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図書館で借りたもの。
日々の思いを嚙み締めながら、一歩一歩、山を登る女たち。通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。山頂から見える景色は、これから行くべき道を教えてくれる――。
いろんな組み合わせでの登山。
同級生2人組の北アルプス表銀座。
最後の男の子は幽体離脱…?
『劔岳のカニのタテバイ』を検索してみたら…えっ?ここ、人が登れるの?
岩場のアップダウンが続く百名山の最難関ルートらしい。
山小屋の名物とか食べてみたいけど、そこにいたるまでが大変だ…。
また筑波山登りたいな。
装丁について
濃緑の遊び紙・花布と、濃赤のスピンの組み合わせが素敵!
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立山・剱岳の話が一番好き。母と娘の女同士の登山の話。
一作目の印象が強かったので、二作目は期待が大きすぎた印象。
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山頂目指して一歩登るたび過去の後悔や辛さを思い出でに変え、山頂の壮大な風景に新たな自分でありたいと思う。
登山をしたくなる作品でした。
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剱岳と言えば、カニのタテバイ、だという。垂直に見える壁に幾人かの登山者たちが、間隔をあけてへばりついている。
――そんな文章をドキドキしながら、
夢中になって読む。
まさか、山女日記の続編が発刊されるとは思ってもみなかった。\(^^@)/
私は、湊かなえ推しだ。
この本には、めったにないと思われる
ページがある。
カラー写真だ。
一番最初の1ページを使って、見事な
残照の頂。最初の話の五竜岳。その写真だ。このような装飾と言っていいのか、
珍しい。きっと、この本の一話に出て
くる喫茶店に飾られていると思われる。
主人公たちが登って行くその一歩一歩
踏み込む岩。ジグザグ、ガレ場、鎖場、
手足3本を支えとし使う、鎖は心の支えと言うべきか。
景色を見る余裕はあるのだろうか?
きっとない。
そんな様子が、それぞれ目に浮かぶ。
私は、登山などできない。それでも、
この本を読むことによって私が登っている気が、不思議としてくる。
湊かなえさん、ありがとう!
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NHKのドラマの原作ということで読んでみたが、かなり異なるストーリーだった。ドラマはあまり湊かなえっぽくないと思ったが、こちらはさすがにそれっぽい。ちょっとブラックみたいな。
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山女日記第2弾。イヤミス要素が全くない前作で、これは本当に湊さん?と驚いたが、これはその、まさかの続編。全4編、心の中にそれぞれ何かを抱えている女性たちが、山を登っていくうちに、どこか変わっていく、その姿がいい。特に、1編めの母と娘ほどに歳が離れた2人が、山岳ガイドと一緒に五竜岳に登る話がいい。2人それぞれに、別の物語があり、それぞれが感動的。そして、巻頭にカラーで挿入された、物語の中に出てくるのとそっくりな五竜岳の写真が素晴らしい。山登りなど全然自信がないが、この写真を観ると、五竜岳に登ってみたくなる。
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前作に比べると、山登りの楽しさが伝わってこなかった。
人間関係に焦点を当てすぎているのかなあ?登場人物の心情が複雑で、そちらに気を取られて、読んでいて一緒に山に登った感が味わえなかったです。
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山はやっぱりいいなぁ〜と思いながら
楽しく読んだ。
登山と人生を
折り紙の端と端を合わせるように
丁寧に折り重ねてみる。
すると、どんな真理が出てくるのだろう。
読後、そんなことを思った。
山に登る人の目的は山に登るそのものの行為であることが多いと思う。
きっかけは綺麗な写真、健康などあるだろうけど。
そう考えると人生だって
生きることそのものが目的であってもいいはずだ。
生きているただそれだけが楽しい。
高尚な自分になるため、魂を磨くため。
そんな高次の目的を持たずとも
ただ楽しいから生きる。
それだけで十分なのかもしれない。
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五竜岳をキーワードに4つの物語。それぞれに山に魅せられ、登りながら人生を回想し、未来に向かって歩き出す。
若い頃山登りしてたことを思い出し、懐かしい。
途中苦しくて二度と山登りなんかしないぞと思っても、登頂すると次はどこにしようかと考える。
山は不思議な魅力に満ちている。
4つの物語の人物も同様、それぞれの人生に山が絡んで、キラリと輝く。
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続・山女日記。湊さんの作品の中では異例といえるシリーズの1つ。著者自身が登山をされているのでリアリティが感じられる。
ページを開くと「天の川と月明かりの五竜岳」(撮影:菊池哲男)の写真が。もうこれを見ただけで山に行ってみたくなる。物語は連作小説で4編、どれも面白く山の魅力が盛りだくさん。山に行くと独特の環境からか心が素直になるようだ。しかし山の危険もしっかり描かれている。
自分と山は永遠に結びつかないと思っていた。でもある程度年齢を重ねた今だからなのか、この本を読んだからなのかとても興味があることに気付いた。
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読みやすかったですね✨✨
山女日記の続編とはありますが、山をいろんな切り口から短編小説になってる感じで、テンポ良く読めたし、闇がないところが良かった
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買っていたものの、なかなか読み始められなくて。。
だけど、読み始めたら、一気に読んでしまいました。
イヤミス感は全くないけど、
湊さんの描写が好きなので、
とても面白かったです。
どの話にも、
グッとくる部分があって、
やっぱり、登山っていいなと思わされました。
人生も、登山も辛いことはあるけど、
地道に進んでいけば、
きっと乗り越えられると思いました。
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人生を登山になぞらえた短編集。いずれもジワジワと来る感動作。やっぱり山は良いものだ。
後立山連峰、北アルプス表銀座、立山・剱岳、武奈ヶ岳・安達太良山の4篇。
人生の節目を山で迎える。新たな人生の始まりや転機、母子の和解、友情の復活など。
登山コースがそのまま登場人物の直面する苦難なのだが、踏ん張ればいつか大きな眺望が待っている。
山好きでなくとも楽しめる小説のように思う。
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山に登ると何よりも結束が深まるらしい。が、山に登ったことがないため、本当なのかな?と。経験者にお伺いしたい。
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『山女日記』の続編。
登山する人たちの、人生色々のおはなし。
旦那さんの夢を潰してしまったことを後悔している喫茶店の女主人と、一緒に登山する友人女性と、再会した実は元カレのガイドのおはなし。
音大学生3人のそれぞれに大きな悩みと友情。性の問題を含んでいて、今っぽい。頂上での演奏シーンには、感動した。
看護士の母親と、山岳ガイドに成りたい娘の、二人の登山。亡くなった父親のお話。「ヒルトン」の正体と、登山を快く思っていないのは何故か?という謎とき。生命に寄り添える仕事、という言葉が印象的。
男社会であった和菓子の世界で職人として老舗店を継いだエーコと、バブルや震災に翻弄されつつ生きてきた主婦のイーちゃん。大学時代に一緒に登山し親友の50代女性二人の久しぶり手紙のやり取り。コロナを切っ掛けに再び交流が持てそうな明るい今後が見えるのがよかった。同世代だから、彼女達が経験してきた苦しい事が、全部リアルに自分でも感じられる。今後、二人が明るく楽しく会える事が予想できる終わりで、とても前向きになった。