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シャルロットは、アーリーリタイアメントした元警察犬の、7歳のジャーマンシェパード。犬のことは詳しくないが、昔、テレビでやっていた「刑事犬カール」を思い出す。(古っ!)これは、シャルロットの飼い主で、アラフォーの共働き夫婦との、2人と1匹の全6話の物語。子供のいないこの夫婦にとって、シャルロットが2人の子供のような存在(犬の年齢でいうと、中年から初老で、2人より年上だけど)。1つ1つの話は、日常の謎解きのような要素もあって、なかなか楽しい。これは2作めで、前作があったことを知らなかった。前作も読んでみたい。
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身近に起こる小さな謎を、浩輔・真澄夫妻と愛犬シャルロットが解決する物語。シャルロットは優しく賢い元警察犬。登場する犬たちの仕草が愛らしく癒されます。犬好きには堪らない6篇の連続短編集。
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とても良かった。
こういう物語を読んでると犬を飼いたくなる。
可愛いんだろうな。
ただ描かれる小さな事件はちょっとザワザワする。
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素敵なお話ばかり!こんな物語読んでると犬飼ってみたくなる。そしてシャルロットの作品は他にもあるようなので読んでみよう。楽しみだ。
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リタイアした警察犬シャルロットを引き取ったご夫婦のお話。
短編で色々な人とのつながりを描ききっている。
「天使と悪魔~」の話しはぞっとした。この奥様に幸せが訪れて欲しい。
『俺は良いことをしてやっている(言っている)』という善意が無意識の悪意になっている。ぞっとした。犬と奥様だけで生きていけば良い。
そういう話を書かせるとじょうずだなって思う。
どこぞの匿名掲示板ありがちな家庭間の不和みたいなものを犬を通して眺めてしまった。
女三界に居場所なし。恐ろしい恐ろしい。
すっごくげんなりした。けして幸せな話しではない。後ろ暗い。ほの暗い。そういう気落ちを抱えてしまった。
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シリーズ第2弾。
シャルロットと池上夫妻の温かな日常から、犬を通して不穏な出来事に巻き込まれる短編集です。
2人とも穏やかな人柄で、シャルロットも愛らしく好感がもてます。犬を飼う覚悟がしっかり伝わってきて、犬を飼ってみたい気持ちと、生半可に飼えるものではないことが伝わってきます。
どの話も犬が絡んでいますが、背景は別のところにあり、飼い主の在り方や、家族の問題、精神的なDVなど綺麗に問題解決をしきってないところが現実味があり落ち着かなくさせます。
とても読みやすい上にさすがだなぁと思います。
もうすぐシニアに突入してしまうシャルロット。どのようにシリーズ展開していくか楽しみです。
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わんこはかわいいな、シャルロットいい子だな、と犬に対する愛が止まらなくなる。
しかしながら、世間的な見方なのかもしれないが、目線を無理矢理合わせされられるような、価値観の押し付けを受けているようなところがあり少し息苦しさを感じてしまった。
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うやむやのまま放置すると禍根が残る、というお話が多かったように感じました。
特に言わなばならないことを吞み込むと、辛いということ。
気持ちを伝えたとて事態が改善しなく無力感に捉われたり、事態が悪化することさえある。だから軽々にお勧めすることはできない。
でも、自分の気持ちを押し込めてやり過ごすことはとても危険だ。言わなかったことで苦痛はなかったことになり、言えなかったことを更に苦にしたり、行き場をなくした負の感情をせっせと育て続けたりしてしまう。
負の思いは、自らを内側から蝕む。できることなら、相手にお返しした方がいい。
わんこの可愛さに目を細めつつ、罪は償え、納得できないことには抗え、そんなことを考えさせられました。
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元警察犬のジャーマンシェパード、シャルロット。最終話ではまもなく九歳と書かれているのでシニア犬になるが体は至って健康。
しつけはきちんとされているしむやみに吠えないし穏やかなおばあちゃん、いやおばちゃん犬だ。
前作のレビューで内容が薄くてすぐに忘れそうと酷いことを書いていたが、案外覚えていた。
内容はミステリーっぽいが前回同様シャルロットは見守るだけ。飼い主である池上夫婦が動いたり夫が思い付く話もあるが、大抵は物事の方が動きそこに夫婦とシャルロットが居合わせるといった具合。
だが中身は近藤さんらしく少し苦くて、最後は突き放される。
犬の飼い方の問題、家族の問題、犬を利用した邪な欲。真相が分かっても池上夫婦に出来ることはない。ただ犬たちにとってもその家族にとっても良い方向に行くように祈るだけだ。
シャルロットの可愛さにひたすら癒された。
子犬のパワーに付き合うことは出来ないが、遊び相手のぬいぐるみをボロボロにされてもしっぽをかまれても仕方ないなぁという感じで見つめている。でも居候犬のイタズラで一緒に池上夫婦に怒られるのはゴメンとばかり二階に避難。
池上夫婦がシャルロットを大切にしているのも分かって安心する。と言っても仕事も生活も健康も大切。そのバランスを考え、時にシャルロットを我慢させることもあるし、夫婦が無理をすることもある、
大型犬を飼うのは大変だ。体力も要るし食費にしても飼う環境作りにしても経済的負担も掛かる。子犬の時点でテレビを壊されていたら堪らない。
池上夫婦なら年齢的にも経済的にも最後まで一緒に暮らしてくれるだろうが、介護生活になったら大変だろうな、と親類の家で飼われていた犬の最後を思い出してしまう。
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大型犬との生活の色々。
シャルットは家族の一員として過ごす中、ちょっと心がざわつく出来事に巻き込まれるという数話。
猫であれ犬であれ一緒に過ごすようになれば家族の一員。
可愛がるだけでは駄目なのよね。
ザラっとする話には理由はあるのだが、家族だからこその接し方は大切なのだろう。
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引退した警察犬シャルロットと暮らす真澄と浩輔夫婦。
彼らの日常に起こった犬絡みの日常の謎を描いた連作ミステリ。
シリーズものの最新刊とは知らずに読んでしまったけど、
シャルロットがいる生活がとても心地よくて、気にせず読めました。
とにかくシャルロットが可愛い!!
作者の近藤さんが愛犬家だけあって、
犬と暮らす生活、犬周りのディテールがとてもリアルです。
そして登場する犬たちへ向ける愛情が、
文章からひしひしと伝わってくるのがとてもよい、よいのです。
私は犬より猫派ですが、もし飼うなら犬がいいなあ。
犬がいる生活したくなるなあと一瞬でも思わせるぐらい。
(そんな半端な覚悟で犬を飼うなと、作中何度も釘をさされる)
犬絡みの「日常の(ちょっとした)謎」は……
謎は解けるもののすっきりしてお終い、にはならずに、
その謎を引き起こすことになった原因(真実)に、
げんなりした気持ちになってしまう。
人間てヤツは……
特に共感とても高かったのは「天使と悪魔とシャルロット」。
(ラテと遊ぶシャルロット、激かわ)
これ、男の子の母親、あるあるなのでは。
身につまされまくりました。
子を思う母の想いがそう受け止められてしまうと……そうだよなあ。
そしてどのお話でも、
極めて現実的でシビアな問題が作品に織り込まれていることに気づくのでした。
シャルロットが住む世界でもコロナ禍が。しんみり。
すっかり気に入ってしまったので、前作も必ず読む!!
>わたしたちは、自分に合った家族の形を作るのだ。
>その真ん中には、いつもシャルロットがいる
最後の「家族」の最後の文章に、泣きそうに。
しばらく近藤作品から離れていたけど、
やっぱり近藤作品好きだなあと再認識したのでした。
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連作短編集6編
シャルロットのかわいさに読む方も癒されます。日常の中でのちょっとした謎解きもいいスパイス。
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ペットに対しての愛を感じられずには居られない、こんな考えの人達ならいいんだけど 大きくなったら捨てる、要らない、犬を使って金儲けをする、犬を通しての時間を大切にする若い夫婦に好感が持てる。
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池上さんちの、浩輔(こうすけ)と真澄(ますみ)の30代後半夫婦と、元警察犬でもうすぐ8歳になるメスのジャーマンシェパードのシャルロット。
二人と一匹の心優しい家族の周辺で繰り広げられる、犬にまつわるお話いろいろ。
犬はおもちゃではない。
一つの命である。
覚悟と責任を持って向き合ってほしいものだ。
犬の可愛さを利用して不埒な事を考える輩も出てくる。
悲しく、腹立たしい事です。
そして、犬を飼うことは家族全員の問題である。
愛情を持って飼えば、それ以上のものを返してくれる、愛すべき友達。
犬好きの人はもちろん、そうでない方にもオススメです。(嫌いな方はさすがに・・・)
『シャルロットと迷子の王子』
散歩の途中でリードのついていないトイプードルを発見!
放っておくわけにいかず、真澄は家に連れて帰る。
『シャルロットと謎のお向かいさん』
子供は成長したら親と距離を置くこともできる。
飼い主ガチャに外れてしまったペットは可哀想だと、ふと思う。
『シャルロットと紛失した迷子札』
犬好きが集まる人気のペンションを紹介してもらい、久しぶりに夫婦揃って旅行に出かける。
しかも、シャルロットも一緒という最高のシチュエーション。
犬と一緒でなくても泊まれるが、何やら不審な二人の男が・・・
『シャルロットのアルバイト』
シャルロットは、動物病院の待合室で出会ったドッグスクールのオーナーにお行儀をほめられ、社会性を勉強中の子犬たちの遊び相手になってもらえないかと誘われた。
『天使で悪魔とシャルロット』
大人たちの方針が食い違い、言うことがまちまちだと、躾は難しい。
『家族』
犬の人生はそう長くない。
最後まで寄り添いたい。
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ちょっとしたミステリーに、シャルロットと飼い主夫婦が出会い、解決されるまでのショートストーリー集。
明るい感じの展開に見えるけど、事件の原因は笑えないダークなものが多いかも。
テンポ良く進むストーリー展開がよく、あっという間に読み終わる。