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セロ弾きのゴーシュのように中村先生はアフガニスタンに行って医療での救済を初めて医療では人は救えないとして井戸を掘り用水路の建設を始めて25年いろいろな動物がゴーシュに音楽の手ほどきを受けにきてゴーシュがセロがうまくなったように中村先生もでくの坊で大きな仕事をされたのだなと思う。宮沢賢治を愛読していたのだがそんな話を聞いてみたかった。
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わたしはセロ弾きのゴーシュ 中村哲 NHK出版
文章がうまく感動する本はあるけれど
後味の清々しい本は少ない
この本は時間をかけて問われるままに
淡々と語る言葉を書き起こしたもので
自然体が作り出したせいなのだろう
飾りのない本音が滲み出しているようで
写真を眺めているように読み終わり
その先のパージを空想物語で
描き足している自分に気づき
自分に照れている自分を見ながら
更に夢の続きを思い描く楽しい本でした
何よりもこの活動を静かに支え続けて来た
ペシャワール会に頭が下がると同時に
中村哲さんのいなくなった
今後のペシャワール会の活動に期待しています
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中村さんはまさに宮沢賢治の「雨ニモマケズ」だと思った。貧しい、困っている人たちのために医療を行い、旱魃のために用水路を作った、雨にも負けず風にも負けず。
「人が生きて、死ぬことの意味を、日本人は忘れているんじゃないかという気がするんですね」
やたら寿命を延ばすことが果たして医療なのか。
医療で長生きさせてもらったこの命をどう使うかについては何も言わない。
何となく生きている現代人。
自分で自分を殺す自殺者の増加。
生きるとはどういうことなのか、考えさせられる本でした。
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【1冊フォトリーディング】【マインドマップ】
わたしは「セロ弾きのゴーシュ」/中村哲
快な目的として、どうしてアフガンに滞在したのか知りたい として読み始めました。
3つの質問を快な目的を達成できました。
しかし、自分の質問や目的が、あまりにも、ちっぽけで、近視眼的であったことに気付かされました。
人生やセカンドライフの生きがいを考える上で、
エンドポイントの「死生観」の着眼点を入手できました。
とても大きな大きな思考を始めると、一歩踏み出せなくなるので、
中村先生から、”一つの縁だよ” ってシンプルに考えれば
ってアドバイスもらった読後感でした。
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中村哲さんの言葉からはほとばしる生のエネルギーが感じられて、それに触れるとわたしの心の中が何と言ったらいいのかわからないけど、なんか激しく揺さぶられる。
わたしたちは生まれてからずっと、欧米社会の風潮に流されて、それが普通だと思って生きてきたけど、全然普通じゃなかったんだな。
わたしたちが物と情報にあふれた生活をして、過度な消費をした代償が、アフガニスタンなどをはじめとする国々の一般市民にいってしまって、多くの死者を生み出して…
なんでツケを払わされるんだろうなあ。自分たちになんの責任もないツケまで払ってるのに、アメリカやらイギリスやらが土足でドカドカ勝手に入ってきて。不条理。
こういう本を読んで世界の矛盾をどんどん知ってしまうと、本当に生きることがつらくなるんだけど、でもそれもちゃんと背負ってただ生きていくことが大切なのかな。
何かを選択するときはその先に何があるのか、ちゃんと知ってから選びたい。
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アフガニスタンで活躍した中村医師そして活動半ばでの死亡、実に残念だが現地の人々への自立の道に貢献した行動には頭が下がります。
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中村先生の活動や生き方に触れることができた。同時に日本で報じられていないことはたくさんあり、自分から情報を得ようと思わないと得られないのだなぁと感じた。アフガニスタンは戦闘や旱魃続きで可愛そうと思われがちだけど、日本人が忘れてしまっている生き方があり、決して可愛そうなだけではない、むしろ羨ましい部分もあるのだなと学びました。
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上野千鶴子さんが、哲さんみたいな方が
いるから男性を一括りにして幻滅する
ことは出来ない。(こんなニュアンス)
と仰っていたので読んでみました。
付箋貼る箇所がめっちゃありました。
話し口調だったので、人柄なんかも
伝わってくるような、そしてメディアでは
知り得なかった国の状況などがわかって
よかった。
人間の純粋さみたいなのが確かに
日本には無くなってきたなと。
細かいことで文句いいすぎだなと。
何ていったらいいのかなぁ、
ちょっと言い方変だけど、
哲さんは絶対に
生まれてきた価値のある生き方を
した人だなと思いました。
目の前の問題を解決しようと
流れに任せて生きてきた様でいて、
実は哲さんではないと出来なかった
という気がしました。
一方で、
なかなか会えないご家族は、
どんなふうに思っていたのかなとも
気になりました。
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アフガニスタンの住民が抱える問題に根元から取り組んでこられたことがよく分かった。
これだけ壮大なことにチャレンジしているのに、偉ぶらず、淡々と語る姿に人物としての魅力が感じられた。
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中村哲さんの力強くも優しい言葉。それにセロ弾きのゴーシュの物語が途中に挿入される。編集してくれた方に感謝。
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新聞程度でしか中村先生のことを知らなかったが、この本を読んで、その偉大さが心に染みた。
決して気負っていろのではなく、自然体で、本当に現地の人に寄り添っているからこそ、井戸を掘るし、用水路を作る医者であったんだな。
あらゆる人にこの生き方を知ってほしい。
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善意があれば何でも良いわけではなく、「現地の人の需要に応え続ける」、「誰もやらないところを、自分たちがやる」ー この姿勢にはとても共感するし、その姿勢を貫き活動を続けられた中村さんを本当に尊敬する。
メディア報道は切り取られた現実であり、もし自分も問題解決がしたいなら、その現場に赴き、自分で情報を取ることが大事だと感じた。募金も、使用用途まで考慮しないと、必ずしも問題が解決に向かうわけではないということも勉強になった。
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もう 20年も前に なるでしょうか
ケニアのストリート・チルドレンへの支援活動を
長年しておられる方に誘われて
ナイロビ近くの 孤児院に行ったことがある
その時に 日本人のスタッフの方もおられて
その方とお話をしていて
ー本当は 私たちのような
(ケニア人ではない)外国人が この現場に
必要とされなくなるのが
私たちの 一番の希望なのです
と おっしゃっておられたことが
強く印象に残っています
それから しばらくして
中村哲さんへの賛同をしておられる
日本人の方と出会った時に
その方も また
(中村哲さんが)同じようなことを
おっしゃっておられた
と お聞きしました
中村哲さんには むろんのこと
異国の各地で
そんなふうな 心の持ち様で
活躍しておられる方には
ほんとうに 頭が下がります
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新聞で時々、アフガニスタンのことを書いた記事があっても難しかったこと。なにが
起こっているのか、この本を読んで、少しみえた。医師中村哲さんの活動をつづった本。アフガニスタンでハンセン病と厳しい干ばつ。内戦での空爆。
その環境で医療活動と、現地の人々と力を合わせた水源確保や用水路をつくること。
食糧配給。文章のなかから伝わってくる中村哲さんの思いや信念に心がゆさぶられた。すべてはみんなが安心して作物を「食べれる」社会。
戦争や地球温暖化、疫病で荒れた土地の緑を復活させて、人々が自分たちで暮らせる世界。今の日本で危惧されてることがもう他の国で起こっている。
一人でも多く、中村哲さんのことばをこの本を手に取って感じてほしい。
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まさに、魂の本。
①たとえば、地雷でよく足を負傷しておいでになる方があります。山の中では。片足ですと、杖をつきながらでも人に迷惑をかけずに生活ができる。。ところが、両足をなくしますと、たとえ命が助かっても、これは車椅子など使える生活ではありませんので、かえって、この人が生きておるために、一家全体が破滅するということもあり得る。その場合は、私たちとしても始めから助けない。(p40)
☆日本はさ、どんな方法を使っても生かすのが当たり前なんだけれども、ここでは違うんだね。よかれと思ってやることが、かえって迷惑になるというか、あだになることはよくよく考えておかなければならない。ようするに、親切にすればいいってもんじゃない。
②たしかに、長生きするというのもいいことですが、その長生きさせてもらったこの命をどう使うかについては、何も言わない。(p42)
☆自分の命の使い方。ただ生かしてもらっているだけではだめ。
③現地でみると、さっきも言いましたが、死んでいくということを甘んじて受け入れるということは、何も、命を粗末にしていいということではなくて、逆に、生きておるというのは、自分の意志で生きているのでなくて、いかされておるという感謝の気持ちと表裏一体なんですね。
☆感謝して生きる。シンプルなこと。