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戦略的ナルシズムではなく戦略的シンパシーにより国際情勢を見ていくこと、そしてそのためには歴史を学ぶべきこと
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トランプ時代に国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めていた著者が、長年の軍人としての経験と合わせて、国際紛争に関する広い知見を提供しているのが本書だ。
日本語版では600ページを超える大著でとにかくその要領に圧倒されてしまうが、内容は世界中の紛争を網羅的に捉えており、アメリカの高官はこれだけの情報を処理しているのかと呆然としてしまう(それでも中南米やアフリカは含まれていないのだ)。
ロシアによるウクライナ侵攻の後で本書を読むと、おそらくアメリカは比較的早い段階からロシアの動きを察知していたのではないかと思わされる。日本人の自分には想像もつかない世界だが、彼のような安全保障の専門家かつ最前線にいた人間からすると、世界はまだまだ争いに満ちているのだろう。
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量も多く、読み応えのある本で全部は読破できなかった。 アメリカの国家安全保障担当の補佐官として、ロシア、中国、中東、イラン北朝鮮などとアメリカとの関係について、相手をどのように推し量ってどう対峙すべきかと言う事について、彼の考えが書いてある
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戦場としての世界 自由世界を守るための闘い
日本語序文
原著まえがき
序章
第1部 ロシア
第1章 恐れ、名誉、そして野望:プーチンの西側に対する追い落とし作戦
第2章 プーチンの策略をかわす
第2部 中国
第3章 統制への執着:中国共産党が突きつける自由と安全に対する脅威
第4章 弱みを強みに変える
第3部 南アジア
第5章 1年限りの戦争が20回もの繰り返しに:アメリカが南アジアに抱く幻想
第6章 平和のための戦い
第4部 中東
第7章 いとも簡単だなんて誰の入れ知恵?:中東への見方、楽観からあきらめに
第8章 悪循環を断つ
第5部 イラン
第9章 悪しき取引:イランの40年に及ぶ代理戦争と成立しなかった和解
第10章 選択を迫る
第6章 北朝鮮
第11章 狂気の定義
第12章 それらがなければ、彼はより安全に
第7章 アリーナ
第13章 新たな競争の舞台へ
おわりに
Harper「Battlegrounds: The Fight to Defend the Free World」 2020年9月