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シリーズ第5弾
物語としてはシリーズ三作目の「教場0」の後の話で、
風間道場と呼ばれる実戦教育の連作集。
・硝薬の裁き
・妄信の果て
・橋上の残影
・孤独の胎衣
・闇中の白霧
・仏罰の報い
の6作収録。
教場0同様に、刑事コロンボや古畑任三郎のようなは倒叙物ですが、前作以上にオチがしっくりこないのは、どうしてなのでしょうか?
とはいうものの、どうしても風間=キムタクで脳内変換されてしっくり来てしまって面白いです。
最後に警察学校に移籍することが決定するので、風間道場の続編はないのかな。
それでも、このシリーズは何らかの形で続きそうです。
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各署の経験三ヶ月程度の刑事が派遣され風間の実地による指導を受ける風間道場。6人の門下生と6件の事件の短編集。風間は門下生に質問とヒントを与えながら考えさせる指導。時には厳しく時には褒め称える。「見てはいなくても聞きはした」「疑うことから始めよ」「妄信は命取りになる」「現場に戻れ」「被害者の立場を忘れるな」事件そのものの犯人や動機などは冒頭で示され風間道場を視点としている。最後の千枚通し事件の犯人による犯行予告。本部長は風間を警察学校勤務の辞令を出し匿うと。見事に次作に繋げる筋書きだとニンマリした。
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風間教場シリーズの最新作は、風間が千枚通で片目を突かれてから、警察学校の教官につくまでの間の事件の短編6編でしたが、さすがの風間の慧眼により、それぞれの事件を解決するのが最高に面白かったです!
まだ千枚通の犯人と風間の決着がついていないので、その決着がどういう展開をみせるのか今後の続編で描かれると思うので、そこが楽しみですね!
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風間公親が、様々な新米刑事の指導をしながら、事件解決する連作短編集。読者からは真犯人はすぐに分かるので、証拠や自白をどうやってとるかがメイン。
ネタそれぞれなかなか面白かった。銃を撃った証拠の話とか、通り魔殺人に見せかけて殺す話など。
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風間刑事指導官の変わらぬ鮮やかな推理に拍手喝采だけど、50ページに押し込まざるを得ない性急さは、物足りなさも。連続犯の十崎も気にはなるが引っ張り過ぎ…もういいかな。「人の顔って、作り笑いをしたり、気取ったり、ごまかしたりしているときは、左右対称ではなくなるんです。そういう経験を積み重ねるから、どんどん歪んでいくんです」なるほどそうだったんだ…だから美人に歪み目立つんだ。納得。
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風間公親が警察学校の教官になる前、刑事課指導官時代のエピソードを綴る短編集。
対象者には何事も見逃さず、疑い、自分の頭で考えることを厳しく要求する風間が完璧すぎて現実味に欠ける。
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是非、連続ドラマ化してほしいですね。
短編5篇、あっという間に読破しちゃいましたね。
今回も、キレキレの風間公親にドキドキ、わくわくしちゃいました(笑)短編なのに、読後の満足感は充分♪
場面は、義眼になり、現場の第一線から退き、風間道場なる若手育成のOJT時代、警察学校へ異動する前になります。
風間をアイスピックのような錐で刺した犯人、十崎が常に見え隠れしており、次の話で出てくるのか出てくるのかと期待して読み進めていましたが……。
陶芸家のトリックは、秀逸でしたp(^^)q
勧善懲悪は読んでいて、スッキリしますね♪
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倒叙型ミステリの王道を行く本書。犯行に及ぶ迄の心状や行動が深く掘り下げられ、犯人に感情移入した。簡潔で明快な筆致。多分な知識も伏線回収も秀逸。部下の育成手腕も風間公親らしく愛を感じた。
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ドラマ化ですっかり勢いのついたシリーズに。もう表紙がキムタクに見える。犯人から見る風間教官の姿が、なんだか新鮮に感じました。そういえば、このシリーズって、一般人の「犯人」って、全然出てきてなかったんだな。
2021/10/8読了
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風間が警察学校の教官になる前の前日譚。
さまざまな事件の短編集。
さすがに殺害したその場で産気づき、出産してから帰る途中に目撃され、スリムな女性って無理がないかな。
ラストのエピソードで辞令がおりてた。
連続通り魔事件の千枚通しの犯人がまだ、(十崎)捕まらず、そいつが逮捕した風間を逆恨みして右目を刺し、今度は左目も狙うという宣戦布告らしきものを送っていたけど、これは続きがあるってことだよね。
読んでて、やっぱり白髪頭のキムタクが浮かぶわぁ。
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実地で刑事を鍛える風間の指導を描いた倒叙ミステリ連作集。やはり風間はカッコいいけれど、怖い。「警察学校からやりなおせ」と言われるのも嫌だけれど、何も言われないのもたしかに怖いですね……だけどこうやって育っていく刑事たちの姿も頼もしいです。そして倒叙ものって……どうしても犯人の立場に立ってしまうので。結局は暴かれてしまうこともわかっているのだし、誰も彼もが可哀想でしかたない印象でした。
お気に入りは「仏罰の報い」。これは思いもよらないことでした。まったく見抜けなかったのだけれど。それを念頭に置いて読み返してみると……ああ、そういえばそうなのか。
「闇中の白霧」はなんとなーく手掛かりには気づいて、そういうことなのかな、とは思いましたが。あまりに怖すぎます。まだ犯人の方が可愛げがありました(苦笑)。むしろ可哀想かも。
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県警本部刑事部捜査第一課に配属された新人刑事と事件解決を指導する教官・風間公親の活躍が描かれる六つの短編集。第三話「橋上の残影」で犯人特定の映像を撮影していたものが何であるか分かったとき、そのアイデアに驚かされた(ちょっと"痛み"も感じた)。
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風間公親シリーズ。
テレビドラマの影響か、装丁がキムタクに見える(笑)
このシリーズも長くなって、今回は一休みの軽い短編集。
犯人が分かっている謎解きはあまりわくわくしない。
そして、最後に待ってました!と思える瞬間。
これがまさにこの本のどんでん返し。
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【収録作品】第一話 硝薬の裁き/第二話 妄信の果て/第三話 橋上の残影/第四話 孤独の胎衣/第五話 闇中の白霧/第六話 仏罰の報い
右目を失ってから、警察学校の教官になるまでの間の、風間道場の話。倒叙形式で、若手刑事たちが真相に気づく過程が描かれている。
第二話と第五話以外は、被害者の自業自得。ただ、犯人は、手を下して自らと家族の人生をより悲惨にすることもあるまいにとは思う。第二話の教授のやり方はうまいど、何も卒論でやらんでも。自分を守るという意味でも、もろもろ配慮不足ではある。
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木村拓哉さんが演じる風間公親が、警察学校勤務になる前の物語。
いくつかの短編がまとまっていて読みやすい。
一連のシリーズを木村拓哉さんでドラマ化以降、初めての単行本と思われ、表紙に描かれた風間公親のイラストが木村さんに似ている気がする。
風間のような、思慮深く近寄り難くて鋭い指導教官は、ただただ尊敬。
地図や放射線等、馴染みの薄いことも知ることができてよかった。