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地政学を軸に過去から現在まで世界で起こった・起こっている問題を分かりやすく解説している。
世界史と地政学をブレンドし、各時代でどのように文明が発展していったかが世界地図を基に解説されており、その時代にその国がどのように動いたのか(16世紀のポルトガル、スペインの大航海時代突入理由など)がイメージしやすくまとめられた良書だと感じた。
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最新の国際情勢と地政学の理論を結びつけており、大変参考になります。地政学に興味のある方にはおススメです。
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地政学は危ない学問と言われことがあるらしい。
よんで納得。
昔から人間は自分の隣人を征服して領土を拡大し、物を奪うことばかりやってきたということだ。
この本を読んだことは、世界史をもう一度勉強したのと同じことだとわかった。
中国人の中華思想、西欧諸国の植民地思想、中南米の人種別ヒエラルキー、インドのカースト、日本の大東亜共栄圏も然り。人間はすべて自分勝手です。
でも特にイギリスのやり方はえげつない。
英国連邦って初めて知りました。
人間というのはそもそもそういう生き物で、それは変われないんだと思う。
もう自国の利益のみ追求しているだけでは立ち行かなくなってしまって、自分も滅んでしまうからSDGsとか言い始めたんだろう。
みんな同じ船に乗っているのに、
船の中でも殺し合うんだろうか。
地政学はすごく面白いんだけど、
果たして「人類の共存共栄」に
役立てることができるのだろうか。
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このシリーズは
項目の立て方や、レイアウトなどか
とても見やすくわかりやすく
アホな私には大変ありがたい
なんか難しそう…という
抵抗感なく読むことができる
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図書館で借りたのですが、この本は手元に置いて図鑑のように何度も眺めたいので購入することにしました。
2021年8月30日の発行なので、なんといっても情報が新しいのが良い。
トランプがやったことの振り返りもあるし、バイデンがやろうとしていることの記述もある。
ミャンマー情勢やウクライナ情勢など今ニュースになっている事柄にも多く触れられている。
第1章の「地政学を知る基礎知識」は20ページほどでコンパクトに整理されていて、これで十分。
第2章の「地政学から学ぶ近現代史」は、15世紀から現在までを60ページ、図が多いので実質30ページほどの感覚で読める。
歴史の知識にうとい私のような人間にとって最適な量と質でありがたい。
第3章以降で、日本、アメリカ、中国、ヨーロッパとロシア、中東という観点で現在の様子(各国の思惑)が語られている。
第8章は、南アジア、東南アジア、アフリカ、中南米、オセアニアが取り上げられている。
アフリカが取り上げられている地政学の本は少ないので、それだけでも価値があります。
ちゃんと索引もあるし、P8-P13のマップが目次にもなっていて使いやすいです。
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2、3週間前に、とある若手社長さんとお酒を飲みに行きました。
国際情勢の話になったのですが、社長さんの話についていけませんでした。
社長さんは、コロナ禍前は仕事で年に数回は海外へ行っていたといい、資産運用のため金や銀、株式なども購入していることから、国際情勢についての勉強が欠かせないそう。
私はほとんど聞き役に回り、自分の少ない知識をことごとく「古い」と否定されるのに及んで反省しました。
自分はローカル紙ですが、こう見えても新聞記者の端くれ。
国際情勢の話題についていけないとあっては、新聞記者の名折れですぞ。
といわけで柄にもなく「勉強しよう」と思い立った次第。
その際、考えたのは、近年の国際ニュースをまとめた本を読むだけでは足りないのではないか、ということ。
自分は、高校時代は日本史を選択していたので、世界史は勉強したことがほとんどない。
高校~大学にかけて国際ジャーナリスト、落合信彦にハマり、ほとんどの著作を読んでいましたが、今さら落合信彦でもあるまい。
まずは世界史の大きな流れをつかみたい。
さらには、地政学についての基礎的な知識も入れておく必要がある。
そんな視点で本書を選びました。
読了してどうなったか。
おお、日々の国際ニュースが手に取るように分かるようになったではないですか。
キーワードは「ランドパワー」と「シーパワー」、それに「チョークポイント」。
これらのキーワードを押さえつつ各国の動きに目を凝らせば、なぜそのように動くのかが見えてきました。
特に、中国の近年の動きについての理解が深まりました。
O社長、もう1回、飲みに行きましょう。
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不勉強な私にとって世界情勢の知識の下地を得るのに十分な内容で、読みやすく理解しやすい良書。
「私は平和に暮らしたいのに、領土拡大を狙う某国の脅威は年々高まるばかり。そもそも彼らは何を考えてオラついているのか。長期投資による資産形成を考える上でも避けて通れない。」と思って手にとった。(この問いに対しては、地政学により明確に説明できることがわかった。某国はその思想から、某国は必要なものが欲しいから、その地理的特性により「領土拡大」という手段を取っており、これによって地政学的に「ランドパワー」の国々として分類されている。)
この本は、世界史を地政学の観点から総ざらいしてくれるので、その時々の勢力の移り変わりについてざっくり把握することができる。学生時代に世界史をまともに勉強しなかった私にとって、最良の教科書だと思った。
地政学とは、国の営みを分析するときに使える、一つの有力なものさしとして理解した。確かに、地理的特性と人の動きは切っても切り離せないから。そして地政学というツールを使えば、未来についてもある程度予測が立つようになる。例えば、今まで漠然と同じ様に見えていた新興国たちも、発展の速度に差があるのは、地理的な理由があるから。そして、それは今後も容易に覆らないことがわかるようになった。
そして、不勉強な私にとって今さらショックだったのは、「中東、南アジア、アフリカが発展できず血を流す影には、先進国の介入があること」。
先住民を連れ去ったり、勝手に先進国同士で国境を引いて分断したり、軍事介入で対立させたり。
漠然と知ったつもりになっていたけど、あまりにむごい。
私は世界のニュースを見て、もう領土拡大とか宗教戦争とかテロとか内戦とか争いごとはやめて今の領土で前向きにやってけばええやん、、なんて思ってた。
今じゃ、先進国のエゴで勝手に分断された国々にそれを受け入れて前向きに暮らせなんて言えない。
平和で能天気に暮らせてきたこれまでに感謝し、その裏で起きていることを知らなかったことを恥じ、もっと視野を広げて生きていきたいと思わされた。
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大航海時代から冷戦終結までの近現代史や、米中関係やEU内格差などの時事ニュースを解説した、最新地政学の決定版。既刊シリーズ同様、オールカラーで地図や相関図、写真などを贅沢に使用。今さら聞けない地政学の基礎知識もきちんと網羅。
最近話題の地政学ですが、非常に分かりやすくまとまっていて初心者にはありがたい。直近の時事ネタにからめた部分が特に良かったです。なぜロシアが北方領土を返還しようとしないのか、中東の関係なども分かりやすくてこうやって今の世界情勢を理解する手立てとするのかと、地政学の面白さを感じた。年代を追って説明があるので、歴史を再学習する意味でも大まかな流れが分かって良い。思想の偏りも感じませんでした。
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ロシアのウクライナ侵攻を受けて、地政学の本をとなった際に、発行日が比較的新しいこちらを購入。
見開き=ワンテーマごとにカラーの地図や図解が入っており、初心者にも分かりやすく飽きない構成。隅から隅まで読むと情報量が多く、かなり読み応えがあった。
基礎知識では地政学のキーワードである、ランドパワーやシーパワー、チョークポイント、緩衝地帯などの説明があり、世界情勢を見るにはそういうところに着目すれば良いのか、ということがわかる。
また、近現代史の章は、時代ごとに世界を横串で見ることができ、ヨーロッパの複雑な外交を理解する手助けにも。
後半は地域ごとに最新の時事ニュースが盛り込まれ、ロシアのクリミア併合や、ロシアが懸念するEUの東方拡大についても解説されていた。やはり侵攻が始まる前から、地政学には紛争リスクの高い地域として注目されていたのだなと認識。
温暖化によって北極海航路が実現すると、ロシアが一気にシーパワーの大国になり得るという可能性など、環境の変化で地政学的な勢力地図が変わるというのも興味深かった。
ほか、エアパワーやサイバーパワー、宇宙空間で繰り広げられる軍事勢力争いについてもコラムで言及されており、地政学の知識を幅広く学ぶのに役に立つ一冊だった。
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攻めるとか支配するとか繰り返してる。
昔から同じ事を何度も何度も…
もっと違うところに力を注いだら人類はもっと違った世界を見られたのかもしれませんね。
読み終わったらなんだか悲しい気持ちになりました。
この様な観点から世界を見るという感覚が無かったので、内容としてはとても面白かったですね。
毎日戦争が報道されているのでこの様な地政学の本も売れているのかな?
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書店であれこれ見比べて選んだ一冊。
わかりやすい書籍がいっぱいあって迷ったけれど、この本はカラーで、図解や写真が多くて理解しやすい、かと言って内容は軽くなく、知識欲にしっかり応えてくれる感じ。章立てが基礎知識、近現代史から始まっていて入門者にはありがたい。
なにより冒頭にちゃんと地政学の基本と必要性を説きながら、巻末にその限界についても俯瞰しているのが正直というか真摯な本だという印象を受けた。
手元に置いてちょこちょこめくって、知ってる事を少しずつ増やしていけたらいいな。
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地政学の知識が網羅されていて、体系的に学べるのが良い。
時事ニュースも多くの記載がある点も評価できる。
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最近の世界情勢を俯瞰するにあたって、地政学に関してもう少し読んでおいた方が良いかなと思い手に取ったが、これまでの歴史や現状の再認識と言う意味で役にたったかな。
1.基礎知識 では、ランドパワーとシーパワー、ハートランドとリムランド、チョークポイント、内海、緩衝地帯等、地政学を学ぶにあたっての重要語句の説明。
2.地政学から学ぶ近現代史 では、15世紀から直近までの世界の言ってみれば弱肉強食の歴史。
3.日本を取り巻く状況 では、日本の環境的な特徴と日韓問題、日米関係、対中対ロ問題について。
4.中国の覇権と東アジア では、中国の野望と他国との関係。
5.「シーパワー大国」アメリカ では、アメリカの対外政策の歴史と対中問題。
6.対立続くヨーロッパとロシア では、特に近代になってからの欧州とロシアの関係。
7.思惑が絡む中東情勢 では、欧米列強に振り回されてきた中東の地理的な特色と歴史。
8.エリア別に見る地政学 では、南アジア、東南アジア、アフリカ、中南米、オセアニアの、列強各国や中国との 関係。
をそれぞれポイントを簡単にまとめて説明してくれているので、理解しやすい。
それにしても、こうしてあらためて見て見ると、「自由と民主主義」だの「人権」だの「法に則って」だの、基本的価値と思われるものが大手をふれるようになったのも、つい最近。日本が手本としていると思われる欧米諸国の悪どいこと。
今でも結局弱肉強食、自国優勢と言うか、為政者の自己利益優先で世界は動いているんだろうな。
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ニュースの理解度を深めるため読んだ。
イラスト付きの解説でわかりやすい。特に中東問題は、複雑で理解が難しい。ただ多様な国際問題の要因として、本書で挙げられる地理的要因が大きいことは分かった。米露の旧冷戦構造、中国進出など大枠は理解できた。
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地政学が楽しくて、いろいろ読んでみたけれど、私のベストはこちら。
そもそもの地政学の考え方、世界の歴史、今の世界のパワーバランスと情勢。
この一冊ですべてを網羅してある。
日本史好きの私の世界を広げた一冊。
読んだだけでかしこくなった感、満点w