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前巻より字数が多く内容も難しくなってきました。自分の中では一番衝撃的な「小麦に飼われているのは誰?」が、文章に比較してスッと入ってこなかったのは既に知っていたからかな?漫画に邪魔されたか?
人種差別、ジェンダー問題も生物的な原因では無く、社会文化的なフィクションであると作者は言います。
(未だに)男と女は違うのだから、当然役割も違うのだという考えは自分も含めて人々の中には根強く残っています。
問題はその違いが偏見に繋がり、社会的地位が低く留め置かれ、選挙権が与えられなかったり、ガラスの天井のような状況が続くということなのです。
2021年現在では、それはおかしいと思う人も増えているように思います。まだ、拮抗していますが戦争も革命も起こさずに社会は変わってきたのです。それこそ女性の特性を活かした変革でしょう。
(未だに)としたのは、後50年したら、この考え方も古くなってしまうのと、揺り戻しだってあるかも知れないからです。
漫画になっても、古代からの歴史や地理などを網羅しているため、前提となる知識が無いと読み進めるのに苦労する本ですが、フィクションを疑うきっかけになると思います。
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『文明』とは?!
農業革命からヒエラルキーの成立、そして人種差別やジェンダー問題まで。
本で読んだ時よりもやはり、こういった媒体になると読みやすく理解しやすい。とは言え理解できないのが人間。
また繰り返し読むし、次回作も読むし、前の巻からも読みたいし。
知的好奇心を満たしてくれるだけではなく考える事を指し示してくれる。
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まずは人類が食料の安定供給を望み、始めた農耕が、人類を穀物の奴隷にしたという話。
確かにそのような側面が有るのだろうが、農耕により人口が急増し、強大な力を人類は得た。それに沿い、権力者や強大な国家も生まれ、より多くの食料生産が必要となり…というループに支配されている状況。これはもう永遠に続いていくのだろうか。そう考えるとあまり楽しいものではない。地球人口はまだまだ増え、食料を増産し、環境は悪化し…うーん?
そして人種とジェンダーの差とは何かという話。
人種差別の歴史も詳しく書かれている。しかし現代の日本においてさえ、人種(とりわけ同じアジア人同士)差別が横行している。そういう人間に限って欧米白人種の意見を有難がる傾向も見られるので始末が悪い。
ジェンダーの差別。どこの国でもほんの数十年前まで、女性が虐げられていた状況。欧州では軍隊の指揮官は皆軍人経験のない貴族。では、そういう将校にも貴族の女性がならなかったのはなぜか。面白い視点だが、私としてはその後に書かれている生殖の効率的増殖を理由とした男女の役割別進化、みたいな考えがしっくりくる。
人類で殆どの文化圏・地域・人種で男性優位の社会が作られる必然性は何か?動物社会ではオスが大きく力強くても、メスが群れの主導権を握っている社会が有る(アフリカゾウやボノボ)らしい、そう考えると不思議ではある。
次回はフィクションスリーによる人類の統一物語。(バッドエンドか?)
スリーはお金・宗教・帝国=戦争なのか?更に楽しみな続編となる。
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文章の時の方が、理解しやすかった。物語は、漫画にすると、分かり易い場合が多いが、そうではないと、難解になるのかも。それとも漫画化上の問題か?
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⭐︎は3.5くらい(四捨五入して4)
私はマンガ版しかまだ読んでいませんが、難しい内容をわかりやすくマンガにしてあり、話も理解しやすく書いてあると思います。
ただ、量がすごい(笑)マンガだからと気安く読もうとするとなかなか読み終わりませんでした(笑)
内容は大人にも子供にもわかりやすく買いてあると思うので、子供へのプレゼントとかにはいいと思います。
大人が読んでも楽しかったので、読み物として手元にあってもいいかな、と思います。
字でズラーーーーっと書かれるよりも、マンガだから入りやすいかもしれません。
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農業革命の話。マンガはわかりやすいが、内容が深いので子ども向けではありません。大人が読むのであれば、原著を読んだ方がよい。
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イラストがオシャレで可愛い。いかにして人種差別/男女差別が作られてきたか、社会的な構造に影響してきたかという部分を理論的に説明している。なんとなく学校や本でのざっくりとした歴史的人種差別(ジム・クロウ法やアパルトヘイト撤廃のくだり)については学んできたつもり、だった。実際は何十年ものの時間と共に偏見、経済的な負の連鎖、そしてそれを正当化する人々と文言が奴隷解放後も何百年も尾を引く結果を形作っていたのだ。
人種差別はいけない。多くの人がこれに賛同するはずだが、その"中身"をしっかり学ぶかそうでないかでその重みはずっしりとのしかかってくる。
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人類の文明は虚構を信じる事で進化したが、弊害もあった。
どの虚構をどれだけの人に信じさせるかによって、未来を変えられる。
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絵が下手で~~農耕・牧畜を始めたのが失敗だった。支配層は被支配層を支配するために虚構に虚構を重ねたって論理。納得できる部分と,妙に思う部分があるねぇ。差別がなくならない(あるいは縮まらない)理屈は何となく解る。女性差別がなくならないのも同様の理屈だろう。
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社会通念というものの一部は、集団秩序をつくるただのツールであり、一部の人たちが利益を獲得・保持するために在るもの。人類の歴史を概観しながら、解説してくれる。
「良い秩序」をもつ社会集団とはどんな状態なんだろう?
そのためにどんな「想像上の虚構」が必要になるのだろう?
との課題に誘う。
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文章の方の書籍は、分厚さに圧倒された為、漫画のこちらを購入。。。
だけど、漫画の方にしても、ページ数とサイズに圧倒され、正直、半年近く積読になってましたorz
読みだすと…一気に読み進めることができます。
農業革命により、人は幸せになったのか?
小麦に支配される人類、人類は他の動物たちも支配する。
小説の「モモ」を思い出す。
狩猟民族時代が幸せだったのか?
…ただ、私はもう「自然に還る」ことは不可能、システムや歯車に組み込まれた一生を送るしかないのか…とちょっと冷静になった。
(どれだけ頑張っても…という感じ?)
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何種ものヒトのなかで唯一生き延びたホモ・サピエンスは、世界各地に進出し、壮大な文明を築いた。その意外な影響とは? 世界的ベストセラーの公式漫画化、待望の続編! 全頁フルカラー。(e-honより)
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言葉悪いが手っ取り早く原作を理解するには、マンガアプローチはありがたい。原作後に読みましたが、頭の中でイメージが沸くようになりました。
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少年ジャンプで育った世代なので漫画はとても分かりやすいです。ただ、日本人は人種差別、宗教に対する知識も経験も少ないので、訳者の簡単な解説がもう少しあっても良いかなと思いました
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漫画アプローチでハードルを下げてくれている本。
文明の中で様々な仕組みが発明されていく中、影になってしまう部分にも光が当たる。⚫︎⚫︎で▪️が生まれた、みたいな一言で済まないのでリアル感とともに理解できる。
一方、日本のよく練られた漫画スタイルに馴染んでいると、視点や登場人物がコロコロ変わるのに少し戸惑う。