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高3最後の体育祭に怪我で出られず、代打で図書委員になった主人公。そこで謎のメモの挟まった本を見つけてそこから話がひろがっていく。
サタデーナイトの曲での体育祭恒例のダンス、青春って感じだし、そこに出られない生徒のこと、当たり前に仕方ないと思ってしまっていることに疑問を感じて動いた図書委員たちの話は奥が深い。
図書室の心理テストみたいな検索機使ってみたいし、体育祭のダンスも出てみたいし、世界観が素敵。
これは青春ど真ん中の学生さんたちに読んで欲しい
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キラキラ、ワクワクの学園青春物語りでした。学校が舞台になっているものは久しぶりだったせいか新鮮でした。登場人物達は皆個性的で魅力的。
謎が謎を呼び、どんどん大袈裟なことになっていくのにサクサク解決していく様が気持ちいい!(ちょっと、突っ込みどころもあるけれど…)
名取佐和子さんの本、もっと読みたいなぁ。
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10年ぶりに帰ってきた「飛ぶ教室」から始まった謎解きが、学校の伝統行事を揺るがすことに…
「みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある」
学校生活は何かと"みんな一緒"が定番だ
"みんな一緒"がキラキラしたものとは思えない人もいるんだけどね
一緒⁉︎
うん、そうだね、一緒に楽しんでるよ
一応ね…
でも
何故か心の中は冷めてる
イヤだよ〜って叫ぶ小人が隠れてる
そんな時もある
決まりがあると楽でいいし、いろんな個性をまとめやすい
でも、決まりだから、当たり前だからと押し付けるのは、また別の話
それに、決まりだからと、周りに合わせている自分…合わせすぎて、大切なものを見失っていませんか?自分で考えること、気づくことの大切さを思い出させてくれる一冊でした。
まだ読んでないなら…きっと『飛ぶ教室』を読みたくなるよ。
そして、読んだら、「飛ぶ教室」のような仲間や大人たちが欲しくなるよ。
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学園青春ミステリーですね。
主人公の百瀬花音は女子バレーのエースだったが怪我のために部活が出来なくなる。折しも通う高校、野亜高校の体育祭が週末に行われる。クラスの図書委員から頼まれて体育祭が終わる一週間だけ代打を引き受ける。
図書室に出向いて、図書委員の俵朔太郎と図書当番をすることに成るところから物語は始まる。
十年前に貸し出された本がカウンターに返本されてきた謎、その本「飛ぶ教室」に隠された野亜校の体育祭、通称『土ダン』(土曜日に開催されるダンス)に関わる謎が膨らむ。
名取さんの物語は登場人物がしっかりと書き込まれていて、物語の進み方も丁寧で、主人公と一緒に謎解きと高校生活を体現している気分を味わえました。
名取さんの作品は人情味が豊かで心に温かさをもたらしてくださいます。
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netgalleyにて読了
「図書館」や「図書室」とタイトルにある本は、仕事がらどうしても気になる。
名取佐和子さんの作品では「江の島ねこもり食堂」が有名だと思うが、未だ未読の作家さんだった。
藤沢市の辻堂でお育ちになったからか、湘南が舞台の作品が多いようだ。
この「図書室のはこぶね」は、軍艦が浮かぶ海を見下ろす高台にある県立野亜高校が舞台となっているが、軍艦と聞いて横須賀かな?と想像した。
しかも横須賀には野比という地名がある。
いやしかし違う違う。
タイトルにかけているのか〜、と思い直した。
タイトルからもう伏線が張られているこの作品、
主人公はバスケに青春の全てを捧げた三年生の百瀬花音。
部活で負ったケガのため、高校最後の体育祭に参加することが出来ず、準備に忙しい友人に代わって本番前の1週間、図書当番を引き受ける。
三年間で一度も足を運ばなかった図書館での委員代行が、花音を思いもよらぬ謎解きへと導く…。
その謎解きとは…
10年前に図書室から借りられたまま、返却されなかったケストナーの「飛ぶ教室」と野亜高校体育祭のメインイベント「土曜のダンス」、通称「土ダン」との関係が浮かび上がる…。
かつての高校生と現役の高校生がタッグを組み、そこにある壁を壊す。
よく言う陽キャと陰キャの対決かと思いきや、もっと深い物語がある。
脇を固める人物達も魅力的。
現役の高校生だけでなく、未来の高校生、かつての高校生、全ての人に読んでほしい。
2022.3.18
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一冊の本と、10年前の謎
というフレーズが気になり、手に取った一冊です。
図書室のはこぶねってタイトルもなにを運ぶのか、もっているのか分からず、わくわくしながら読み始めました。
結果、想像していた内容とは違いましたが、様々な場面に隠された伏線が最後、綺麗に回収されていて、スッキリしました。
この中で紹介されていた本も読んでみたいな。
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はじめはつまらないなと思いながら読んでいたけれど、途中からこの物語に引き込まれた。
10年前のみんなの想いには泣けた。
みんなが楽しめるってすごく大事だ。
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あまりに面白くて、一気読み!
一冊の本と、過去をめぐる謎。
図書室を舞台とした、最高の青春ミステリーです。
謎を呼ぶ一冊の本、がケストナー「飛ぶ教室」なのが、なにより、最高なのです。「飛ぶ教室」とセット展示して、子供たちにおすすめしたい!絶対に、したい!!
お話の楽しさはもちろんのこと、過去の名作を手に取るきっかけまで与えていただいて、本当に嬉しい。ありがとうございます。
そして、学校司書と司書教諭を明確に書き分けてくださったのも、とても嬉しかったです。
学校図書館ならではの蔵書管理や図書委員さんの掛け合いなど、学校司書として、嬉しい内容がてんこもりでした。
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青春ミステリー。
途中まで面白かったけど、私が青春小説にそんなにハマれないせいなのか、最後の方は飽きてきてしまった。伏線回収部分は予想できなくて、なるほどそうだったんだ〜って思ったけど、それ以外の結末はオチが見えてきて、読むスピードが失速してしまった。私が体育祭とか学校行事に興味なかったせいかな…。
でも、この本に出てくる「飛ぶ教室」と「火星の話」は読んでみたいと思った。
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久しぶりに自分にとってクリティカルヒット!と思える本に出会いました
登場人物みんなが魅力的で、青春ありミステリーあり社会問題あり大人も子供もまさしくごった煮な内容なのに、きちんとまとまってて読みやすいし泣けるし夢中になれるしで読んだあとの達成感とかスッキリした感じはなかなか味わえないものです
学校はそもそも「みんなで同じことをするのが目的」の場所であってはならないし、ヒエラルキーを産んでもならないと思う
そして社会も、誰もが平等に、なんて言わないけれど、誰もが各々に楽しめる仕様ならいいなと気付かされました
その為には私ももちろん誰もが思いやりと思慮深さと少しの行動力を持って生きていくことが大事なんだろう、と、読書感想文みたいなシメで終わります笑
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野亜高オリジナルの検索機、面白くてとてもいい!身近な図書館にも欲しい
10年ぶりに見つかった『飛ぶ教室』、花音がその謎を野次馬的に楽しもうとしていた時は入り込めず…
謎に関わる人たちの思いを感じて、真剣に取り組み始めてからは一気読み
「いじめ」という言葉で済ませたくない朔太郎の気持ちが伝わってくるのツライ
“気づける人”が近くにいることの有り難みを強く感じた
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徐々に引き込まれていく、青春ミステリー。
10年前に貸し出されたままの本の謎から始まり、体育祭を控えた沸き立つ校内で起きるドラマ。
バレー三昧で、足の怪我のため体育祭も出れずに友人の代わりに図書当番を引き受けた百瀬花音も図書室の存在すら頭の片隅にも無く高校3年になっていた。
そして、一冊の本に挟まれたメモから謎を解明していく…
多数派にはなれない人間が感じることは、どこへ行っても居場所は無く、除外される。
そうなると…逃げ込むのは、図書室で。
「全員で楽しもうと謳う行事は、全員で楽しめる環境を整える必要がある。」
このことばに尽きると思う。
そして、出しゃばらず、遠すぎず、くだけすぎず、ちょいちょい的確な事を言う司書の伊吹さん。
彼女が、初代の女性生徒会長であり、ベイ・シティ・ローラーズの熱烈なファンで体育祭の1日をお祭り騒ぎで楽しもうと始めたこと。
確かに自分の高校の頃もベイ・シティ・ローラーズが、流行ってたなぁ。
伊吹さんと同年代かも…。
いろんなことを思い出し、そして、時代とともに変わっていくこともあって、一番は、みんなが楽しめることなんだと。
感動できる一冊だった。
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一冊の本と10年前の出来事をめぐるミステリー。ミステリーだけど文章が柔らかくてどんどん読めた。出てくるキャラクターが魅力的で最後まで楽しめた。
「みんなが楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある」
誰も置いてけぼりにしない仕組みを作るのは大変だけど大事にしたいね。
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突然戻ってきた10年間行方不明だった『飛ぶ教室』。間に挟まった紙に書かれた謎の言葉。
10年間同じ子に告白し続ける朔太郎のその告白の理由。
体育祭の名物、学校全員が仮装して踊る土ダンと、その女装を拒否するミルクティー色の頭の少年奈良君。
体育祭実行委員長、生徒会委委員長、図書館司書、担任教師を巻き込んでの謎解きに、ドキドキしながらついていく。
「みんな一緒にやることに意味があるので」、「ずっと続いていることなので」、「規則なので」、そういう「きまり」の中で本当の意味での「伝統」を作り上げていくイマを生きる彼ら。
彼らに必要なのは過去ではなく未来でもなく、今、ここにいるこの時。
「みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要があるんだ」という言葉を十代で体感できた彼らの幸せを感じる。
そして「そもそも知識も品もない人間のからかいごときじゃ、トラウマにはなりません」という奈良君の言葉の重みが心に滲みた。
とりあえず『玄関の覗き穴から差してくる光の世に生まれたはずだ』を読んでみたい。
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もっと図書室感がある話かと思っていたが。
高校でダンスといわれたら、登校拒否になったかも。土ダンとはいかにもゴロ悪いし。