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期待外れだったかな。。。文庫なら十分楽しめたけど
単行本でのお値段を考えるとちょっと微妙。
あっと驚くような展開でもなし、流れが毎回同じで(あえてだろうが)
単調でしつこく感じてしまった。
私には合わない本で残念。
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笛吹太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』読了。肩肘はらない"コージー"な謎の数々。読みやすく楽しい。
しんどいことがあってもこういう本ならするする読める。こんな短編集を読みたかった!
中学の図書室で読み漁ったアガサ・クリスティを思い出さずにはいられない。本格だけがミステリじゃないよな、と。続編を待望する。
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【収録作品】コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎/コージーボーイズ、あるいはありえざるアレルギーの謎/コージーボーイズ、あるいはコーギー犬とトリカブトの謎/コージーボーイズ、あるいはロボットはなぜ壊される/コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき/コージーボーイズ、あるいは見知らぬ十万円の謎/コージーボーイズ、あるいは郷土史症候群
古き良き「黒後家蜘蛛の会」の系譜に連なる作品集。探偵役はもちろん古式ゆかしい執事然としたカフェ店長。雰囲気はいい。謎もそこまで捻っておらず、わかりやすいが、〈コージーボーイズの集い〉という会の雰囲気には合っている。
ただ、好みの問題なのだが、あとがきが多すぎるのと、タイトルが長すぎるのがひっかかる。
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面白かった。
カフェで美味しいお茶とお菓子をいただきながら、ミステリの話に興じ、マスターが持ち込まれた謎を解くという、コージーミステリでもあり、安楽椅子探偵ものでもあるミステリ。
私は各話の冒頭で出てくる定型文、『作品の悪くちはおおいにやるべし、ただし人の悪くちは言ってはならない。もっとも後者の誓いはしばしば破られる。』という《コージーボーイズ》のルールがとても好きだ。
さて、収録作の内容について。
最初の「居酒屋の謎」は以前雑誌に掲載されていたものを読んでいたので、初読の衝撃はやや薄れつつも、改めてシンプルではあるが気持ちのよいパズラーだな、と思った。
私がおぼろげながら真相を予想できたのは「コーギー犬とトリカブトの謎」「ロボットはなぜ壊される」の二編。
一番驚いたのは「謎の喪中はがき」、これはアイデアがすごい。(もちろんどの話もアイデアありきではあるが)
「十万円」の真相は、分かってみればそこまで複雑さはないが、心理の穴というか、読んでいて全然思い付けず。
「郷土史症候群」はタイトルが上手いのと、「犯人」の大胆な計画にびっくり。
私は以前からTwitterで笛吹さんのお人柄をかいま見ていたので、帯の『ほがらかにデビュー』という文言がご本人にぴったりでなんだか嬉しくなってしまった。
次回作もお待ちしております!!
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年明け二冊目は楽しみにしていた新人の短編集。
物語はユーモラスにゆるい雰囲気ですすむが、真相には毎回驚かされるし、発想のひねり方が絶妙でくせになる。特によかったのは『コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき』で、ミステリを読み慣れた人でもこの真相には驚くはず。
ミステリ好きにもはじめてミステリを読む人にもおすすめの作品集だ。
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優しいミステリ連作。
コージーミステリという古き良き世界を愛するメンバーが推理合戦をする。しかし誰も当てられず店長が解決するパターン。しかもミステリ部分はあえて優しく解けるように考えられてると感じる。気軽に楽しめるミステリというのも頷ける。
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ゆるっと読めておもしろかった。
ある程度正解に近いところまでたどり着けるものもあり、メンバー達と一緒にワイワイやってる気分になれました。
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カフェ「アンブル」に集う作家、古本屋、同人誌の主幹、編集者。
月に一度、ミステリについて語り合う「コージーボーイズの集い」と呼ばれる会合を開く彼ら。
そんな会合に持ち込まれる不思議な出来事を、さらりと店主の茶畑さんが解き明かす。
アリバイ立証のための居酒屋はどこに?
ナッツを使用していないケーキがアレルギー源?
愛犬コーギーの毒死の謎
小学生の息子は何故大事にしていたロボットを壊したのか
身内に不幸はないのに、姉が出した喪中葉書の謎
机の引き出しに入れた新券札が増えていた?
大学生たちが郷土史に興味を持った理由とは
どこかで聞いたような読んだような謎で、割とすぐに思い当たってしまう結末…。
そして、毎回なんでか作者からのあとがきつき。
謎はともかく、茶畑さんのカフェの余韻を楽しみたいなーと思ってるところにあとがきがあると、一気に現実をつきつけられる感じ。
あとがきは別に好きでないので、最後にまとめてもよかったのでは。
いろいろ残念だった。
後日、実家の片付けをしていて「黒後家蜘蛛の会」を久しぶりに読んで、あれ、もしかしてこの「あとがき」はコレかも、と気づく。
失礼しましたー。
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気楽に読めるミステリー短編七本
コーヒー飲みながらリラックスして読めるミステリー。謎解きを楽しむというよりは、解決編のテンポに魅力される。SFでの名声が勝ってると思うアシモフの黒後家蜘蛛の会スタイルをかなり厳密に継承しているんだけど、私には同様の鯨統一郎作品が強くイメージされたな。もちろん本作のほうが推理小説として論理的だし、謎解きもフェアで楽しいのだが、私は美女が探偵役で話に関係ないウンチクが楽しいの鯨作品のほうが好きかな。
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カフェ〈アンブル〉で月に一度行われる「コージーボーイズの集い」。評論家、作家、編集者、同人誌主幹というメンバーが、ゲストの不可思議な話にああでもないこうでもないと推理合戦を繰り広げた後に真打ち登場とばかりに店長の茶畑が謎を解き明かす。
元ネタはアイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』だそうで、通常のあとがき以外に各話毎に付記もつけられているのも『黒後家~』に倣っているのだとか。
行った筈の居酒屋がない、起こる筈のないアレルギーが起きた、大切にしていたオモチャのロボットをバラバラにした、誰も死んでいないのに出された喪中ハガキ、三十年前の愛犬毒殺、引き出しに入れていたお金が倍に増えた…等々、様々な謎と推理が繰り広げられる。
いわゆる安楽椅子探偵ものであり、話だけで進むので『コージーボーイズ』のメンバーも読んでいるこちらも生々しさはなく、単純に謎解きを楽しめる。
途中で気付くものもあれば、全く予想外のものもある。犯人は分かっても動機が意外だったり一捻りあるのも楽しい。
あとがきによると、この作品は現代を舞台にしているものの現実世界とは『少しズレた世界にいる』そうで、そうした作り物感も相まって、殺人事件などがあっても気楽に読める。
カフェ〈アンブル〉で出てくるお茶やお菓子も美味しそうで、私もコーヒーを飲みながら楽しんだ。
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SL 2022.6.1-222.6.2
肩の凝らないミステリ7編。
サクッと読めて気軽に楽しめる作品。
表紙のイラストが好き。
テーブルの上に全部乗せだね。
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まあまあ楽しく読んだ。
けど、何か言われた人が
「や、〇〇で〜」というのが頻出して
すごくオッさんくさかった…
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ミステリ好きがカフェに集まって雑談をする中で、何気ない日常の謎を推理する短編集。和製の黒後家蜘蛛の会という感じ。
謎はすぐにわかるものもあるが、全体にほんわかとして読みやすく、肩の凝らないミステリで好感が持てる。
ベストは、身内が誰も死んでいないのに喪中ハガキを送る謎に迫る「コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき」。
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23/2/17
あるいは消えた居酒屋の謎
あるいはありえざるアレルギーの謎
あるいはコーギー犬とトリカブトの謎
苦手な作風だったのかなぁ
レトロっていうかちょっと古くさくて、読みにくいキャラクターが昔お父さんの本棚で読んだ本のような感じで昭和や平成初期感がある
ミステリー部分も、先が読めてしまう感じで、あまり楽しめなかった
なので、3つだけ読んでストップ
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ひとつひとつの話は短く謎もあっさりしてて読みやすく、するっと一冊終わりました。物足りない? いやいや、問題なく楽しめたんでええんとちゃう?/強いて言えばキャラのアクをもちょっと強くしてくれたらもっと楽しいかも/形式はほぼ『黒後家蜘蛛の会』やけどあれより軽く、それは長所やと思います/それぞれの話に著者のあとがきサービス。
■簡単なメモ
/出版業界の嫌われ者が死んだ。近所で飲んでいた作家の福来は飲み過ぎで記憶=アリバイがない。三軒目に行った居酒屋を虱潰しに探したが見つからない。コージーボーイズの仲間たちは実際の「事件」に大喜びで議論する。これはすぐ解ける。犯人も含めて。
/ナッツを摂取してないのにナッツアレルギー発症。これも事件発覚と同時に即解けます。
/二十年前、愛犬を毒殺したのは本当に彼女だったのか。これは外しました。最近トリカブト絡みの小説を読んだとき調べたので心臓の薬をうっかり犬が摂取したのかと思った。半端な知識があるほど引きずられて間違えるという例ですねえ。
/息子の大事にしていたロボットのフィギュアが違和感ある壊れ方。息子になにかとあったのではないかと母は心配。これはすんなり解けました。ちなみに『パタリロ!』はウチにもそこそこあります。
/誰も死んでいないのに喪中はがきを出した姉のココロは? これは…うーん、半分は解けたというか、ベースは解けたんやけど細部は思いつかなんだゆう感じでしょうか。
/机の引き出しにしまっていた封筒に入った五万三千円がピン札の十万円に化けた。やった可能性があるのはパーティに来ていた友人たちだけだが…。これはメンタリティが違いすぎたからなのかまるっきり解けず「なるほどなあ」となりました。
/若者の間で郷土史ブーム? そんなバカなと話し合う面々。これは解けませんでした。でも、シャーロック・ホームズの有名事件に似たシチュエーションのがあったので気づけなアカンかったなあと読後に思いました。
■カフェ「アンブル」についての簡単な単語集
【青木】実咲の美大での先輩。郷土史に興味を抱いた?
【アンブル】カフェ。古書店とカフェの街、荻窪にある。
【伊佐山春嶽/いさやま・しゅんがく】伊佐山古書店の二代目。コージーミステリの本質は古典的な謎解き小説に戻ろうとする原点回帰の姿勢。《ディテールの深堀りこそ、ミステリを読む楽しさですよ》p.149
【歌村ゆかり】「コージーボーイズの集い」の長にして同人誌『COZY』主幹。鷹揚な人物。肌ツヤがよい。
【影浦巡/かげうら・めぐる】夏川ツカサが好きな画家。不穏なモチーフでミステリのカバー絵によく使われている。鶴屋仙一がコレクターとして有名。
【カレン】バー〈雫〉の店員。
【川津】バー〈POISON〉のバーテンダーにしてギリギリ食っていけないロックバンド「メドゥーサアイズ」のギタリスト。三十二歳。姉のサキが出した喪中はがきの謎を持ってきた。
【コージーボーイズの集い】カフェ〈アンブル〉に書籍関係者が月に一度集まり、本好き店長の好意で奥の円卓を借り切ってお茶とケーキを��んでゆるゆるとミステリの話をする集い。ルールは二つ、作品の悪口は大いにやるべし。人の悪口は不可。ただ、後者はしばしば破られる。メンバーは長の歌村ゆかり、作家の福来晶一、古本屋で評論家の伊佐山春嶽、編集者の夏川ツカサ(語り手の「ぼく」)の四人。最近、ときおりゲストを呼ぶようになった。
【雫】近所のバー。
【島村悦史/しまむら・えつし】業界ゴロで町の嫌われ者だったが死んだ。編集プロダクション経営者で自称評論家でもある。
【茶畑/ちゃばたけ】カフェ〈アンブル〉店長。元一流ホテルのホテルマンで本好き。五十代なかばと思われる。ジーヴスかヘンリーを彷彿とさせるらしいが〈コージーボーイズ〉にとっての位置づけはヘンリーの方でしょう。ただ、ヘンリーやジーヴスと違い嘘をつくのだけはとてもヘタ。
【鶴屋仙一/つるや・せんいち】ゲスト。在野の郷土史家。中央線沿線(特に西側)に詳しい。仙人じみた風貌。画家、影浦巡のコレクターとしても知られる。
【夏川ツカサ】編集者。語り手の「ぼく」。
【二宮正樹/にのみや・まさき】『十万円で世界を救う方法』がヒット、次世代のホープとされる作家。ミステリも好きとのことでゲストとなった。
【ハードボイルド】福来さんはハードボイルドとコージーミステリは相反すると思っているが、伊佐山さんは対立カテゴリではないと言う。
【服部はるか】ゲスト。書店員で歌村主宰の『COZY』の長期読者。コージーミステリで重視するのは「生活感」。
【春野すみか】国文学科で教鞭をとるかたわら軽妙な(題名の
)エッセイ『西荻すみっこ日記』の著者としても知られている。
【福来晶一/ふくらい・しょういち】小説家。甘党で酒好き。トレードマークは黒縁メガネ。飲み過ぎで記憶=アリバイを失った。
【実咲/みさき】鶴屋仙一の孫。T美大生。
【森田森夜/もりた・しんや】漫画家。山賊のような黒ひげ巨漢だが作品は緻密にして繊細。「ぼく」に聞いた「コージーボーイズの集い」に興味を持ったので初めてのゲストとして参加。
【山沢誠弥/やまざわ・せいや】実咲の美大での先輩。郷土史に興味を抱いた?
【横田】文芸編集者として名が知れている。