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湊さんらしい、とても綺麗な文章。
山の景色や、それぞれの心模様がスーッと伝わる感じ。
山に登ると、男女の性別や、身分、悩みなんかも色々忘れて、まっさらになれるのかもね。
その分、危険もあるし、準備も大切。。
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安達太良山キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!山女日記第2弾最終章にて初めて自分が登った山が登場。と喜んだ目次のところがピークだった。面白くないとは思わないけど、どう考えても前作の方が好み。よく言えば前作より人間模様がドラマチックになっており、悪く言えば狙いすぎな感じがしてあまり乗れず。前作の「日常のささやかな悩みに山が寄り添う」感じが好きで、山の描写も前作の方が詳細に思えた。楽しみにしていた安達太良山の章も「え、これだけ...?」と拍子抜け。あくまで作品が悪いのではなく、自分の好みとズレただけだと思う。
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いい本だった。「ここは、再生の場所ー。通過したつらい日々は、辛かったと認めればいい。大変だったと口に出せばいい。そして、そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい。そこから、次の目的地を探せばいい。」どの話しもそうやって私を勇気付けてくれる物語でした。そして、登山はした事ない私だけど本文の山の描写に稜線まで今正に目の前に広がっているかのような気持ちにさせられてワクワクしながら山を歩いているような気持ちに浸りつつ読み進めました。ラストの話しの往復書簡、身につまされました。
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新年から山の話は、なんとなく縁起が良いような気がする。しかも続編。自然の美しさも厳しさも、山に登るという行為も、憧れや気持ちを動かされるもの。北海道のシーズンは短いけれど、またあの景色が見れる日が待ち遠しいです。
2022/1/2読了 2022年の1冊目☆
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短編集4編
GORYUという喫茶店んを経営する綾子と疲れたキャリアウーマンの五竜岳,鹿島槍
行方不明の友人の残したルートを登る音大生二人の蝶岳から槍,槍での熱唱.
母と娘で登る立山剱岳.風船でデコルテされたテントヒルトン(ホテル)
武奈ケ岳と安達大良山をそれぞれ想いを馳せながら登る二人の山友達
扉の写真が印象的で,物語にも奥行きを添えています.五竜から鹿島槍そして爺は歩いても眺めても素晴らしいと思います.山根さんに1票です.
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イヤミスで暗い話でファンになったが、いつもとは違いさわやかで前向きになれる話だった。読みやすかった。山に登りたくなった。
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山に登る女性の物語が四つ。私は登山をしないけれど、山の空気や青空、草花、星空を感じることができ、山って良いなぁと思えた。
一緒に山に登ると特別な関係が築かれるようだ。(地上に下りると関係も戻るのかもしれないが)誰となら一緒に登りたいかな?
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登山を介して友人、母と娘、夫婦の事などをモチーフにした短編。山女日記の続編ですが、やはりいつもの湊さんらしい感じではないので、違和感がありますが読了後は心が穏やかになりました。
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山女日記の続編。
登ったことのある山が題材(燕岳なんか雨模様も一緒)なんで情景が浮かびやすかった。
ストーリーは何てことなく、行ってみたいと思わせるような書き方でもなく。
何か中途半端な気がした。
淡々と読んで淡々と読み終えた感じ。
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続編。
やっぱり山に登ると普段話せないことも、
話せるようになるかな。
自然と気持ちを前向きにさせてくれる。
子供連れて暑くならないうちに
登りに行きたいなぁ。
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境界線について考える。
空と宇宙の境目。
山と麓の境目。
山をする人としない人の境目。
人と人の境界線。
超えられるのか、超えられないのか・・・
一度でも山に登ったことのある人にとって、山は特別な場所である。
地上では考えられないほど、人と近づける場所であり、離れていてもいつか帰れる場所である。
そんな場所を持っている人たちがうらやましい。
『後立山連峰』(五竜岳・鹿島槍ヶ岳)
夫亡き後、一人で喫茶店を切り盛りする谷崎綾子(たにざき あやこ)(65歳)と、知り合って2年も経たない間宮麻実子(まみや まみこ)(42歳)は二人で五竜岳を目指す。
綾子が頼んだ山岳ガイドは、写真家でもある山根岳人(やまね がくと)だった。
『北アルプス表銀座』(燕岳・大天井岳・西岳・槍ヶ岳)
野上結衣(ユイ)は、音大で出会った、岩田勇太郎(ユウ)、前田美咲(サキ)と一緒に山に登るようになる。
三人がそれぞれ抱えていた人に言えない思い。
今日、ユイとサキは二人で山に来ている。
『立山・剱岳』
永峰夏樹(ながみね なつき)は2歳の時に父を亡くし、母の千秋に育てられた。
大学で山岳部に入ることを強弁に反対した母は、山岳ガイドになりたいと言ったら更に反対した。
そんな母と娘は、今日、一緒に山に登る。
『武奈ヶ岳・安達太良山』
向井英子(エーコ)と、桜井久美(旧姓・飯田)(イーちゃん)ともに53歳。
大学の山岳部で一緒だったが、卒業後に疎遠になった。
「しんどい」と口に出せなかった頑張り屋の二人。
山から遠ざからざるを得なかった日々を、今、手紙に綴る。
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続ってことで、NHK BSプレミアムの連ドラのように、前作のメンバーの続きと思ったら、山と女性ってことで続く別の話だったんだね。ドラマの山女日記3も見てたので、ちょっと期待外れかな。ドラマ基準に云われてもって感じでしょうが・・・
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[あの時に培われたもので、ここまでやってこられたと思うから。]
振り返るとたくさんの経験や思い出がある。前に上に進み続けることで振り返らなくなっていく。山では振り返ること、見つめ直すことが多いと思う。久しぶりに会いたい人の顔がたくさん浮かびました。
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作者 湊かなえさんのインタビュー番組をみて、湊さんご自身が登山をしていて、それを作品にしていると知った。
作品は山にむかう女性たちの短編集。
大学生もいれば還暦に手が届きそうな人、それぞれの人生があり山にむかう。
友人、恋人、親子、夫婦、いっしょに登る相手もさまざま。
(でも誰も死なない 笑)
でも、登るのは一人だ。
登山で上に行くには自分で進まなくてはならない。
一歩、一歩、地道に足を出す。
しんどいから始終しゃべっていられない。
必然的に、思考が自分にむかう。
山にむかうのは自分に向かうことなんだろう。
登っているときは短文。登りながらだからタラタラ考えていられない。
一歩足を出すたびに頭に浮かぶ。
もう次は別のことは出てくる。
いっしょに山登りをしているかのような文体で、登山をしている人ならここに景色が見えてくるのだろうと羨ましくなる。
とちゅうで出会う登山者たちは優しく程良い会話をしていて、こんなに心地よい空気、このご時世にあったっけな?と思う。
主人公が変わるたび文章が変わり、山の視点と自分への向き合いとが交互にやってくるので、だれが、何を、を推理しながら読み進めていた。
またミスリードに引っ掛かった! そうきたか!と。
(でも誰も死なない 笑)
個人的には「残照の頂」にあっと言わされて、すき。
母娘の話も母親の立場で読んでよかった。
誰も死なないけれど(しつこい!笑)、
作者ならではのトリックを楽しませてくれる作品でした。
湊かなえさん、イヤミスの女王なんて呼ばれているけれど、ご本人はチャーミングで好奇心旺盛でステキな方。
イヤミスじゃない作品ももっと読みたいです。
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山好きの女にはたまらない。登っていない山も出てきたが、どの山も風景が目に浮かぶ。何故山に登るか、登った者にしかわからないものがある。人生模様も色々あるが、山に行けば全てを忘れられる。そんな時間が愛おしい。