投稿元:
レビューを見る
愛してやまない我が子に、その輝ける未来ために、今の自分達に出来うる限りのより良いものを与えたい、と思いながら、なーんでか間違っちゃうのが親なんだよなぁ。
息子よ、いろいろごめんよ〜〜(^◇^;)
親も親になってから成長するわけでさ…。
でも、無事に?成長して、元気で、自活してくれてるので、まぁ良し!?
うん。離れてても、元気にしてくれてるのが、いちばんの親孝行だよ〜〜!!!
投稿元:
レビューを見る
自分自身の中学受験の経験と合わせて感じられる。
今はもう大人になったからか、自身の母と、この物語の母親の気持ちも少なからず推し量ることができ、さらに苦しい。物語の母親は、決して教育ママ的な立場では無く、むしろほんわりしたタイプ。父親は中学受験経験者で、実は失敗したと思ってるもののそれを指摘されるのは嫌だというタイプ。
母親、褒められて嬉しくなって上を求めてしまって、やんわり現状肯定しようも歯切れが悪く、一方で息子の友達の成長に焦りに嫉妬に醜い気持ちに覆われつつ…なんてところがかなり、リアルな部分も。
ちょっと泣いた
投稿元:
レビューを見る
中学校入試のお受験ドラマ。
何気に受けた全国テストの成績が良かったばかりに
受験の沼にはまり込んでいく家族模様が
痛々しくもリアルに描かれています。
いい学校を卒業することが
いい人生を歩めるかどうかは
永遠の謎であるわけだが
結局は子供本人の自覚力に
左右されてしまうので
親としての努力にも限界を感じざるを得ない。
投稿元:
レビューを見る
母親の気持ち、ほぼ共感。最後はさすがに行き過ぎだけど。
母親の言葉が想像以上に子供を縛り付けていることがあること。
子どもは自分で道を選ぶ。親は支えるだけ。
忘れないようにしたい。
投稿元:
レビューを見る
この母親の気持ちよく分かる。
だから先がどうなるのかがすごくこわかった。
子供自身がやっているようでも実際は親が操っている人生ってらどのくらいの人が気付くのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
これは単に中学受験の話ではなく、教育虐待の話、だと思った。
受験に過熱する毒親。受験に過熱しすぎて狂った家庭。
読んでいてこんな親にはなりたくない、翼が本当にかわいそうになってくる。
ついには、父親が手を上げていて…げ、この家庭身体的虐待もしているのか。ここ辺りから読むのか辛くなる。
・自分の存在意義を子どもに見出している
・父、母という役割期待へのプレッシャーを感じている
・人に何か無理矢理やらされたことで成功した体験がある
・子どもをコントロールできると勘違いしている
そんな親が受験に過熱するのかなあ。
翼は結局一校だけなんとか受かったエンドだったけれど、結局そうやって入った学校でついていけなくなるんだろうなあ。
投稿元:
レビューを見る
いずれ自分の娘を中学受験させるべきかどうか、参考になるだろうかという思いで手に取った一冊。
第3章は涙しながら一気に読んでしまった。
自分を円佳に重ねて、まだ幼児の娘しか育てていないのに、その気持ちが痛いほどよく分かる気がした。
何にしても、親の自己満足のために子どもの人生を犠牲にしてはいけない、子どもが本当に幸せになれるには親はどうするべきなのか、そんなことを考えさせられる本だった。
投稿元:
レビューを見る
ここまで壮絶にしてくれたからこそ、中受関係なく、親が自分自信を振り返る事が出来る本だと思う。真治はただ勉強を教えるだけにして欲しかった。そんな姿を見たから、円佳ちゃんも反省したかも知れないね。ママ友や塾の先生に救われた。つーちゃんトラウマになるかも…。
投稿元:
レビューを見る
中学受験の現実が描かれていると思った。
リアル過ぎて、真っ只中にいる人は読めないかもしれない。
高校や大学と違って、ある意味中学受験は特殊なのだと思う。
その特殊な世界での親の心情が見事に描写された一冊。
投稿元:
レビューを見る
これから中学受験の世界に入っていく家庭の両親必読の書。
自分は違う、自分はこうはならない。
そう思っていてもこの特殊な世界の闇への引力は凄まじい。
最初のうちは「この母親、常に典型的にやってはいけないことをやっているな」と思いながら隙間時間がとれたときに少しずつ読み進めていたが、第三章に入ってからは恐ろしさから結末を早く知りたくなり一気に読み進めた。
作者自身も中学受験の親側の経験者とのこと。
きっと自身や周りをみてきて感じた危機、恐怖へ警鐘を鳴らすために書いてくれたのだと思いたい。
いつも読み終えると収納の都合で離れた部屋の本棚に入れてしまうが、この本は息子の中学受験が終わるまでは目につくところに置いておいて、心がざわついたらすぐ手に取れるようにしておきたい。
投稿元:
レビューを見る
東京で中学受験をする母と息子の話。
作者も子供の中学受験経験者であるため、非常にリアル。
主人公である母親だけでなく、父親、祖父母その他の登場人物の中にも自分が投影されているようであり、一気に読み終わった。
最近ますますブームの気配がある中学受験だが、日本全体で見た時にここまで熾烈な中学受験は都内一部の特殊なものであり、小学生だけでなくその保護者にも襲い掛かるとてつもなく大きなプレッシャーは経験者でなければ到底理解できないものだと思うが、その葛藤や苦しみが丁寧に描かれていた。
投稿元:
レビューを見る
未来屋小説大賞ノミネート作品
四年生の翼が小学生の塾で、入塾テストをうけるところからはじまる。
そこまで勉強していないが、いい成績が出たので、入塾し、名門中学を目指すことになる。
良い点数を取れば親も講師も喜ぶので、カンニングをしたり、点数を偽装したりしてしまう。日常の勉強も寝る時間以外はほとんど勉強している。
水泳も得意(とはいえ、オリンピックを目指せるぐらいではないが)だったが、塾の為にやめたりする。
最後はハッピーエンドのようだったが、中学受験に狂った家庭の話で、割とよくある話に感じた。
子を持つ親として恐ろしい。
投稿元:
レビューを見る
ふいにCMとして流れた「全国一斉実力テスト」。最初は興味本位で息子が受けたのだが、次第に周囲の環境に影響を受けて、本気で中学受験を目指そうとする。でもまだ小学2年生。難関校を目指そうと、大手の進学塾に通い、家族ともども協力していく。苦難ありの4年間が始まる。
中学受験を目指す長期にわたる、ある家族の物語でしたが、壮絶でした。読み進めるたびに「何のために受験をするのか?」が思い浮かびました。それほど家族の壮絶さが伺えました。
個人的には中学受験は経験はないのですが、この小説を読んだ限りでは、自分だったら耐えられない印象でした。
内容としては、全3章で、8歳、10歳、12歳の章に分かれています。その節々で起きる息子と塾と親との関係が変化していきます。
「子供が良い人生を送ってほしい」が為に受験をするはずが、時が経つにつれ、あらゆるものが崩れていきます。
ある一人の受験体験記として、色んな方に読んでほしいと思いました。それぞれの葛藤が丁寧に描かれていて、共感する部分もありました。
それぞれが思う「受験」に対する気持ちが、どれも間違えてはいないのに、共有すると、なかなかうまくいかない。
特に受験の主人公である息子の気持ちが、痛々しかったです。始めは「褒められたい」「上を目指したい」という純粋な気持ちだったのが、次第に周りの影響により、おかしくなる姿に大人として、ちゃんと向き合わなければならないなと感じずにはいられませんでした。
幾多の困難を経ての最終章。中学を受験するのですが、今までのことがあったので、最後は涙が出そうでした。
結果は良くも悪くも、子供が幸せであればそれでいいのではと思いました。これからも頑張っていただきたいです。
投稿元:
レビューを見る
ずっと「中学受験」というものについて、自分なりの考えがまとまらずにいる。
先日星5つをつけた『金の角持つ子どもたち』とは、また全然ちがう中学受験の話。
どちらも実際にありうる話だが、こちらは端的に言えば「教育虐待」の話である。
本書を読んで、そして自分のまわりを見て思うのは、中学受験で不幸になるのは「ちょっとできる子」のおうち。
トップ校にらくらく受かる子の親にはわからない。
はなから期待をかけないような成績の子の親にもわからない。
同年代の中でも、「ちょっとできる子」の親が、狂気の世界へと足を踏み入れ、せっかく「ちょっとでき」ていた子どもをこわしてゆく。
ママ友どうしの、虚栄、自虐、プライドがまぜこぜになった会話がリアルで、自分もその場にいるのではと錯覚しそうなほど。
中学受験を肯定するか否定するかは自分次第。
どちらを選んでも、「気にしない」ではいられない。
投稿元:
レビューを見る
比喩ではなく胃がキリキリした。中受の為に塾通いしたことがある私としては「オカンがこんな母親じゃなくて良かった」のひと言。小学2年生から優秀な息子。トップクラスの私立中学も狙えると塾の先生は言う。高まる期待。上がり下がりする成績に異常に一喜一憂する母。息子が誇らしい気持ちもわからなくはないがとにかく重い。息子に自分を投影しすぎ。無意識に子供をコントロールしようとするのもゾッとする。でもこんな人いそう、というリアリティが凄まじい。ママ友関係の生々しい会話も戦慄モノ。中学受験希望の親は必読にしたいくらいの名作。