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一度しか泊まれないホテル
2022/10/18 01:01
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故か一度だけしか泊まれない。理由は、リピーターを受け入れないことが特徴。仕事を辞めて、淳平が表情豊かな島を満喫しようとしたが、な~んと事件に巻き込まれる……までは良いのですが……。読後感は、モヤモヤします。
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ハワイの田舎町のホテル滞在中に次々と起こる事件、主人公の過去と客人たちの嘘、不穏な空気感にドキっとした。
異国にありながらも、日本人しかいないホテル。開放的なリゾートなのに、どこか閉鎖的。
過去と嘘と秘密、温度や湿度まで伝わってくる描写に一気読みした。面白かった!
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さらっと手軽に短時間で読める中編ミステリーです。
木崎淳平は5カ月前、小学校の教師を辞めてハワイから一時間のヒロという街の近隣のホテルに3か月間の滞在を予定しています。
そのホテル「ピーベリー」は、和美さんという女性がほとんど一人で切り盛りしていて夫の洋介はヒロの街で店を経営しています。
「ピーベリー」は初めての客しか泊めないホテルで一回につき、一番長くてビザの切れる3か月までです。
そこには佐奇森真、蒲生祐司、青柳という3人の男性と桑島七生という女性客が宿泊しています。
そして、木崎は寝ぼけて和美さんとただならぬ仲になってしまいます。
そんなある日帰国まであと二週間だった蒲生がホテルのプールに落ちて事故死してしまいます。そして蒲生の身元を調べるとパスポートがみつからず家族に連絡できなかったのです。皆、驚きますが、青柳は「このホテルの客はみんな嘘をついている」と言います。
そして、次に青柳がバイクの事故で亡くなります。
「長すぎる夏休みは人の心を蝕む」という言葉が印象的でした。
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近藤史恵さんの作品は、「タルト・タタンの夢」「ときどき旅に出るカフェ」「スーツケースの半分は」を読んだことがあり、日常的な雰囲気を感じていたので、この作品は、それらと雰囲気が違い、少し期待外れだった。
ホテルのコンセプトやハワイのヒロという町は素敵だと思ったが、主人公の木崎が教師を辞めた背景が、さすがに気持ち悪い…。
女性に対する思い込みや感じ方に、違和感があった。
和美さんも、弟に肩入れする意味がよく分からないし、洋介さんが働きたくないから、客で居るというのもよく分からない…。
これで、ハワイに行きたいとはならなかったなぁ。
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ミステリーというよりは、近藤さんが得意とする心理描写を楽しむ小説。
人物像の描き方や心理描写はさすが秀逸。
本作の主人公も、善人でもなければ悪人でもない上に、考えや行動が終始一貫しているわけでもない。
思いやりも利己主義も諦めも理想も矛盾も含んで、それでも、あぁそういうこともあるかもな…と読める小説。
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サラッと夏に読みたいミステリー小説
小難しい事はなく、気軽に読めます。
ハワイ島の観光地から少し外れた場所に位置する、ホテル。
長期滞在者が多く、リピートはNG
滞在者それぞれが嘘をついている。
そして、事件は起こる……
最後の方は駆け足で物語がミステリー味を帯びてきます!
最初はハワイ滞在〜ホテル滞在者との絡みっていう感じです
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読み初めはハワイ島にあるホテルピーベリーや経営者の和美さんの美しい描写にどんなストーリーになるんだろうとドンドンハマって行きます。
ラストの謎解きなのか、
エンディングなのか、
大きな驚きも無く。
なんかもうひとつどんでん返しとは言わないまでもあっても良かったかなと。
個人意見ですが。
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行ったことないけど、ハワイに行きたくなる。
旅の空気感を楽しむのもよし。人生に飽く人々の群像を見るのもよし。そこにミステリーというスパイス加わって、尚よし。
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ミステリなので事件が起こるし楽しいだけの物語ではないが、ハワイの綺麗な情景とバケーションを想起させる美しい描写もあるので、そのチグハグ感がこの作品のミステリアスさを引き立たせていた。
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不思議な物語だった。
入りはいつものこの作者のテイストかと思いきや、ミステリーだったのも驚いたのと、人間の生々しい感情を描いた作品。
後味が悪いわけではないけれど、意外な作品でした。
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ハワイというとリゾートのイメージがあったので、ヒロのように穏やかな街もあるということを初めて知った。
始めから通しでミステリアスな雰囲気がある訳ではなく、前半はハワイの自然を感じることが出来、割と穏やか。
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小学校の教師を辞めた主人公の木崎は、友人に勧められたハワイ島のヒロにある「ホテル・ピーベリー」を訪れる。
「ホテル・ピーベリー」は長期滞在者専用のホテルでリピーターは受け付けないと言う一風変わったホテルだった。
ホテルの宿泊者、オーナー夫人であり、実質たった一人の従業員の和美とのやり取りがメインで、ほぼ物語の折り返し。
確か同宿者がプールで溺れ、その後も立て続けに人が亡くなるようなあらすじだったが、中盤まではそんな要素は全くない。
唯一不気味なのは、一般のハワイの印象とは異なる雨が多く、薄暗い雰囲気のヒロの街の様子。
しかし、木崎が自分の過去の過ちを受け入れてくれた和美に心を奪われる頃に、突如としてプールでホテルに泊まっていた蒲生が溺死する。
蒲生が偽名で宿泊していたことから、次から次へと宿泊していた者たちの嘘が暴かれていき、さらなる事件が起きる。
どこか倦怠感の漂う前半と異なり、後半は一気にミステリーに。
最初から怪しいのに、しっかりラストまで読ませるのはさすがとしか言いようがない。
久しぶりに「ミステリーを読んだ」と言う感じがした。
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文章は読みやすいけれど、イマイチパッとせずに終わったので、ミステリーのドキドキ感がなくちょっと拍子抜けでした。
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ミステリーとすると、
少し物足りなさを感じる…
だけど、ハワイ生活の描写は素敵!
ゆったりとした時間を過ごすって大事だな。
長すぎる夏休みは人の心を蝕む。気をつけていこ!
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結末が気になってページを捲る手が止まらなかった…という意味ではこの小説にまんまとやられたなと思う。
が、全く共感できない主人公とホテルオーナーとの関わりが長く書かれていて、正直そこはもっと流してよく無い?と思った。
全体的に内容は薄い印象。
帰国してから真相を探る場面がまったく書かれていないのが残念だった。