のアンソロってどんな感じかなあと興味を持った。図書館にいって探してみると、アンソロだけの棚があって『おおっこんな感じなのか!』と、なんかすごくテンション上がってしまった。
過去の文豪の短編を集めたものや、現在活躍している作家さんが選出しているもの、テーマをピンポイントに合わせて作られたものなど色々で、数冊借りて、最初に読んだのがコレでした。テーマが同じでも、その内容には濃度差があって実に面白い。人情物っぽい話からファンタジーっぽいもの、ライトノベルっぽいものから本格時代小説とはば広く、なるほどアンソロジーとはこうした面白さがあるのだなと、納得した次第。
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女性作家5人の小説が、掲載されている。
西条奈加『睦月童』(むつきわらし)
田舎育ちのような口ぶりの女の子。
睦月神さまの子であり、人の持つ悪を映す不思議な目で、相手の心を見つめる。
日本橋の下り酒問屋の馬鹿息子と、友人2人が、湯島天神の参道のみみずく屋に、押し入ってお金を盗むのだが、……
ここの爺様も、この3人に対しての対応が、上手い。
この本で登場の童のイオ。
連作集もあるとか、是非読んでみたい。
泉ゆたか 『潮の屋敷』
江ノ島から江戸の簪問屋に嫁いだ駒。
この築地の屋敷の生活が、合わないところ、奇妙な噂を耳にする。
今でいう事故物件。
何故其処を夫は選んだのだろうか?と、疑心暗鬼。
江ノ島まで戻って見たけど、……行き場の無い自分。
そこで出会った老婆と猫。
築地に戻って、駒の見た物は……
廣嶋玲子 『紅葉の下に風解かれ』
今年は、うさぎ年。
弥助を助けてくれる妖怪ならぬ妖兎。
絶望の少年との出会いが、……
宮本紀子 『紙の声』
大工の父親が、足場から転落して死亡、父親のような大工には、ならないと、決めた少年。
その少年太一は、紙屑問屋へ奉公に出る。
其処の主人は、紙に書かれた字や絵から死者の霊を呼ぶ事が出来る。
太一はそれを知ってしまうのだが、番頭も女中も、みんな仲がいいのが、とてもいい。
太一が選んだ職業も……
宮部みゆき 『遺恨の桜』
これは「初ものがたり」で、読んだ気がする。
岡っ引きの茂七が、主人公。
雑穀問屋の三好屋の息子長助が、霊感があるとの事なのだが……
その霊視で見えた物は……
どれも、問屋さんが出てくる。
摩訶不思議な話ばかりなのだが、こんなふしぎがあっても良いなぁと、思わせる作品ばかりだった。